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件(くだん)

2021年01月19日 | ことば遊び
 丑年のことしにふさわしい話題をひとつ。
「 件 」は、漢字の通り「人偏に牛」と書き、古くは牛の体と人間の顔の妖怪。

 「件(くだん)」は、江戸時代から出現の記録が見られる予言獣である。
幕末頃に最も広まった伝承では、牛から生まれ、人間の言葉を話すとされる。生まれて数日で死ぬが、その間に作物の豊凶や流行病、旱魃、戦争など重大なことについて様々な予言をし、それは間違いなく起こる、とされている。

「くだん」と記録された最古の例は、上タイトルの通り天保七年(1836年)の日付のある瓦版記事だった。
この瓦版によれば、「天保7年の12月丹後国・倉橋山で人面牛身の怪物『件』が現れた」という。
「宝永2年(1705年)12月にも件が現れ、その後豊作が続いた。この件の絵を貼っておけば、家内繁昌し疫病から逃れ、一切の災いを逃れて大豊年となる。実にめでたい獣である」ともある。

ここには「くだんは正直な獣であるから、証文の末尾にも『件の如しくだん ごと  』と書くのだ」ともあり、この説が天保の頃すでに流布していたことを示す。

 

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3 コメント

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件(くだん)の件 (らいちゃん)
2021-01-19 19:11:36
件という妖怪、めでたい獣であれば出てきてコロナ退治をしてくれませんかね。
これだけコロナが猛威をふるってくると、何でもいいから出てきて、収束に力を貸してほしいものです。


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(らいちゃん) へ (iina)
2021-01-20 08:34:59
令和の世に「 件 」が忽然とあらわれ、「コロナ」を退治したのは「件のごとし」。一件落着
と、のちの世に伝わることを願います。


平賀源内は、「土用の丑の日」にうなぎをとコピーライターしたばかりでなく、破魔矢を「魔除け」に仕向けてもいたのでしたか・・・。
平賀源内は、多彩な人物だったのですね。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/a73f5b006372797dfcb9a39588734ba8


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iroirotanosii さん へ (iina)
2022-01-26 08:59:54
> 土用の丑丑丑が3つの日😊
うなぎに、梅干し、牛の肉料理をたべましょう( ^ω^)・・・


きのうは、たまたまiinaの誕生日で魚三昧でした。
新鮮な魚を三枚におろしてもらい、家で切り分けて、刺身と手巻きずしにしたという次第でした。

牛料理としては、寒い冬でもあり、近々すき焼きにでもしたく思います。

   iroirotanosiiさんのブログアドレスをコメント上に置きました。
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