東京でも最高気温が39度を超えた7月23日(月)、宗 維潔老師の「24式太極拳講習会」に。
場所は、東京の中でもさらに気温が高い八王子!しかも、会場は、冷房設備なしの体育館!!
クーラーバッグに保冷剤、氷、水、レモンの蜂蜜漬けを入れて、いざ覚悟!して(?)のお出かけ。。。と乗り込んだ根岸線が、桜木町駅手前でストップ!あらら。。。(前の電車で気分が悪い人の救護とか。。分かるワ〜倒れそうな暑さだものね〜)。
急遽路線変更して、横浜線「新横浜駅」まで、市営地下鉄で行くことにする。
混雑している地下鉄から無事横浜線に乗り換えて途中まで行ったら、またもや、どこかの駅で「線路人立ち入り」でストップ!
ま、暑いからね〜、焦っても仕方ない。。。。
で、会場に入った時は準備体操が始まっていたけど、着替えてすぐに24式太極拳の講習が始まり。
ここウン十年ばかりはもっぱら陳式太極拳だけやって来たから、24式は”多分覚えているとは思うけど、確実ではない”状態。
後から来たのに前列に入れてもらって、早速に起勢から始まる。。。
宗老師の動きを見ていてまず感じたのは、腰を(すごく)使ってる!ということ。
”腰”とは、腰椎の周り(日本人的には”お腹”と言う前側も腰だ)ーーだから”腰回り”というね。
腰が柔らかい。。。から、腰を使って開合をしているのがよっく見える!分かる!「腰を使うとはこういうことか!」である。
24式では、次への動作の変換として後座があるが、これも、後ろに引くのは腰の後ろ箇所。日本ではよく”股関節を折り込む”とか”曲げる”とか聞くが、そんなところ何もしない。使うのは”後ろ側”だ。前側じゃない!
亡くなった一美先生がよく「腰を後ろにちょいと引く」と言ってたが、宗老師が、「背中を後ろに」と言いながらワタシのウエストの後ろをちょいと指で突くようにして「ここを引く」と言ってくれたところが、まさに、同じところであった!背中(というか肩甲骨、だった)を後ろに膨らませるようにして引く、のであった。
股関節を曲げると、必然的にお尻が後ろに出て身体が前傾する(人間の骨格を考えてもそうなるヨ)。すると”立身中正”が崩れる。。。(「頂勁!真っ直ぐに!」と何度も注意が飛んだ)。
ついでに、後座の時は、ファンソンとはいえ実の足(後ろ足)にはググッと沈み落とし支える力がある。日本人が考える”緩める”と、本来中国語でいう”ソン(ファンソンの松)”の認識の違いが、ここではっきりする。
”緩める”は、力を抜くことではない。実の足はグッと沈めて他の各所(腕やら肩やら)は力を抜く。股関節は(緊張を)緩めるけど抜かない。下盤はしっかり安定している。しかも固めない。
今回は、随所で足首をよく使うことも判明!
足首の力を抜いて下に沈む〜そこから足の裏〜足首〜膝〜と上に伝わっていく。宗老師の足首を見ていると(陸先生も同じく)、足首が弾力をもって曲がり、そこが伸びるように膝に力が伝わっていく!(足首の弾力、バネが働いている)。
股関節が硬いと骨盤が歪む。当然、膝関節も、足首も硬くなり、その結果、筋肉も硬くなって何も伝わらない。
足の裏から手の指先まで、身体の隅々まで勁を運んでいくのが太極拳なのであるから、柔軟な筋肉は必要である。
”緩める”を正しく身体で理解しないと、ただただ腑抜けのようになるか、四角い身体があっち向いたりこっち向いたりするだけで、内面からの広がり、張り、充実などが得られない。
後ろに下がっていく「倒卷肱」の動作では、後ろに足を出したら、手が前に出ると体重を後ろにを一緒に!を強調された。
①足を後ろに下げる、腰が緩んで手を開く〜②胸を合して手が合う(見てるとホントに肋骨がギュウ〜と窄まってる!これが”含胸”だ!)〜③足を寄せる。の①ー②ー③。
やりやすいのが、後ろに足を出したらすぐにそこに体重を乗せて座っちゃう(後座)こと。「そこで断勁になる(!)」。。。これは指摘されて初めて気がついた点でありました。。
下げる足を一旦持ち上げるのは、後ろ足(実の足)にズンッと落とす(沈み込ませる)から。しっかり落とすから、反対の足が軽く上がる(こっちを下げればあっちが上がる、作用反作用の動きそのまま。まさに物理の運動の力学そのまんまの理屈であるよ)。
全体として言われたのが、中国と日本の言葉に対する認識の違い。
日本人の感覚でいう「緩める」は、中国的には「散」であること。
また、後ろ足を”蹴る”という表現は、”後ろ足から伝える”ことを”蹴る”と言っているので、日本語でいう蹴ることじゃない。
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