前編で 一方が目指す獲物を捕まえた。
キンブルは、再びジェラード警部に列車で護送される身に堕ちた。
キンブルは、自分の逮捕を公表しないよう申し入れた。
「故郷のスタフォードに必ず真相が隠されている。片腕の男はきっといる。」という確信をくずさなかったから。
スタフォードには保釈金3000ドルを積んだ者がいる。
そして、更に必死に頼み込んでキンブルはジェラードに二十四時間の猶予をもらった。
夜行列車の途中駅のスタッフォードへ向かった。
行先は、片腕の男を保釈した妹ドナの夫レンのところだ。誰かがレンの名を騙って保釈人にしたのだった。
ドナの家に何通かの嫌がらせの電話があった。
その中にヘレンが殺された夜にレンを見たからと、今晩7時半に会いたいというのがあった。
それをドナから聞いたレンの友人ロイドは、指定された時間に馬小屋に向かった。
馬小屋の前で片腕の男はロイドを組み伏し、「あの夜、お前を見た。ただ、名前が分からなかった。」
「私だって、お前を見たぞ」とロイド。
「それとは違うぞ。違うからあんなに高い金を出して俺を保釈したんだ」
と、片腕の男はロイドに五万ドルを要求した。男は、ロイドの拳銃から抜いた弾を放り投げた。
キンブルとジェラードが遅れてその場所に着いた。落ちていた弾を何気に拾う。
あの夜、第3の人物がいたという記憶はないのか・・・?
ジーンがキンブルを思って、ロサンゼルスから到着。
警部は約束の正午が近づいていることを告げる。
今、署へ連れて行かれれば、キンブルは新聞に載る。そうなれば総てが終わりだ...
「いままで待ったんでしょう。後、一日や二日位待てるでしょう...」
「約束の時間を待つのは辛い。しかし、あてもないのに待つのはもっと辛い。」
「人間ひとりの命がかかっているのですよ。」
「残念ですが...」
ロイドは迷った。ついに彼の妻に真相を明かした。
彼は、戦時中、勇気ある者として勲章を受けたし、村の者達にも尊敬された。
妻をお姫様と呼び、世間知らずな体の弱い女房を大事にしている。
彼は、事件当夜キンブルの妻ヘレンに呼ばれ、キンブルのことで相談を受けていた。
その時、物音がした。ヘレンはリチャードが帰ったと思い玄関に向かう。
ヘレンは男に飛びつき、ロイドに助けを求めた。が、彼は怖くなり身をすくめていた。
男は側にあった電気スタンドでヘレンの頭を殴りつけた。
そのとき、男とロイドはお互いを見た。
ロイドが恐怖からわれに帰ったとき男はいなく、裏口から飛び出した。
ロイドは臆病な自分を皆に知られたくなかった。当然、片腕の男が捕まると思っていた。
しかし、逮捕されたのはヘレンの夫キンブルだった。
男は架空の存在となり、今更出頭すれば自分に嫌疑がかけられると凍りついた。
ロイドに妻は、警察に行って真相を明かすようすすめる。
「それに私のことを世間知らずと引き合いに出し、私のせいにしないで。英雄といわれた名声を失うのが怖かったのよ」
「男なんでしょう...」
妹ドナは、ジーンが泊まれる準備をするため二階へ上がる。
ドナは子のビリーが隠していた弾を持って降りてきた。ジェラードは、馬小屋で見つけた弾と比べると一致した。
ロイドが使っている競技用の弾だった。
キンブルとジェラードは、ロイドの家に向かった。
しかし、彼はヘレンを殺した男を殺しに行くと云って出かけたという。
遊園地で、片腕の男とロイドが撃合う。ふたりは銃声のする場に向かう。
ジェラードが流れ弾で足を負傷。ジェラードは、キンブルにピストルを渡し「奴を追うんだ」
男は塔に登った。
塔の作業場で抵抗する男に銃を向けるが
「撃ちたければ撃ちなよ。俺が死んで困るのはお前だ」 と飛びかかる。
やっとのことで男を押さえ込み追い詰めた。妻殺しを白状させる。
キンブルが放心した隙をついた男はピストルを握り
「あのときは、お前の妻を殺したが、今度はお前を殺してやる。そうすりゃ、安心して眠れるからなぁ」
と、引き金に力が入る。
ジェラードが下から男を狙い撃つ。
キンブルは、重要参考人を失い落胆して降りてくる。
ジェラードがロイドに
