流行歌の条件

「上を向いて歩こう」、「夢で逢いましょう」、「黒い花びら」、「こんにちは赤ちゃん」、「見上げてごらん夜の星を」、「レットキス」。
これらの歌は、いずれも大ヒットした。
坂本九の歌う「上を向いて歩こう」はアメリカで「SUKIYAKI」として発売され全米1位になり、水原弘歌う「黒い花びら」は第１回日本レコード大賞を受賞した。


これらの歌には、共通点がある。

タイトルと歌詞を注意深く見ると、歌い出しの歌詞がそのままタイトルになっていたことに気づく。もう一つは作詞・永六輔と作曲・中村八大の作品ということ。
歌い出しをそのまゝタイトルにすると大ヒットという方程式が成り立つのだろうか。
　＜中村八大２８歳　　永六輔２６歳＞　レコード大賞受賞した水原弘とのショット。
永六輔と中村八大の「六・八コンビ」による流行歌に、大ヒットの傾向がみられるのは特異なことなのだろう。ちなみに、六・八コンビ処女作が「黒い花びら」。
また、坂本九を加え「六八九トリオ」としても親しまれた。
テレビ初期のバラエティ番組『夢であいましょう』内でコンビの「今月のうた」に、「上を向いて歩こう」「遠くへ行きたい」「こんにちは赤ちゃん」等が世に出た。

永六輔が逝って一年がすぎた。

追、
　２１日にヒットメーカー平尾昌晃が亡くなった。 その日は、「上を向いて歩こう」初披露の日（１９６１年）。

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