鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

山形県医師会在宅医療推進会議

2018-03-09 12:02:52 | 日記
県医師会の在宅医療推進会議

各地区から在宅医療における現状と課題について報告があった。

多くの地域で、共通して取り組んでいることは、

 ・市町村と医師会との連携による在宅医療推進事業の実施
 ・多職種向け研修会、市民啓発の講演会の実施
 ・医療・介護連携システムの導入

課題としては、

 ・在宅医療への関心の温度差
 ・在宅に取り組む医師の不足
 ・行政と医師会との連携不足
 ・看取りの対応 
 ・遠隔地への訪問診療の困難さ 

などが指摘された。
 



山形県医師会在宅医療推進委員会

2018年3月8日 15:30~
TV会議

司会:委員長、岡田先生

各地区医師会から報告

 山形市(朝田委員)
  医療・介護連携推進事業(ポピー)
   ・高齢者向け施設への出張勉強会
   ・退院支援ルール、退院支援フローの活用
   ・相談窓口
   ・iPadによるメディカルケアステーションの普及
  
  問題点・課題
   ・在宅医師は増えていない
   ・相談内容から、介護者の不満、不安がみられる
   ・ケアマネ、包括の支援員、ホビースタッフの役割分担、責任所在が不明瞭
   ・ホピ―(2名体制)の業務負担
   ・市からの予算内でというしめつけ 

  専門医志向が強い、学生からの啓発が必要では
  病院医師と在宅医との関係 
   経験を積んでいけばうまくいくのでは

 天童市・東村山地区医師会(鞍掛委員)
  ・研修会、行政を入れた、飲み会付き、認知症カフェ
  ・在宅主治医決定のためのしくみづくり
   地域住民から、在宅かかりつけ医をみつけられないという意見
   山形から通勤している医師が少なくない
   対策の委員会を立ち上げた 10回程度開催
   包括支援センターに相談窓口
    →医師会が仲介 
   主治医決定作戦を運用開始
    若い先生の意識付けになる?
   ベッドタウン化
    介護する人がいない
    天童では、施設に入れるのが普通、在宅は普及していない
  ・新医師会館、11月に完成 
    医療・介護連携の拠点として、1名増員
   
   問題・課題  
    往診する医師が不足している
    往診を担う医師の地域貢献の負担

寒河江・西村山地区医師会(小関医院)
  在宅医療連携強化事業
   研修会があるが、内容は不透明(医師はほとんど理解していない)
   全体の把握がされていない
  課題・問題
   医療機関の減少が激しい
   連携システムの利用状況 河北病院ががんばっているが、他はほとんど動いていない
   往診専門の医師が開業したがエリア広すぎるとして撤退
   河北病院を中心に緩和ケアが普及してきたが、非がん患者は病院の支援を受けることができない
   訪問看護はがんばっている  

   ITを使った遠隔医療はどうか
   開業医の先生が増えない地域における在宅医療
   遠隔、効率の悪い訪問診療は厳しい、ペイしない →施設へ入れるしかないのではないか
   病院からの訪問診療は赤字、入院してもらった方が良いが・・

 上山市医師会(原田委員)
  上山市の在宅医療の現状
   34人しか往診をやっていない(ケアマネの報告)
   23施設中9施設が行っている(うち内科系は7施設)
   通勤医師がほとんど
   在宅医療を知らない住民が多い 病院・施設を希望する
   救急は、山形市内の病変へ搬送されるのが普通
  課題・問題
   口腔内を把握していない
   医療機関の横のつながりがない
 
 北村山地区医師会(柴田委員)
  北村山地域在宅医療・介護連携推進事業
   3市1町と北村山医師会との連携で実施
   市町村毎に担当医師を配置
  
  研修会・市民啓発活動 
   認知症市民フォーラム村山
   北村山看取りシンポジウム 医師会学術会報誌に掲載
  地域包括支援センター、合同研修会
  
  課題・問題点
   在宅医療に取り組む医師と取り組まない医師の存在
   365日、24時間拘束を敬遠する医師
   在宅医療を継続できない在宅患者
   急変時の入院受入れ体制
   看取り・高度医療機器管理を要する在宅患者の管理
     
 最上(土田委員)
  欠席

 酒田地区医師会(岡田委員)
  ポンテを主体に活動
   施設における受入れに関するデータベースの更新
   精神科3病院の空床情報の提供
   ショートステイベット、空き情報の提供
  研修会などの開催
  認知症初期集中支援チーム
  メディカルケアステーションの運用、来年度から
  相談支援 ポンテ 包括支援センターなどからの相談を受ける
  
  問題・課題
   在宅医療を支える人材 とくに訪問看護師が不足している
   看取りを含めた在宅医療の普及、
       
 鶴岡地区医師会(三原委員)
  ほたるを中心に活動を展開
  国が示す事業のすべてを網羅的に実施
   ・医療・介護資源マップ
   ・施設受け入れデータベースの更新
   ・喀痰吸引に関して、保健所と連携し、対策を検討
   ・南庄内在宅医療を考える会 年3回
   ・Net4U,Note4Uの運用
   ・多職種向け、市民向けの研修会、講演会の実施
   ・行政(県、市)、3師会、病院などとの定期的なミーティング

  課題
   ・在宅へ取り組む医師の数、業務負担
   ・医療依存度の高い患者の施設受け入れ
   ・病院と地域との連携

南陽市東置賜地区医師会(安日委員)
 地域在宅医療推進事業
  在宅医療研修会
  在宅医療講演会
  多職種間情報連携システム(オキトピア2)の普及
  在宅医療・介護 認知症市民フォーラム
  連携会議
 
 課題
  行政と医師会との連携強化

長井市西置賜地区医師会(外田委員)
 ・地域在宅医療連携推進室
  ・研修会の開催
  ・相談支援
  ・出前講座
 ・在宅医療推進委員会
 ・在宅医療多職種連携システム(ほっとネット)の導入
 ・長井市在宅医療推進協議会への協力
 ・主治医研修会   
 ・2箇所の訪問看護ステーションの開所 

 課題
  ほっとネットの普及不足
  公立置賜長井病院精神科病棟の閉鎖
 
米沢地区医師会(高橋委員)
 在宅医療連携推進検討委員会
  ・看取りの連携について合意
 多職種カンファレンス

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