いろいろな場所で、異なるお立場・ご専門の先生方の語る 3.11記。
9名の先生のインタビュー内容から成るノンフィクションでしたが、最初から最後まで圧倒されっ放しでした。
被災された先生の壮絶な3.11。
4Fの入院患者さんが根こそぎ津波に流され、身体は持って行かれて手だけが残っていたとか、そんな中、たまたま助かったのは(浮力で功を奏した)褥瘡マットの寝たきり患者さん達だったとか…
ライフラインが全てダウンしたので、排泄物は紙おむつに包んで捨てたり、土に埋めたりして凌いでいたとか…
外来で診察した患者さんの襟が真っ黒で(←お風呂に入れないから。)、よく生きていたね… と、抱きしめたくなったとか…
原発で自宅&自院から避難を余儀なくされ、見に行けるようになった時は、ネズミに喰い荒らされていてもう住めないと見限ったとか…
最愛の奥さまを津波で亡くされた先生もいらっしゃったり、
住む家がなくなり仮設で暮らしていらっしゃる先生も…。
9人の先生方の体験と医師としての思いが それはそれは濃くて、読むのに非常にエネルギーが要りました。
先生方の語りが 胸にズズズ-----っと、入ってきて なんというか…
読んで良かった!
先生方、本当にお疲れさまです。