久々に読みました。
桐野作品。
ちなみに、書評は こちら。
あの(!)『OUT(上・下)』からすると、まぁ、根本的には通じる色があるものの、
これまたずいぶんと、穏やか路線にご転身(?)なさったものだと…。
しかし、ワタシは個人的には、今回の方が好きです(笑)。
OUT の桐野センセイをお好みのファン層からは、ブーイングが起こりそうですが…(汗)
どうして、どうして (*^。^*)
ワタシは至って「後味がよろしい、正義は勝つ!=筋道が通る。」風のストーリーを好む
平和主義者ですので、今回のは まさにまさしくおもしろかった!デス。
有紗に対しては、ツッコミどころが多々あれど…、
(俊ちゃんの感覚に、1票!)
まぁ、納まるところに納まる展開と、それまでのチラチラ見え隠れする、桐野センセイのクール目線
に楽しませていただく過程は、よろしいじゃぁ あーりませんか♪
結局、俊ちゃんのご両親も、ドメスティックバイオレンスの前ダンナのテっちゃんも、みんないい人だというのが
読んでいて、好感を抱きましたね。
テっちゃんの後妻さんも、雄大をかわいがって、イイ子に育ててくれて…。
唯一、「ハピネス」ではないと思われるのが、YOKOさんの展開でしょうか…。
どうなることやら…? 気になりますが、これはこれで、桐野センセイの演出の一環ということで、
全てがめでたしめでたしでない分、ひとつのストーリーとして、ピリっと締まる効果をもたらしているような気も…。