曲がり角で 迷いながら

自分も家族も人生の曲がり角に。戸惑いの中の日々を迷いうろついています。

体が斜めになると…Bこさんの場合

2013年08月07日 | 介護

急激な体幹の曲がり(掛かり付け医は脊椎湾曲症からだというが)がひどく、前にものめっているけれど、右に45度傾いちゃっているのよね。

ここのところ特に曲りがひどくなって、歩くのももう、完全に真っすぐ歩けない状態なの。

最近は食事の時も右に傾いたまま食べていて、お茶わんなども持っていると傾いてこぼれそうになっている。

とっても食べるのが遅くなって、お箸をお茶わんにつっこんだまま、じ~~と動きが停まって…そのうち…寝ちゃうんだな。

特にここ、2日はご飯が遅い遅い。ゆうに1時間はお茶わん抱えているよ。もういらないのかと思うとまたもそもそ食べて、ご飯がさめてお箸にもお茶碗にもへばりついちゃうから余計に食べられないのよね。

いよいよ、これは食事介助かい?なんて思っていたら、口の中が痛い。食べてない時も痛い。痛くて何も食べれないとか言い出したんだよね。

入れ歯が調子が悪いからと先日入れ歯を造り直したばかり。

歯医者さんには、少し我慢して入れてないと駄目と言われたとか。(何度も入れ歯も作りなおしているしね…。何度も調整にも行っているし歯医者さんも、もうちょっと本人も努力して慣らしていかないとってところらしい。)

でも、明日の予約が待てずに「今日行ってくる」と自分で電話をして「待っていればやってくれるって言うから行ってくる」と私がパート先から帰るとすぐに言っていたのよ。

そしてですね、私が遅い昼食をとっている間、うろうろうろうろ、そのうちソファに座りこんで、「歯医者に行くだよ、もたもた…」Gオさんに、「行ってくるんだろ?何をぐずぐずしてるんだ?雨が心配なのか?洗濯物は入れとくよ。」と言ってもぐずぐず。

送って行ってほしいんだとわかってましたけど、ばっくれました。はい!冷たい嫁なの。冷たい嫁が、ロコモ(動かないでいるうちに廃用症候群になること)の改善にいいのさ~~。それこそ、曇ってきたらから、近いし、歩くには丁度いい距離と気温だぜ~~~と思って、お昼をぱくついておりました。

Gオさんにも促されて(Gオさんも送って行くほどの距離じゃないし、Bこさんの我儘に付き合ってられないってところでしょうね)仕方なく、やっとの事で、出かけました。

夕飯の前に(ちゃんとメニューは柔らかいものを用意しましたよ。でも柔らかめであってどろどろや、つるつるではない。少しは咬まないとね。)様子を聞くと、

「それがね、ちょっと治してもらったら、治っちゃっただよ。あんなに痛かったのにね。なんにもしなくても痛かったのに、治っちゃっただよ。」

とうれしそうに言い、その時初めて「ここのところ、ご飯がまずく感じて、何にも食べる気がなかっただよ。痛いしまずいし、ほんと参ったよ。」と言いました。

私も気になっていたことを、はっきり言いました。

「お義母さん、座っている時は大変でもなるべく頭を真っすぐした方がいいじゃないですか?ココから見ているとすごく斜めになったまま、食べてますよ。斜めのままだと入れ歯もずれちゃうんじゃないですかね。ましてや、咬む時は、変なところに力が掛かっちゃうんじゃないですかね。真っすぐできないなら、座布団でも入れて、斜めにならないようにした方がいいんじゃないですかね。普通、入れ歯が痛いって、噛む時ですよね。たぶん、いつも斜めになっているから、入れ歯が横にずれてきて、当たるんじゃないですか?」

少なくとも、食道や胃にも真っすぐの方が言いに決まってますしね。あれだけ斜めになっていれば、飲み込むにも大変だと思うんですよね。

そう言ったら、珍しく今日は(いつもは、真っすぐすると痛いから出来ないと言っている)素直に体を真っすぐして(やればできるんだ!)食べて、「久しぶりにご飯がおいしく食べれた!」そうで、なんていうんでしょうかね、表情が全然違うんですよ。明るいって言うか、はっきりした感じって言うか。

いつもはそのまま、こっくりか、がっくんしちゃうんですけど、食べるのも早かったし、最後まで真っすぐ出来たし、話す速度も早かった。(ここのところ、言葉ももたもた、何を言っているのかよくわからなくなっていた)

噛めるようになったからなのか、真っすぐしたのが、よかったのか、正直、認知症の急激な進行かしらなんて思っていたので、「真っすぐした方が云々」言いながらも、ここまでとは思ってなかったので、びっくり。

一応講習会なんかで、入れ歯があっていない状態や、噛めない場所があったり、噛み合わせが狂っていることが原因で「歩けなくなる」事があるっていうのを聞いてはいたんですが、Bこさんも、歩き方が違ってました。

Bこさんの場合は先にもしかしたら体幹の傾きがあって、入れ歯がずれたのかもしれないですが、もしかしたら、本人が言うとおり、ずっと入れ歯が合わないままいたために、歩きにくくなっていたのかもしれません。

少なくとも自分で真っすぐしようと思えば、まっすぐなると言うのは、大きな発見でした。

いや、正直言うと、こりゃ、いよいよ、まっさかさまに(先日亡くなった2人の叔父のように)老いの道を転げ落ちるのかと覚悟しましたからね。

まあ、わかりませんがね。人間楽を行きますから。もともと、いつも誰かに(はっきり言うとGオさん)送迎してもらって、殆ど歩かない人でしたから、これが、どの程度改まるかっていうのは、疑問ですがね。今は、Gオさんも、少し突き放していますし、私も、「送って行って」サインを、しっかり見落としときますから、多少は動くでしょうが…。

ぐわ~~ははっは、そいでも、とどちゃんが、動いたぜ!

Bこさんが、物を落として、それがとんでもないところに、転がったら、とどが動いた!

これも、凄い進化じゃ~~~。

うん、少し、とどちゃんも気がきくようになったよ。まあ、時々、しょっちゅう、しばしば、怪しいですがね。まあ、セロよりは良いかと。

Bこさん、とどちゃんの、進化は、今後いかに~~~