鶴岡地区医師会地域医療連携室「ほたる」主催市民公開講座
認知症を知ろう
~住み慣れた地域で、安心して暮らし続けるために~
日時:平成30年3月11日、13:30~16:15
場所:鶴岡市先端研究産業支援センター レクチャーホール
講 演:
第1部「認知症を正しく理解しよう」
鶴岡市立荘内病院 神経内科主任医長 丸谷 宏 先生
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認知症に関する基礎的な知識、鶴岡市における各種認知症対策について解説して頂きました。
興味深かったのは、死亡後の解剖で、脳に進んだアルツハイマー病の変化がみられたにも関わらず、生前殆ど認知症状がみられなかった修道尼の事例(Nun Study)。脳の萎縮が必ずしもアルツハイマー病の発症要因ではないかもしれないというデータでした。
「認知症、その人を支えるために」
鶴岡市立荘内病院 認知症看護認定看護師 富樫 千代美 氏
認知症患者さんへの接し方を、具体的に詳しく解説して頂きました。身体拘束の是非、施設入所者への配慮などの質問がありましたが、丁寧かつ的確に応じていました。
第2部「知って備える!高齢者と安全運転」
R45・日の出自動車学校副管理者
日本交通心理学会認定交通心理士 奥山 祐輔 氏
交通心理学とは?
交通事故防止のための学問
高齢ドライバーの特性、高齢ドライバーの免許について解説する。
高齢者講習
平成10年10月施行(75歳以上)
平成14年6月施行 70歳へ引き下げ
平成21年6月施行 認知機能検査開始 75歳以上 合否はない
平成29年3月改正 高齢者講習2時間に軽減化 合否はない
認知機能の心配なし 第3分類
認知機能の低下のおそれ 第2分類
認知機能のおそれ 第1分類
1-2分類は、3時間の講習
第1分類になると医師の診断が必要、診断次第では取り消し
認知機能検査
1、年、月日、曜日、時間
2、時間描画
3、16個のイラスト(もの忘れ検査)
高齢ドライバーは危険ドライバー?
危険ドライバーは、若年層も多い
高齢者の事故数
死亡事故、ここ20年大きな増加はない
一方、全体には減っているとう背景を考慮する必要がある
高齢者が多いと思われる要因
高齢者ドライバーの増加
マスコミ報道
認知症の事故を敢えて取り上げる
例:死亡事故を起こした75歳以上385人の半数が認知機能低下判定
75歳以上の死亡事故での認知症は15%程度
認知機能低下と不安全行動とは、関連ありそうではあるが・・
「運転をやめさせる」という表現
命令には、反抗したくなる
孤立感、無力感
高齢者が長く運転を続けられるよう支援することが重要
体力が低下した高齢者こそ車が必要
一方で、支援の先には、自ら止めること含まれる
視点を変える
一気にやめるのではなく、徐々に減らしてはいけないか?(補償運転)
補償運転とは
・夜は運転しない
・悪天候
・体調が悪い
・カーラジオをきかない
・一人で運転しない
・行き先へ自信がないとき一人で運転しない
など前もって危険を回避する配慮
自己評価能力 自分を正しく知る能力
問題点
高齢ドライバーの自己評価は高い
80歳以上では、72%が「運転に自信がある」と答えた
交通事故の背景、技量ではない
健康生活改善と同じように
運転生活を変える → 補償運転
運転生活改善 → 予防 →運転教育 →返納?