品川区武術太極拳連盟で時々やってる陸 瑶先生の「形意拳入門講習会」。
超多忙な先生なので、年に2~3回しか開けない。2012年に最初の講習会を開いてから、この6月でやっと8回目だ。。
形意拳は、太極拳と違って、ひたすら前に突っ込んで、打つ!打つ!!打つ~!!!( ”硬打硬進”ね )。
細かいことは考えず、身体全体を使って突く、出す、進むーーいたってシンプルだ。
6月21日に終了した講習会は、いつもの通り、午前中まずは「三体式」という基本姿勢で立つこと15分(つま先は45度、脇を締める、膝を合わせる、後足に7分前足3分、後ろに乗らない、腰を下ろす。。。あれこれそれこれ。。。。最初は「ククッ、ク~ッ痛ッ~!」であったよ。”ア~~”と気を抜くと、あっちの方から陸先生の「座れ~っ!」の大声が飛んでくるし)。
最初は基本姿勢で立っていること(すら)キツかったが、(3年間で8回とはいえ)少しずつ慣れてきた。
それから五種類の打法「五行拳」で5往復(!)。。。。
5つの打法を打ち出して進む五行拳の練習は、体育室の端から端まで往復を1回として5往復。しめて25往復を休みなし!!(途中で12時になったが、これが終わるまで昼休みなし!である)
前に踏み込んで呼吸と一緒に腰から拳を打ち出す。力で拳を突き出しても身体が疲れるだけだ。
25往復もするとイヤでも、”拳は腰から送り出す”感覚が掴めてくる。
午後は、五行拳を組み合わせた「連環拳」を復習し、前回から挑戦している「八式」を学び直し。
「連環拳」は、なんとか順番も思い出せて、動いているうちには身体もついてくる。
陸先生が「アタマで考えない」と何度も言うように、形意拳は考えてないで、なにしろ前に突っ込んでいけばいいのであった。
次は、前回から習いはじめた「八式」だ。
(八式は、元々の形意拳と呼ばれる所以である、ハヤブサとか鶏とか、鶴、とか、動物の動作を技法に取り入れた、ま、套路ね)。
この八式が、まあ~、ワタシはさっぱり覚えられなかったのだった(!)
前回動画を撮らせてもらい、時々は見直すのだが、う~ん、分からン!!何度観ても覚えられない!!(連環拳は動画でバッチリ!だったのに)
今回は、最初の起勢から一つ一つを丁寧に復習し、連環拳と八式の位置付け(?)を説明してもらい、ある程度動きを理解して、確信が持てたよ(何をすればいいのかが分からないと、順番も覚えられない。アタマも少しは必要なの)。
太極拳でもよく云われる「外三合内三合」の意味することやら、膝の位置の正しい取り方やら、さすがに北京で子供の頃から毎日武術をやってきて、今日本で指導しているからこその説明もあり(それはワタシが日頃理解していることの裏付けのこともあるし、違った意味に理解していることなどもある)、とても有意義な一日であった。
「中国人は大体が大雑把なんだけど、太極拳についてはすごく細かい」という陸先生の言葉に妙に納得。
そうなのね~。。。知れば知るほど、太極拳はとても繊細で微妙な感覚が必要(というか、出てくる、要求される)なのだ。
かつて、陳家溝の王西安老師に習いに行ったとき、一緒に練習していた中国人の女性が「やればやるほど難しくなる。。」と言っていた。当時のワタシはまだ若くて、順番を覚えるのは雑作ないことで、その言葉が意味するところが分からなかった。
今になって、本当に、太極拳はやればやるほど深く・高く・広くなって、それと共に、身体がどんどん気持ちよく解放される感覚が出てくることが分かる(一瞬だけどね。出来てみて初めて、出来てなかったことが分かるのである)。
ともあれ、形意拳講習会では、ひたすら踏み込んで、打ち出して、発散して、気分はスッキリ爽快!
陳式太極拳に通じる身体の使い方などもあり、毎回必ず何か得ることがある。
大声でかけ声をかけながら一緒に動き、骨身を惜しまず、全力で指導する。。。。講習会が終わって、一番疲れるのは陸先生だろうな~。。
ワタシは?といえば、翌日は軽い疲れが残ってたものの、その翌日に経絡ストレッチをしてすっかり軽くなりました。