仕事柄異業種交流会や研究会に声をかけてもらう機会は多い。
が、正直異業種交流会や研究会は苦手
ええ~っ
と思う人もいるかもしれないが、こう見えて人見知りするタイプ。それに、「本気」「本音」「本物」が信条の社内環境に慣れると、異業種交流会に漂うある種「仮面の交流」がいたたまれなくなるのがその理由。違和感を感じてすぐに帰りたくなってしまう・・・。
そのため、現在は大好きかつ尊敬する森山祐輔先生主催の「思いがけないご縁の会」(3ヶ月に1回)か経営合理化協会の高安正美さん主催の「ナレッジ研究会」(毎月1回、半年に1回交流会と称した飲み会)にしか顔を出さない。それも毎回ではなくせいぜい年に1回か2回。
そんな私が、昨日久しぶりにナレッジ研究会に参加した。
「なぜか?」
その答えは高安さんが珍しく(高安さんごめんなさい)熱心に勧めてくれたから・・・。少なくとも私はそう感じた。いつもはその月のテーマをメールで送付してくるだけの高安さんが、お会いした際「時間があうんなら是非参加を!」。
テーマに興味がある時にしか参加しなかった私が、さほど興味があるテーマでもないにも関わらず「行ってみよう」と思ったのは、信頼できる高安さんをその気にさせる人(テーマ)に会ってみたくなったから。
で、昨日がその日だった
昨日のスピーカーは、マザーハウスというソーシャルベンチャーの会社でマーケティングを担当する27歳の女性。マザーハウスは、ボランティアではなくビジネス分野での支援をしたいという想いで「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもと、アジア最貧国バングラデシュのジュートという生地を使った「途上国発のブランドのバッグ」を製造販売している会社。29歳の女性社長が4年までに立ち上げその様子がTV「情熱大陸」でも取り上げられたことでも有名らしい。(参加するまで私は知らなかったのだが・・・)
「人前で話すのは今日が初めてなんです」と本人が言うように、喋りは決して上手くない。でも、彼女が会社の理念、商品、仕事に惚れこんで一生懸命「現在(いま)」を活きていることは充分に伝わるスピーチだった。彼女自身の生い立ちや前職での経験もある意味困難・試練の連続だが、それを大げさにでなく、美談にでもなく「あるがまま」に伝えている姿に困難な状況を逃げずに正面突破してきた『強さ』『潔さ』を感じた。美人ではないが、キラキラ輝いて綺麗だった。
清々しく彼女や彼女の会社を応援しようという気持ちになった
こんな気持ちになったのは私だけではなかったはず。帰りのエレベーターで同じ会場にいた男性(1Fで名刺交換したらイベント会社の方でした)と一緒になったが、どちらからともなく話しかけ同じようなコメントをしていた。
高安さんが私に声をかけたくなった理由がわかった気がする。
「もう一度会いたい」「人にも会わせたい(紹介したい)」と自然に思ってもらえる人間、ショップや会社になりたいものだ