「同窓会~ラブアゲイン」というテレビドラマが放送されたことがきっかけで巷で「同窓会(シンドローム」が話題になっている。
同窓会シンドームという概念は以前からあった。主に40代後半から「同窓生との人間関係を大切する」意識やそれに基づく行動傾向のことを指す。昔の人間関係を大切にすること、なつかしく思うことは決して悪いことではない。昔話をしながら飲むお酒は楽しく、時にストレス発散につながる。しかしながら、同窓生との関係が強くなりすぎると、「現実(の人間関係や課題)」との対峙を避け、自己を正当化するための逃げ道になることになりかねない。
「シンデレラシンドローム」「ピーターパンシンドローム」(シンドロームではなくコンプレックスと呼ぶこともあるが)など「~シンドローム」は好ましくない現象や行動傾向につけられる。同窓会シンドロームも例外ではない。
同窓生とは、共によき時代を一緒にすごした同士。当然様々な共通点があり共通の話題がある。また、(今更)自分をよく見せる必要がないため、自分をさらけ出すことができる。無理しなくても自然な自分を受け入れてくれる土壌がある・・・。
会社や家庭で人間関係がうまくいかないとき、仕事で行き詰って閉塞感を感じているとき、同窓会に参加すればそこに自分を受け入れてくれる仲間がいる。と思うと、受容されたくて、ついついそこに足を運んでしまう気持ちはわからなくはない。
だって、そこにいると「楽」だもの。
きばらなくていいもん。
わかってもらえるもん。
受け入れてもらえるもん・・・・。
カウンセリングやコミュニケーションを学ぶためのセミナー、自己啓発系セミナー、異業種交流会にはまる(=依存する)心理と似ている。
同窓会をきっかけに恋愛にはしる男女が多いという。身近にもいる。その心理をある心理学者が
「安心感と刺激」
という2つのキーワードで表現していた。
この解説を聞いて思った。
(もしこの解説通りならば)私は同窓生とは恋愛関係には陥らない(と思う)。恋愛に何を求めるかはひとそれぞれだけど、少なくとも私は恋愛に「安心感」は求めない。安心感が得られる環境で恋愛感情は沸いてこない。
受け入れてくれる人に受けとめてもらう環境ではなく、受け入れられたい人に受け入れられる環境を自らつくる。そうでないといろんな意味で自己成長はない。
恋愛だけでなく、仕事も同じ・・・。
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