御年88歳のオット母Bこさん。
そりゃあ、人並みにこだわりもありましょうとも。
靴へのこだわりももちろんでございまして、長年足のトラブルを抱えておりますから、自分なりに、この靴でなきゃ歩けないと思っておりまして、某デパート○階にございます、ご高齢者用(介護用とまでいかないが、というか、介護用と言うと、買いにくいので)の様々扱っているお店での、こだわりのお買い物をなさるんでございます。他で買えば、同じものがもっとお安く…なんて、口が裂けても言ってはいけませんよ。
ええ、某デパートっていうブランドで買っているんでありますから。
たぶん10年もしかしたらもっと前から、全く同じ靴を何足も買い、(こちらには違いは全く分からないが)「今日は人に会うからこっちの靴」と言って履いています。(一応本人は違う靴と言う意識なんですけど、こっちには見わけがつかない)
何度も整形外科で靴を替えるように言われても、「わたしゃ、この靴しか、はけえないだよ(履けないのよ)」と言い、ずっと、本人こだわりの靴を履き続け、ついに、
「この靴では、装具もなにも入れられない。履きやすい靴ではなく、歩くための靴を買いにGO~~」
まあ、はっきり言って、「本人が変わらなければ、歩けるようにはならない。」との引導を渡されたんですな。
この先生に見放されたら後がないつう事も、本人痛感しては、いるものの、ずっとこだわって履き続けてきた靴を「これは、靴ではない!」と全否定されたんでありますから、本人もしばしもんもんしたんであります。
買いに行くといっては、止め、やっぱり…と思ってやっぱ止め…。
その都度、こちらも、振り回されえの、オニ嫁の
「行くなら今日しかない。後は、無理!別に今の靴でよければいいんじゃない?歩けるようになりたければ、靴を替えれば?とにかく、買いに行きたければ、今日しかありませんからね。今週はBこさんの病院の予定がずっと入っているんですよ。デパートに行ってそのまま、病院に回ってもよければそうするし、別にデイも行きたくないんだから、休んで靴を買いに行ったら?そのかわり、私は付き添えませんけどね。Bこさんのデイに行ってくれる日に仕事を入れているんでね。交代も出来ないですから。
買いたければ今日しか付き添えませんよ。」
と、冷たく言われた言葉に、しおしおと、
「じゃあ、今日行ってくれる?」
ツウ訳で、行きましたわよ。
某デパートですけど、いつものところではなく、普通の靴を売っているところ。
そして、スポーツシューズメーカーの、紐で調節+横ファスナー+つま先に蹴上がり付き。
サイズもちゃんとは買ってもらい、両足履いて、歩いてもらって、何度か調節。
靴のサイズ、本当は21.5という、スモールサイズでした。が、あいにくよさそうな靴は22センチしかなく、それを調節してもらって、ご購入。
いやあ、はっきり言って、履いた時から、足の形が違いました。
右足がいわゆるX脚になって、足首が外に倒れていたんですが、しっかり肢を支える靴を履いただけで、足が立つんですな。わかりますかね、感じが。右に倒れていたのが、真っすぐなるんです。
そして、今まで右足が上がらず、ずッて歩いていたのが、少し足が上がり、
「少し歩いてみたら?」と言ったら、かなり向こうまで行ってしまい、周遊して帰ってまいりました。つまり、それだけ歩きやすかったんでしょうね。
その後はその靴を履いて、お買いもの。痛くなったら、帰りに調整してもらうつもりでいたんですけど、いつもの歩くスピートの3割増しの早さで歩いていました。
やれやれ、と思ったのは、わずか、一日弱でおました(--〆)
や、やっぱり?
そう簡単には行かないのがBこさんのBこさんたる由縁でありまして…。
まだまだ、騒動は続くんであります~~
と