今日は日本IBM管弦楽団を聴きに行きました。初めて聴くオーケストラです。日本アイビーエム株式会社とそのグループ会社の社員で構成されたオーケストラだそうです。演奏会は年2回で今回は第30回の節目の演奏会だそうです。
プログラム: モーツァルト「魔笛」序曲、 グリエール ホルン協奏曲、 ショスタコーヴィチ 交響曲第5番、
なかなか魅力的な曲目だったので、楽しみにして行きました。
「魔笛」序曲は有名な曲ですが、特に良かったのは弦の繊細なリズムのフレーズがとてもよく揃っていて気持ちよい演奏でした。弦と管のバランスも良かったです。
グリエールのホルン協奏曲は初めて聴く曲でした。 グリエールという作曲家も初めて聞く名前でした。 ラフマニノフと同世代のロシアの作曲家で、モスクワ音楽院で教鞭をとりプロコフィエフやハチャトリアンに作曲の手ほどきをしたのだそうです。
ホルンソロはN響の主席奏者の福川伸陽氏でとても柔らかい音色のホルンでした。曲は思いの外メロディーが美しく、ロマンティックでとても素敵な曲でした。日本ではめったに演奏されないそうですがもったいない気がします。
ショスタコーヴィチの交響曲第5番は去年の5月に茂原交響楽団の定演で演奏した曲です。とても大変な曲で苦労したことなど聴きながら思い出してしまいました。この曲は弦がとても大変で印象的なメロディーを奏でます。木管もソロが多く、今日の演奏ではフルートが秀逸でした。ただオーボエがリードトラブルがあったようでさかんにリードを気にしていました。高い音が出にくかったようです。それでも一生懸命演奏しているのを見て感動しました。金管も活躍する曲なので迫力ある響きを聴かせてくれました。終楽章は出だしがとても速いテンポで驚きました。 弦が追いつけないくらい速くて少しバラけていましたが、かまわずどんどん走っていました。
指揮者の和田一樹氏の意向でしょうか。テンポが違うだけで曲の印象がけっこう変わるものです。演奏するのは大変ですがこのテンポもいいですね。家に帰ってから思わず、茂原のショスタコのCDを聴き直してみました。これはこれで良かったなと思いました。音楽もいろいろで楽しいですね。
本当に、ショスタコーヴィチの第5番は素晴らしい曲だなと改めて思いました。
hiroko
hirokoさんからの企業(IBM)オーケストラの鑑賞記です。イラストはホルンコンチェルトの作曲者グリール(ロシア)です。ホルンという楽器の構造に迫力を感じる。 KenM
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