311にとんでもないブルベが開催されていた。オダックス近畿主催の「秋葉原(裏) 湖畔巡り」。スタートは東京・秋葉原。近畿なのになんでやねん!
裏というからには表もあり、こちらは「秋葉原〜横浜〜横須賀〜三浦〜逗子〜小田原〜熱海」の岬めぐりという200キロで獲得標高2400メートルのスタンダードコース。ところが裏は「秋葉原〜津久井湖〜相模湖〜奥相模湖〜山中湖〜芦ノ湖〜熱海」。翻訳すると「秋葉原〜246〜世田谷通り〜尾根幹〜やまなみ温泉〜秋山〜厳道(がんどう)峠〜道志みち〜山伏峠〜三国峠・明神峠〜大野山〜金太郎ライン〜箱根峠〜熱海峠」。200キロで獲得標高4200メートル。どこが「湖畔めぐり」やねん! 峠ばっかりやんけ! オダ近主催なのでノーマークだったため、開催は知らなかった。だが、土曜日のTLに怒濤のように押し寄せてきたツイートでその存在を知った。「厳道峠〜大野山」なんてよく思いついたよねぇ。
ということで厳道峠へ久々に上りたくなった。と言っても、秋山側からね。表の悶絶コースは昨年5月に何とかクリアしたし、道志側からの安寺沢林道はたぶん二度と上らないかな(^_^;
アキバ裏コース通りにさがみ湖プレジャーフォレスト前の信号を左折し、愛ちゃんキムチ、やまなみ温泉経由で奥牧野へ入り、県道35号で秋山を目指す。なぜか世間話を終えた地元のおばちゃんから「これから上りばっかりだよ。頑張って」と熱烈な声援を受ける。いや、分かってますって(^_^;
道志川に沿って道志村を走る国道413号が道志みちと呼ばれるように、秋山川に沿ったこの道も秋山みちと言ってもいい気がするんだけどね。雛鶴峠手前には「旧鎌倉裏街道」(調べても不明だが)という看板もある。適度なアップダウンがあり、車の通行量も少なくサイクリングに絶好の道が「四日市場上野原線」じゃ味気ないよねぇ。
山梨・上野原へ入る
秋山温泉から厳道峠へ向かうのがアキバ裏のルート。だが、日差しが出始めて天気も良くなったこともあり、この快適な「秋山みち」をもう少し走ってみたくなり、そのまま進む。すると左手に「シュークリーム 工場直売」の看板。こんなのなかったよなと思いながらも、飲食店の極端に少ないこの道では貴重な存在の発見に喜ぶ。帰りにつまんでみようかな。後で調べると、この店は昨年9月に開店した「PECOPECO(ペコペコ)」で、サイクリストにも人気となっているようだった。
この日のランチはこの道で選ぶなら2択。ひとつ目はシュークリーム店の少し先にあるお蕎麦屋さんの「あき山」。だが、3月から4月中旬まで休業という張り紙。1000円の天ざる食べたかったなぁ。2つ目で最後の選択肢は秋山中学校、公衆トイレの先の「ビストロラント」。ここでビーフシチューを食べたいと何度か前を通ったが、いつもお休みだった。しかし、午前11時半過ぎに通りかかると「営業中」とある。やっとありつけるぞ。
でもここまで来たんだからね、ということで雛鶴峠まで往復(^o^)
早咲きの桜なのかな
新雛鶴隧道
戻ってきたのは午後0時半過ぎ。ランチがコーヒー付きで700円とコスパ最高だったが、予定通りビーフシチュー(1000円)をいただく。こんな山の中でしっかりした洋食が食べられるなんて嬉しいねぇ。店内も秋山中学のペナントが飾ってあったりしてほのぼのしているし、1人で大忙しのシェフの人柄もいいし、また来よう。靴を脱げるのでリラックスできるしね♪
ビストロラント
ビーフシチュー(1000円)
さて、いよいよ厳道峠。の前に「金波美(かなはみ)峠」だ。厳道〜金波美は6年前のブルベ鶴鶴鶴200で走っているが、逆は初めて。うまい具合にビストロラントの裏手の道が金波美峠に繋がっている。
左手にゴルフ場を見ながら上って行く。途中に「古谷沢のサクラ」の看板があってどこかなと探したが、ここから徒歩20分上るとあったので諦める。
遙か下にゴルフ場
3キロほど上ると分岐があり、右方向が金波美林道。総距離3.1キロとあるが、トンネルまでの上りは1キロ弱で勾配は最大10%だったかな。標高630メートル付近まで上り、トンネルを抜け標高460メートルまで下り切ってぶつかる道が秋山温泉から厳道峠へと向かう道だ。秋山温泉からこの分岐までの勾配は川沿いなので緩やか。要するにムダに上ってムダに下ったわけだ。
金波美林道起点
金波美トンネル
右が厳道峠。左が秋山温泉
しばらく周囲には民家が見えるが、その姿が途切れるところから安寺沢林道が始まる。直後にコンクリート舗装の勾配15%の激坂が現れた。しかし、距離はほんのわずか。その後の勾配は10%前後で最大でも12%。道志側からの17%に比べたら天国だ。淡々と4キロほど上り続けると標高800メートルほどのピークに到着した。登坂の際、車2台に追い越されたのはビックリ。こんなすれ違いできない狭くて急な坂道をよく上るよ。がれきや木も散乱してるのにねぇ。
しかし、ここでも林道起点付近で作業服姿の若い男性2人から「すごいですね。頑張って」と声をかけられた。よっほどへっぽこに見えたのかな(^_^;
安寺沢林道の起点
厳道峠
厳道峠
さて、厳道峠の下り。急過ぎていやなんだよねぇ。ところが! 少し下ったところの分岐で、左手の通行止めだった野原林道の封鎖が解かれているじゃないか。ラッキー♪ 道はがれきが散乱している個所や、舗装がない個所もあったりしてダウンヒルは快適ではなかったが、17%を下るよりはマシだった。下り切って道志みちへ出たところで振り返ると、「通行止め」の看板が立てかけられたままだったが、こちらも封鎖は解かれており工事の案内版も消えていたので通行しても問題はなかったと思われる(^_^; これで道志側からも厳道峠に行きやすくなったね。
封鎖が解かれた厳道峠側の野原林道入口
道志側の野原林道起点
この日の走行距離は130.4キロ、獲得標高は2200メートル。グロス平均時速は14.6キロで、ブルベならアウト〜!
この日のコースの一部
前述のブルベ「秋葉原(裏)」だが、この後に道志みち上って山伏峠へ行き、山中湖から明神峠を越えた後、激坂の大野山へ行くんだよね。とてもじゃないが間に合わないよ! ビストロラントでカウンターに隣り合わせた相模原から来たというローディーは、同じように金波美峠〜厳道峠を越えた後、道志みちから道坂峠、そして雛鶴峠を目指すらしい。みなさん健脚だねぇ。
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