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鶴岡みらい健康調査セミナー
糖尿病予防最前線
日時:2017年3月5日:13:30~15:45
場所:鶴岡メタボローム レクチャーホール
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<基調講演>
大規模調査で分かった糖尿病の予防と治療の最前線
新潟大学医学部内科 曽根 博仁 氏
課題は、平均寿命ではなく、健康寿命の延伸
糖尿病は戦後に急増、生活習慣の変化が大きな要因
糖尿病の増加と、自動車登録台数が一致、
糖尿病の増加と、脂肪摂取量の増加が一致、
糖尿病で怖いのは合併症、
視覚障害、
腎透析
足壊疽
冠動脈疾患・脳卒中のリスク 3-4倍
早期に発見し、治療の継続で合併症を防ぐことができる!
糖尿病の早期発見には、健康診断しかない! HbA1c
HbA1c 7%以下 なら 合併症はおきにくい
インスリン不足の原因、
・インスリン分泌量低下(遺伝と加齢の影響が強い)
・インスリンの利きめが悪い(インスリン抵抗性)、高インスリン血症(生活習慣の影響が大きい)
血糖値の上昇 →インスリン分泌刺激 →肥満の助長 →インスリンの効きめめ低下 (悪循環)
食事療法 →肥満の助長を抑制
運動療法 →インスリンの効きめ低下を抑制
独居男性は糖尿病の可能性が高い
実は、過体重、喫煙、運動習慣なし というリスクを抱えている人が多いから
糖尿病に関連する遺伝子は多くあり、それが多いほどなりやすいが、それも10程度で頭打ち、
体質は乗り越えることができる
運動(早歩き30分以上)は、糖尿病の死亡、脳卒中のリスクを半減する
信用できる文献は少ないが、世界的にみても、上記は証明されている
20分/日の運動で、心血管疾患リスクを10%低減
運動療法に対する処方箋はない(保険でカバーされていない)
→自分でやるしかない
運動で 全身持久力(体力) が上がる
オリンピックメダリストは長寿 とくに持久力系の競技者
どこまでも歩けますよ、程度の体力で十分
体力は 血圧やLDLコレステロールと同程度のリスク
青少年期の心血管疾患のリスク
体力検定を受けた女性510名 観察期間64年 生存状態を調査した
青少年期に体力がない人は、70歳以上で死亡率があがる、寿命が短いことが分かった
食事療法の基本は、量とバランス!、太らないように (炭水化物は関係ない)
医療機関に毎月受診すると、A1c1%以上改善、
:定期的な通院は糖尿病を改善(薬だけではなく、モチベーションを維持することに意義がある)
30代の糖尿病患者のイベントリスクが高い(50代のリスクと同程度)→ 若い人の糖尿病は要注意
<鶴岡みらい健康調査 最新報告>
登録:11002人、同意率:89.2%
2015年にフォローアップ調査(72%)
糖尿病関連では、
正常値だった人の約4割が、「糖尿病前症」に進行。
糖尿病前症だった人の1割が、「糖尿病」に発展。
糖尿病前症だった人の1割が、「正常」へ改善。
半数が予備軍
+10 今より10分多く運動
アミノ酸(バリン濃度):よく運動している男性は低く、座位時間が長い男性は高い
<パネル討議>
テーマ:地域の糖尿病を考える
進行:原田 真弓 氏
パネリスト:
曽根 博仁 氏 (新潟大学 内科)
佐藤しおり 氏(フィットネス協会会長)
長島 早苗 氏(宮原病院 内科医)
児玉 奈美 氏(鶴岡市保健師)
長島
治療の目標
合併症の予防
糖尿病:地域連携パス(6年間の運用)
児玉
鶴岡市の糖尿病予防の取り組み
回報書
食事関連セミナー: スマート・ランチ
ヘルスアップセミナー
佐藤
座ってできる!運動実技
質疑
・内服治療を始めたらやめられないのではないか
・予防に効く、食べ物はあるのか
特定のものはない、量とバランス
食べ方の注意
・運動したいが、足腰が痛い
・長続きするためのコツ
糖尿病の名医はいない、いるのは、名患者である(曽根氏)。