「私達は、この四年間楽しんで来た。しかし、私達はあの男に地獄のどん底を歩かせた。しかし、それももう終わった。」
「君が証言すれば、キンブルは助かる。だが、そんな勇気はないだろぅ。」
「警部さん、あの男がヘレンを殺すのを見たんです。」
「法廷で証言できるかね。」
「証言します。」
ロイドは、法廷で真相を語り、 キンブルは、無罪釈放された。
キンブルを待っていたジェラードと握手。
ここに キンブルの逃亡の旅は終わった。
側にパトカーが停まり、たたずむ二人。
最終回が放送されたのは、1967年9月2日土曜日だった。 完 前編へ
キンブルは、再びジェラード警部に列車で護送される身に堕ちた。
キンブルは、自分の逮捕を公表しないよう申し入れた。
「故郷のスタフォードに必ず真相が隠されている。片腕の男はきっといる。」という確信をくずさなかったから。
スタフォードには保釈金3000ドルを積んだ者がいる。
そして、更に必死に頼み込んでキンブルはジェラードに二十四時間の猶予をもらった。
夜行列車の途中駅のスタッフォードへ向かった。
行先は、片腕の男を保釈した妹ドナの夫レンのところだ。誰かがレンの名を騙って保釈人にしたのだった。
ドナの家に何通かの嫌がらせの電話があった。
その中にヘレンが殺された夜にレンを見たからと、今晩7時半に会いたいというのがあった。
それをドナから聞いたレンの友人ロイドは、指定された時間に馬小屋に向かった。
馬小屋の前で片腕の男はロイドを組み伏し、「あの夜、お前を見た。ただ、名前が分からなかった。」
「私だって、お前を見たぞ」とロイド。
「それとは違うぞ。違うからあんなに高い金を出して俺を保釈したんだ」
と、片腕の男はロイドに五万ドルを要求した。男は、ロイドの拳銃から抜いた弾を放り投げた。
キンブルとジェラードが遅れてその場所に着いた。落ちていた弾を何気に拾う。
あの夜、第3の人物がいたという記憶はないのか・・・?
ジーンがキンブルを思って、ロサンゼルスから到着。
警部は約束の正午が近づいていることを告げる。
今、署へ連れて行かれれば、キンブルは新聞に載る。そうなれば総てが終わりだ...
「いままで待ったんでしょう。後、一日や二日位待てるでしょう...」
「約束の時間を待つのは辛い。しかし、あてもないのに待つのはもっと辛い。」
「人間ひとりの命がかかっているのですよ。」
「残念ですが...」
ロイドは迷った。ついに彼の妻に真相を明かした。
彼は、戦時中、勇気ある者として勲章を受けたし、村の者達にも尊敬された。
妻をお姫様と呼び、世間知らずな体の弱い女房を大事にしている。
彼は、事件当夜キンブルの妻ヘレンに呼ばれ、キンブルのことで相談を受けていた。
その時、物音がした。ヘレンはリチャードが帰ったと思い玄関に向かう。
ヘレンは男に飛びつき、ロイドに助けを求めた。が、彼は怖くなり身をすくめていた。
男は側にあった電気スタンドでヘレンの頭を殴りつけた。
そのとき、男とロイドはお互いを見た。
ロイドが恐怖からわれに帰ったとき男はいなく、裏口から飛び出した。
ロイドは臆病な自分を皆に知られたくなかった。当然、片腕の男が捕まると思っていた。
しかし、逮捕されたのはヘレンの夫キンブルだった。
男は架空の存在となり、今更出頭すれば自分に嫌疑がかけられると凍りついた。
ロイドに妻は、警察に行って真相を明かすようすすめる。
「それに私のことを世間知らずと引き合いに出し、私のせいにしないで。英雄といわれた名声を失うのが怖かったのよ」
「男なんでしょう...」
妹ドナは、ジーンが泊まれる準備をするため二階へ上がる。
ドナは子のビリーが隠していた弾を持って降りてきた。ジェラードは、馬小屋で見つけた弾と比べると一致した。
ロイドが使っている競技用の弾だった。
キンブルとジェラードは、ロイドの家に向かった。
しかし、彼はヘレンを殺した男を殺しに行くと云って出かけたという。
遊園地で、片腕の男とロイドが撃合う。ふたりは銃声のする場に向かう。
ジェラードが流れ弾で足を負傷。ジェラードは、キンブルにピストルを渡し「奴を追うんだ」
男は塔に登った。
塔の作業場で抵抗する男に銃を向けるが
