中村です。
昨年の7月から週に1回ストレッチに通っている。
そこで担当してくれていたスタッフ(男性)が昨年末
退職した。
身体が硬い私にとってストレッチは、
スタート時は「苦痛でしかな~い」
↓
徐々に「痛いけど伸びている感じが気持ちい~い」
↓
今では:「通うのが楽しみ」になっている。
施術中スタッフと会話するのも楽しみの一つ。
入社3年目25歳。体育会サッカー部出身で筋肉モリモリ
の彼は力も強く痛~いけど伸び~る感じが私好み。
親子ほど年齢は違うけど不思議と気が合い、施術中ず~
っと喋りっぱなしだった。
肩甲骨を思いっきり伸ばされながら、以前つきあっていた
彼女に振り回された話を聞いたり、股関節を思いっきり伸
ばされながら、理想のリーダー像について議論したり・・・。
「恋愛話し」「仕事のやりがい」「男とは?女とは?」に至る
まで、凡そ施術中にはふさわしくないようなことを良くしゃ
べった。
秋口から「もっと厳しい環境下で自分の力を試したい」と
口にするようになり、ウチの会社で頑張っている若手社員
の話しを聞いて「うらやましい」と言っていたので、転職して
営業の仕事に就くと聞いて
「やっぱり・・・」
(施術しながら)
「硬っ・・・(笑)」
(顔を見るなり)
「中村さん、何か今日覇気ないですね」
(忘年会で飲み過ぎてつぶれてしまった話をしたあと)
「中村さん記憶なくすまで飲むことあります?」
これに対しては、「あんた、(私を)いくつやと思ってんの
大人はそんな飲み方しません。かっこ悪いやん」と一喝だ
けど、色々言われても不思議にムカッとしない。
無礼すぎず堅苦しすぎない会話の距離感が心地よ
かった。
新しく担当になった女性スタッフ
小柄だけど力は結構強い。
他の女性スタッフに担当してもらったこともあるけど、彼女
達に比べて圧倒的に力強い「伸びました~っ!」を実
感できまさに私好み。施術に関する知識も豊富で安心感
もある。
しか~し
会話の距離感がしっくりこない
この間の日曜日のこと。
着替え終わって部屋で待っていると、
「中村さん、準備よろしいですか」
と彼女が入ってきた。
スタッフ「調子はいかがですか?」
中村 「ちょっと、腰が痛いかな・・・」
続けて
スタッフ「それだけですか?」
中村 「・・・・」
※以下心の声
それだけですか?って聞かれても・・・。
腰痛いだけで十分ちゃうん
(それ言うなら)「他はないですか(大丈夫ですか)やろ」
施術が始まり、まずはうつぶせの状態で背中から腰、太もも、
ふくろはぎと身体をほぐしてもらうのだが、
唐突に、しかも後輩に話しかけるような口調で
スタッフ「ご褒美もらいましたぁ?」
中村 「・・・」
※以下心の声
ご褒美???今ご褒美って言ったよなぁ・・・
なんのこと???ご褒美貰うって言ったっけ??
その後の会話で、以前ゴルフの対抗戦の話をしてい
たのを聞いていて「ご褒美」が出てきたということが判
明したが、「なんであんたにそんなこと言わなあかんの
ん」とちょっとイラっ
あかん、あかん、ややこしい中村が出てくる・・・。
と思い、生返事をしながら喋らずに時間を費やす作戦
をとっていると、
「腰の痛みは、どこからきてると思いますか?」
「普段ストレッチやってます?」
「ストレッチに来てる時だけじゃなくて、日常的に伸ばし
たほうが効果が得られやすいですよ。たとえば・・・」
と施術に関する質問&説明攻撃。
さらに生返事を続けていると、
「中村さん、今日は大人しいですね!」
と言われ、思わず「大人しいぃ?って???」と聞き返して
しまった。
確かに彼女の言っていることは正しい。
「おっしゃる通り」
でも、知ってることも多いし、何より「今」「あなたから」「それ
を聞きたいと思わない!」
そういうムードわざと醸し出してるのに
察してくれよ~
接客の際の会話の基本は相手視点
「自分が話したい時に話したいことを話す」のではなく
「相手が聞きたい時に聞きたいことを話す」
「自分が話したいことのネタをつかむために訊く」のではなく
「相手が話したいことを引き出すために訊く」
もしくは、相手が聞きたくなる(話したくなる)ように
持っていくことが大切。相手に余計な気を遣わせているよう
ではNG
マンツーマンのコミュニケーションの場面で「会話の距離感」
がいかに重要か気づかされた一件
会話の距離感をつかむまでしばらくかかりそう