お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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※村田沙耶香(1979年千葉県生まれ。2003年「授乳」で群像新人文学賞優秀作、09年「ギンイロノウタ」で野間文芸新人賞、13年「しろいろの街の、その骨の体温の」で三島由紀夫賞、16年「コンビニ人間」で芥川賞を受賞。ミリオンセラーとなった「コンビニ人間」は22年現在、38の国と地域で翻訳されている。本書の表題作「信仰」は「Faith」(ジニー・タプリー・タケモリ訳)としてイギリスの「Granta Online」に掲載され、2020年のシャーリイ・ジャクスン賞の中編小説部門にノミネートされた。)



●やっぱり宇宙人に違いない

 「信じること」をめぐって読者を揺さぶる作品集(短編&エッセイ)と担当編集者は言う。

 「なあ、永岡、俺と、新しくカルト始めない?」で始まる表題作の『信仰』(文學界19年2月号)。65歳の生存率が20%を切ってしまう私が選んだのは「野人」となることだった『生存』(文學界19年7月号)。続編ではないだろうが、続く『土脉潤紀(どみやくうるおいおこる)』(群像18年2月号)では「野生に返る」といって野人となった姉の巣を妹の私が訪れる。均一とカルチャーショックの二つの街しかない『カルチャーショック』(文學界19年9月号)。「だいたいルンバと同じくらいの便利さ」というクローンをヨドバシカメラで4体買い、夏子Aの自分と夏子B、C、Dとの奇妙な共同生活を描く『書かなかった小説』(文學界21年8月号)。寿命1億年のKがその全てを使って旅してたどりついたロボットしかいない星で開いた『最後の展覧会』(新潮21年9月号)の6編とエッセイ2編。

 何なんだ、これは。SF? ショートショート? 突拍子もない設定だけど、すっと読めて心に響く。共感もする。そして重い。にやっとする場面や会話もある。これが村田ワールド! やっぱり宇宙人に違いない。

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