「撃ちたければ撃ちなよ。俺が死んで困るのはお前だ」 と飛びかかる。
やっとのことで男を押さえ込み追い詰めた。妻殺しを白状させる。
キンブルが放心した隙をついた男はピストルを握り
「あのときは、お前の妻を殺したが、今度はお前を殺してやる。そうすりゃ、安心して眠れるからなぁ」
と、引き金に力が入る。
ジェラードが下から男を狙い撃つ。
キンブルは、重要参考人を失い落胆して降りてくる。
ジェラードがロイドに
「私達は、この四年間楽しんで来た。しかし、私達はあの男に地獄のどん底を歩かせた。しかし、それももう終わった。」
「君が証言すれば、キンブルは助かる。だが、そんな勇気はないだろぅ。」
「警部さん、あの男がヘレンを殺すのを見たんです。」
「法廷で証言できるかね。」
「証言します。」
ロイドは、法廷で真相を語り、 キンブルは、無罪釈放された。
キンブルを待っていたジェラードと握手。
ここに キンブルの逃亡の旅は終わった。
側にパトカーが停まり、たたずむ二人。
最終回が放送されたのは、1967年9月2日土曜日だった。 完 前編へ
放映途中からテレビをみれなくなってしまい、その結末をしっかり見届けることができました。ジェラードが犯人だとの噂があり、ハラハラしながら見ていたものです。
残念ですが、iinaとしては正直なところ、既に25篇も進んでいると、長編をなまなか読み続けるのは辛いものがあります。
でも、がんばってみてください。
「逃亡者」の結末を喜ばれて嬉しiina~
場所が硫黄島であったかまでは不明❔です。
http://shisly.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-814c.html
まことにトリビアな話題でした。
WEBを巡回して調べたのが、上という次第です。
なお、
「逃亡者」のテレビ・シナリオには実際の事件をヒントに書かれたらしいとWikipediaに記載されています。
しかし、WEB上の記事は「らしい」と濁しており確定的なものではなく眉唾物とおもっています。
当時の撮影関係者にインタビューしても初耳と答えています。
次のとおり「掲示板 -逃亡者-」を置いていますから、ご案内します。最近の投稿者はいませんが("^ω^)・・・
https://8513.teacup.com/ina/bbs
忘れていた記憶は戻りませんが、終幕を見れてよかったです。
逃亡者に終わりがハッピーエンドしましたが、ドラえもんにも最終話があります。
いろんな説があるようですが、【電池切れ】で幕引きというのが好きです。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/8c2473d1cee3a28d110ec34d74a0fcb6
テレビ・オリジナルの「逃亡者」は、縦軸にキンブルを追うジェラード警部、横軸に逃亡先のエピソードを配置して物語ります。
最終回も単に片腕の男から真相を引き出すだけでなく、横軸にキンブル夫婦の知人が葛藤を交えています。
本来は、隠すような秘密ではなく片腕の男がキンブルの奥さんを殺すのを見たと事件当初に語れば済んでいた話だと思います。
キンブルが無実を証明するのではなく、検察側に立証する責任があり、このケースは証拠不十分で釈放すべき案件です。
そうすると「逃亡者」の物語りが成り立たないので、無理矢理このように仕立てたのでしょう・・・。
キンブルは、無罪釈放されたんですね。
最終回が放送されたのは、1967年9月ですか、学生時代です。
最終回の記憶がないので、見たけど忘れたのかも知れませんが、最終回まで見なかった可能性が高い気がします・・・(-_-;)
(ウォーク更家)さんは。古里に見残しがないよう努めているのですね。
> 最終回が放送されたのは、1967年9月ですか、学生時代です。
iinaも左様でした。
知人がキンブルの奥さんが殺されるのを目撃しておきながら、キンブルが殺人犯で逮捕されたのに黙り込むのを不審に思いました。
こんな最終回に不満ですが、そんな輩もアメリカにはいるかも知れないと見流すしかできなかったです。