2月からある大手美容室チェーンの店長を対象に接客力向上の研修を担当している。
「研修受講レポート」を受講後の課題として研修実施後1週間を期限に与えているが、回を重ねるごとに未提出者が増える。
で、はたと考えた。どうすれば未提出者をなくし、その内容を濃くできるか?
①きつく言う
②罰則を設ける
③事務局の人に回収してもらう
④出したくなる・いっぱい書きたくなるレポートにする
選択したのは④。もともと私自身が受講者の研修の理解度と自サロンでの落とし込み状況を確認したいというのがこのレポートの目的。
この私にとってのメリットを受講者のメリットにするために2つのことを実践した。
①提出されたレポートの内容を次月の研修で名指しで積極的に取り上げる
②レポートの内容からテーマを選んで次月の研修で必ず取り上げる。その際誰のレポートから選んだかを伝える
ともかく「誰々がこんなんでした」「誰々の○○と言う考え方が・・・・」「○○店長の店では・・・」と具体的に名前を挙げて、その人に積極的にストローク(投げかけ)をするようにした。
その結果どんな変化が起きたか?
受講レポートの内容が急激に詳しくなった。具体的な状況、具体的な悩み・・・などなど
フォーマットいっぱい(枠外に書かれているものまで)書く人が圧倒的に増えた。
認めた分だけ認められる。この原理原則が「ほんまにそうやなぁ・・・」と感じた
研修でよく話すことの一つに「対人関係におけるブーメランの法則」がある。
笑顔で人に接したら笑顔が返ってくる
元気に挨拶したら元気な挨拶が返ってくる
人を認めた分だけ認められる
相手を受け入れた分だけ心を開いてもらえる
いいことだけではない。
無愛想に接したら無愛想に扱われる
相手を信用しなければ信用されない
手を抜いたら相手にも適当にあしらわれる
人を踏み台にしたら、しっぺ返しにあう
対人関係において相手の反応は、全て自らの投げかけ(ストローク)の結果なのだと思う。
これは、対人関係だけではなく、「一生懸命努力すれば、その努力が『何か』で実を結ぶ」「要領よく振る舞って手を抜けば年をとってから苦労する」など生き方そのものに関しても当てはまる。