女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

怒られた記憶

2012-12-20 | インポート

中村です。


このブログで何回かとりあげたが、私にとって父は厳しい
人だった。

 

父に怒られた記憶は、その場面での「強烈な感情」
伴って今も残っている。


1.小学生の時ピアノのレッスンを無断ですっぽかし、
門を閉
められ家に入れなかった。しかたなく同じ敷地
内に住んでい
た祖父母に泣きついて一緒に謝りに行
ってもらった怖かった

2.中学生の時クラブをさぼって帰ってきたところをた
またま自
宅に戻っていた父に見つかった。「チームに
迷惑かけてなんと
も思わんやつは俺の娘ではない。
戻れ~!」と激怒され戻ら
された恥ずかしかった

3.高校生の時「進研ゼミ」の課題を提出せずに放っ
たらかし
ていたのを見つかって勉強部屋の窓から
教材類を投げ捨て
られた。冬空の下、懐中電灯で
照らしながら教材を拾い集め
た。寒かった

父が激怒するのは以下の①②いずれか。

①自分の言動で誰かが迷惑を被る

上記の例では、レッスンのために自宅に来てくれてい
た先生
に無駄な時間を過ごさせてしまった。チーム競
技(バスケット)
なので自分がさぼることでフォーメーシ
ョンの練習ができなか
った。

②自分の言葉に責任をとらない=約束を守らない

(進研ゼミは)自分から「絶対にきちんと課題を出すか
らやら
せてほしい」と頼み込んでやらせてもらったのに
やらない。

 

人様に迷惑かけるな!自分の言動に責任とれ!


というのが父の教え。でも当時の私はそんなことわか
るはず
もない。


大学進学のため実家を出る前日のこと。父に呼ばれた。

「何やろ??」

と思いながらリビングに行くと、いつになく改まった父
がいた。


前に座ると、おもむろに口を開いた。


を信じて京都に出す以上、何をしようとお父さんは
文句は言わない。大学生活を思いっきり楽しみなさい」



この後、自分が勤勉な大学生ではなかったことに触れ、


「大学は、学問だけでなく社会勉強する場でもあるから
いろんなことにチャレンジして友達をたくさん作りなさい」



ここまでは、穏やかだった父が急に口調を変えてこう続
けた。

「ただし、好き勝手やってトラブルが起きた時に
『助けて』と泣きついてきても『お父さんは知らん』  」

その時の父の厳しい(怖い)表情は今でも覚えている。
以前にこっぴどく怒られたあの時の顔と同じだ。



と同時に


『お前を信じている』という言葉の重み

何をやってもいい

 ≠ 無責任に何をやってもいい
 = 責任とられへんことすんな
 = 自分の言葉に責任取れ 

無言のプレッシャー

を感じて身が引き締まった。
都会での1人暮らしは、田舎もんの私にとって開放的で
目新しく刺激的なことばかり。誘惑が一杯だった。

流されそうになる場面で、頭に浮かぶ父の厳しい顔

そして自分に問う「このままいってお前は自分で
責任がとれるのか?」
「YES」なら進む。「NO」ある

いは「?」ならとどまる。いつの間にか自分の中での評価
基準になっていた。


父親との関係性やその教えは働く価値観のベースになる。


「父親」は子供にとって最も身近な「社会との接点」。働き方
や職業
人としてこうありたい姿をこの接点から感じ、影響を
受ける(受け入
れる場合もあれば排除する場合もある)。


当時の自分はそんなことちぃ~とも意識していなかったが・・・。


少なくとも私にとって「人様に迷惑をかけるな」「約束を守れ」
いうメッセージが、自分や人を見る際の価値基準になって
いる。



とは言え、まだまだこの教えが充分実践できているとは言い
難い。


お前は口だけかぁ~

 

親父が怒って出てきそう。
お~っ怖あかんあかん!身を引き締めてがんばろう!