鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

認知症対策検討委員会

2016-12-15 11:15:43 | 日記
認知症対策検討委員会の報告です。

認知症に関しては、鶴岡市が主体となり多くの事業を実施していますが、今回はその実績報告が主な議題でした。

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認知症対策検討委員会
日時:平成28年12月9日:19:00~
場所:医師会2F会議室
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1、あいさつ (三原)

 本年度から委員長を拝命した。よろしくお願いしたい。
 本委員会は、鶴岡市主催の会議ではない。
 医師会として、認知症にどう取り組むべきか、前向きな意見をお願いしたい。

2、議題

○初期集中支援関係事業 
 
 初期集中支援チームの介入:6件(認知症の診断を受けていない:4名、BPSD:2名)
  →支援中:2件、終了:4件、     

 事例1:71歳、女性、認知症が疑われた事例。
      夫婦関係悪化のために早期に介入、介入により医療、介護に繋がり、夫婦関係は修復方向にある 。  

 事例2:69歳、男性、前頭側頭葉、暴言、介護拒否、徘徊などあり、
        介入後は家族や介護職員の対応力向上により、介護負担は軽減した。    

 <意見>       
  事例2は、入院治療の必要性はなかったのか?   
  介入する必然性をどう考えているのか?   
  介入のきっかけは(家族、近隣住民、ケアマネ?)
  かかりつけ医に病院への紹介状を拒否された件は、説明、努力不足ではないのか。
  初期集中支援チームについて、医療・介護関係者、市民は、ほとんど知らないのではないか。
  認知症を診ているかかり医が、チームのことを知っていればそこから繋がる事例もあるのではないか。
  

○つるおかオレンジ手帳  
 4月から運用開始、現在6名(?)に配布も、なかなか進まないのが現状  
 かかりつけ医から、こころの医療センター、荘内病院、伊藤Dr、石黒Drへ紹介し、そこで手帳を配布する手順としたい。  
 おもな目的は、職種間の情報共有、患者・家族の認知症への理解  
 前者の目的のためには、Net4Uも活用する。  

 <意見>  
  認知症の患者や家族がオレンジ手帳を持ち歩き職種間の情報の伝達役になるのは難しいのでないか?  
  文言が難しくて、理解できないのではないか?  
  手帳に(生活習慣病などと違って)本人に自覚させ病気の進行を遅らせる効果は期待できないのではないか? 

○認知症徘徊SOS「ほっと安心」  、  

 登録:116名   1-9月 警察が動いたケース 16件、  

 <意見>  
  従来より行方不明になった場合には、警察へ連絡し捜索してもらっていたかと思うが、  
  その時と比較して、このシステムの導入で見つけやすくなったのか?

○認知症を理解する教室    

 参加者は伸びていないが、他のサービスへ繋がっている  

 <意見>   
  参加者が少なく、もったいない。参加を募る広報活動をもっとやるべきではないか    

○認知症カフェ(ほっこりかふぇ)  

 引きこもりがちな認知症の人を対象に相互に語り合う場を提供、  
 参加者は、3-11人程度、  
 民間のグループホームや小規模多機能でも行われている(全部で6か所)。    

 <意見>  
  医療機関を含め、これらの情報を知らない。知らなければ患者さんを紹介できない。  
  もっと、広報に務めるべきではないか。

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