鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

Net4U座談会 第2回

2016-04-12 15:09:22 | 日記


2回目となるストローハット社主催のNet4Uユーザ座談会に参加してきました。

前回(第1回)は、診療所医師、リハ病院医師、訪問看護・リハ師、ケアマネが参加し、おもに在宅医療やサービス事業所における多職種間でのNet4Uの利活用について意見交換を行ったようですが、今回は、診療所と調剤薬局との連携をテーマに議論しました。

参加者
 S調剤薬局薬剤師
 N調剤薬局薬剤師
 皮膚科診療所医師
 医師会事務局
 ストローハット事務局
 ストローハット開発担当


以下、私なりのまとめです。

診療所との調剤薬局とのNet4Uによる連携がメインテーマとなった。
今回の座談会には、診療所との連携にNet4Uを利用している2つの調剤薬局が参加。
S調剤薬局は、おもにN診療所の在宅患者についてNet4Uで情報共有している。連携患者数:153。
N調剤薬局は、M診療所とおもに外来通院患者についてNet4Uで情報共有している。連携患者数:209。

・薬局からみて、Net4Uのメリット
 往診の状況が分かる
 検査データは参考になる
 正確な診断名を知ることができる
 Net4Uで、他の医療機関の処方内容を診療所へ伝えることができる

 一方で、所見はあまりみていない、
 患者の全体像が分かるサマリが欲しい

・診療所から薬局への期待
 Net4Uの所見の記載、診断名、検査データを服薬指導に生かして欲しい
 医師には伝えていない、患者から得られる情報をNet4Uで共有して欲しい
 薬局からも薬の効果や副作用の情報を積極的にNet4Uに記載して欲しい

・Net4Uの今後の課題
 診療所の参加促進、利用促進
 病院と診療所の連携での活用促進
 今回の診療報酬上の加算を普及利用促進の契機としたい

 現在、Net4Uはコミュニケーションツールとしての利用価値は評価され、在宅医療の分野での多職種連携には有用性が高い
 一方で、救急、病診連携などにおける、診断、処方、検査などの患者カルテ情報は十分に活用されていない。
 
 患者、介護者向けの情報共有ツールである、Note4Uは、対象が高齢者ということもあり、利用例が進んでいない。
 対象を若年者に拡大し、生活習慣病などの患者を対象に、健康管理ツールとして利用できないか。

・まとめ
 診療所と調剤薬局のNet4Uでの連携は、まだ一部で行われて過ぎず、これからの分野である。
 Net4Uを多職種間のコミュニケーションツールだけではなく、いわゆる「地域」電子カルテとして活用していくためには、まだまだ課題も多い。




 
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