水に浸かって顔だけ出している映画のポスターを見て誰だろうと足をとめた。
はじめは役者魂こもった顔が分らず、「地獄の黙示録」のイメージを思わす凛々しい顔がチョンマゲの似合う真田広之と知って映画封切をたのしみにしていた。
映画は残念ながらいまいちだったが、原作者・福井晴敏の「終戦のローレライ」を読んでいたし、本作が三賞受賞作なので原作に期待した。
何れが敵で味方なのかで日本推理作家協会賞を、ハードボイルド・タッチは日本冒険小説協会大賞と大薮晴彦賞を受賞したのに相応しい。
なにより、荒唐無稽のはなしに現実感を抱かせる手法は確かだ。そのうえに敵味方の登場人物のひとり一人に魂を吹き込み、家庭環境等を敷いて人間味を浮かびあがらせる。
軍隊でありながら軍隊ではない自衛隊の曖昧さを突きつける。七転八倒しながらクライマックスになだれ込む。
ちょうどダイハードの逃げ場の狭い海上篇といったところか。
隣国の北朝鮮の横暴と中国の軍事大国化の動きに、ある種の「現実味」を帯びてきた日本に「亡国のイージス」は、戦後60年を迎え問題提起したかのようだ。
さすがにいま注目の福井晴敏の原作は期待通りだった。
ネバー・ギブアップ !
はじめは役者魂こもった顔が分らず、「地獄の黙示録」のイメージを思わす凛々しい顔がチョンマゲの似合う真田広之と知って映画封切をたのしみにしていた。
映画は残念ながらいまいちだったが、原作者・福井晴敏の「終戦のローレライ」を読んでいたし、本作が三賞受賞作なので原作に期待した。
何れが敵で味方なのかで日本推理作家協会賞を、ハードボイルド・タッチは日本冒険小説協会大賞と大薮晴彦賞を受賞したのに相応しい。
なにより、荒唐無稽のはなしに現実感を抱かせる手法は確かだ。そのうえに敵味方の登場人物のひとり一人に魂を吹き込み、家庭環境等を敷いて人間味を浮かびあがらせる。
軍隊でありながら軍隊ではない自衛隊の曖昧さを突きつける。七転八倒しながらクライマックスになだれ込む。
ちょうどダイハードの逃げ場の狭い海上篇といったところか。
隣国の北朝鮮の横暴と中国の軍事大国化の動きに、ある種の「現実味」を帯びてきた日本に「亡国のイージス」は、戦後60年を迎え問題提起したかのようだ。
さすがにいま注目の福井晴敏の原作は期待通りだった。
ネバー・ギブアップ !
なかなか、面白くて手に汗握る作品ですよね。
まだ「終戦のローレライ」は読んでいませんが、映画を観たので、読んでみようかな?とは思っています。(でも長いですよね)
原作を読んだんですね
良かったみたいなんで、
自分も読んでみようかな・・・