今日はさすがの横浜中区も豪雨。。
今朝から何度も、”横浜市に大雨警報発令”のお知らせが、ポロンコロンと鳴る。。。うるさい。。。
今日は家にいて、夕方まで、アントニオ・タブッキの『イザベルに:ある曼荼羅』を読んで過ごす。
読むごとに、心が鎮まって、行ったことのない国と時間の中を自由に漂泊する気分になる。
ここに住んで、もう35年くらいになる。
南側のベランダの遠くに、梢越しに海が見えていたが、樹々が茂り、伸び放題のまま、今では梢は5階くらいまでに伸びて、太い幹の間から下の道路が見えるまでになってしまった。目に見えるのは、鬱蒼としたタブの木、青桐の木、クスノキが枝を広げて葉が幾重にも重なっている様。。。
鬱陶しい樹木の茂みも、夏は陽射しを遮ってとても涼しい。。。
窓の外は、雨で白く煙っている。
こんな豪雨の日は、ベランダからの眺めは、まるで深山幽谷。。。。
ここに住んでいるせいか、あまり旅への願望はない。
本の中で、リスボンからマカオに、スイスへと、”現実と幻想が織りなす曼荼羅”の世界を旅しているだけで、十分に満ち足りた気分になる。
こんな雨の日も悪くない。