中村です。
「実は僕○○さんと仲悪いんです」
さてこのセリフ、どのような場面で、何歳ぐらいのどのような立場
の人の台詞だと思いますか?
プライベートな場面でいざこざを咎められた学生が思わず言っちゃ
いましたなら理解できる。
しか~し
実際このセリフを発したのは企業の管理職
新入社員受け入れにあたり、配属部署の課長に聞き取りをしていた
際、所属する部の部長に対する態度や発言に言及した場面で飛び
出したこの発言。
しかも、悪びれた様子もなく、
あれっ?中村さん知りませんでしたかぁ?僕あの人と仲悪いんです
よ。周りもみんな知ってますよ?言ってませんでしたっけ??
と言わんばかりに普通に言われた。
あまりにも普通だったので、一瞬
「あ~そうかいな・・・。仲悪かったんかいな。
ごめんごめん。知らんかったわ」
と思いそうになって、ふと我に返る
何って??
仲悪い?
だから、何?
そんなん通用するかぁ~
で、
一呼吸おいて、冷静に一言。
「仲が悪いって・・・。○○さん、そんな子供っぽい発想仕事に持
ち込むのやめません?」
「大人げなさすぎます」
人間誰しも好き嫌いはある。
職場には、学生時代だったら絶対に友達にはならんかったと思う人
もいるやろ。
ただ、「仕事」では仲が好かろうが悪かろうが
やらなあかんことはやらなあかん。
個人の感情は関係ない
今回、
仲が悪いとはどのような状態なのか?
なぜ仲悪いのか?
いつからなのか?
どういうところが嫌なのか?
などなど話をじっくり聞いていくと、頑なだった相手への否定的な
態度が変化してきた
仲が悪いんです⇒意見が対立するんです⇒僕のことを自分勝手
だと思ってるんです⇒相手の言いたいこともわかるんです⇒仕
事ができる人なんです⇒尊敬できるところもたくさんあるん
です⇒自分もだめなんです
最終的には
「僕大人げないですね・・・。気をつけます」
相手との関係性が変わったわけではない。
ただ、
相手と仲が悪いことを言い訳に、課題への取り組
みを拒否する大人げない態度を改めただけ・・・。
今は新入社員受入れのリーダーとして意識を持って頑張ってくれている。
交流分析という心理学の理論では、
P(親の心)よりも強いC(子供の心)
と言われている。「~すべき」という役割行動(親の心から出るエネルギー)
よりも「~したい」という欲求(子供の心から出るエネルギー)のほうが強い
というのはある意味真実だと思う。
ただ、ビジネスの場面では、好き嫌いをベースにした欲求よりも役割行動
を優先したい。それをコントロールするのが
A(大人の心)のエネルギー=状況判断力
状況判断力を磨いて成果につながる役割行動を促進していきたい。
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