※綿矢りさ(1984年京都府生まれ。2001年「インストール」で文藝賞を受賞しデビュー。早稲田大学在学中の04年「蹴りたい背中」で史上最年少19歳で芥川賞受賞。12年「かわいそうだね?」で大江健三郎賞、20年「生のみ生のままで」で島清恋愛文学賞。ほかに「夢を与える」「勝手にふるえてろ」「ひらいて」「憤死」「私をくいとめて」「意識のリボン」「オーラの発表会」など)
●綿矢ワールドにはまりそう
妻の親友の家に招かれた僕。だが突然僕の行動をめぐってミニ裁判が始まり…。表題作「嫌いなら呼ぶなよ」(「文藝」掲載)をはじめ、心に潜む“明るすぎる闇”に迫る「眼帯のミニーマウス」(「すばる」掲載)「神田タ」(「文藝」掲載)「老は害で若も輩(ろうはがいでじゃくもやから)」(書き下ろし)の全4作を収録。
表現が斬新過ぎて(爆)。還暦を過ぎた身には理解不能な単語もあり、スマホ片手に調べながら読み進んだが面白い。独特の毒を含んだ物語で、綿矢ワールドにはまりそうだ。表題作よりは「眼帯のミニーマウス」「神田タ」の方が面白く読めたかな。他の作品にも手を出してみよう。
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