知り合いのカメラマン、藤井英男さんの写真展「風に吹かれて~スペイン、ポルトガル編」に、西麻布まで。
個展会場であるギャラリーは、日赤医療センター近くの住宅街にある。
一緒に行く友人と恵比寿でランチ。して、気持ちいい秋の午後「歩いて行こう」ということになった。
恵比寿から明治通りを横切り、緩やかな上り坂を高樹町方向に歩く。この道は車の往来も比較的少なく、金木犀の香りが風にのってふんわり流れてくる。
ブラブラ歩いて常磐松の下の信号からまた住宅街の中の小径に入る。
首都高速から少し入っただけなのに、静かで瀟酒な住宅が並んでいる。一軒の家の前で猫が昼寝をしている。その隣りの家の階段を、同じような柄の猫がのっそりと歩いている。
やがて道は日赤商店街にぶつかり、日赤医療センター横に出来た大きなマンションが目の前に出現。建設をめぐって向いの東京女学館の父兄を中心に反対運動が起きていた、そのマンションだ。う~ん、威圧感がある。。。
日赤通りを富士フィルム方向に歩いて、首都高の道路一つ手前の道に入る。
少し歩くと左手にギャラリーイー・エムがあった。住宅街に溶け込んでいて、知らなければギャラリーがあるとは気がつかない。
開催中の藤井英男さんの写真展は、スペイン、ポルトガルの旅で出会った風景を、モノクロの画面に焼き付けた作品。
一つ一つからストーリーが立ち上がり、ひんやりした朝の空気や、打ち付ける波の音や、馬の激しい息遣いが聞こえてくるよう。。。。モノクロの写真の良さ。眼と手と身体と、五感全部を使って対象と対話したところから生まれた写真だ。
帰りは「広尾駅に出よう」と、ギャラリーのオーナーに「そこを右に曲がって、突き当たったら左に。ケヤキ並木を行って一つ目を右に」、「ん、分かった」と、またブラブラと歩き始める。
住宅街の植え込みに、大きな金木犀がある。いい香りだぁ~。壁一面に蔓が覆っている角があって、白いジャスミンの花がポツポツと咲き残っている。
道の突き当たりは、広尾ガーデンヒルズ。
両側のケヤキ並木は梢が高く、きれいに剪定されていて枝は軽やか。葉影の向こうに、部屋の灯りがほんのり見える。緑豊かなガーデンヒルズの一角は、まるで外国のよう(でも、すっごく東京らしい場所だ。豊かだけれど慎ましい)。
ガーデンヒルズを回り込んで歩くと、外苑西通り。
その昔、撮影によく来た麻布スタジオや撮影用に借り出しに来たFOB.CO-OPがあるあたりだ。懐かし~い!
途中には山種美術館があったり、公立・私立の学校があったり、小さなギャラリーがあったり、ひっそりした雰囲気の洒落たカフェもあったりで、やっぱりここは東京!古くからの文化の香りが、街並に染み付き、大気に流れている。
大自然の中よりも、ワタシは、こんな東京の何気ない道をブラブラ歩くのって、好きだなあ~。観光地ではないから、人はいないし、何もない。遠い時代に想いを馳せて、歴史の残照を感じたりしてると、気持ちがゆるゆると広がってくる。
横浜に住んで、もう30年以上。横浜も好きだけど、東京は言うに言われない懐かしさと贅沢感がある。
ここもいいし、目黒駅から庭園美術館を過ぎて白金台を恵比寿(の裏)まで抜ける同じ外苑西通りも好きな道の一つ。同じように静かで、車も人も少なく、緑が多くゆったりした気持ちで歩ける。
涼しくなってきたことでもあり、久しぶりに東京散策にでかけてみようと思った日でありました。
※藤井英男写真展「風に吹かれて~スペイン、ポルトガル編」は、ギャラリーイー・エムにて10月17日(日)まで。
ギャラリーイー・エム/港区西麻布4-17-10 tel.03-3407-5075 http://www.takeuchi-studio.jp/gallery_em/
※恵比寿でランチしたのは、Le Pieds nus(ぴえにゅ)/渋谷区恵比寿1-8-7 三恵エイトビルF tel.03-3449-6797
カジュアルフレンチのランチメニュー、おいしかった!
個展会場であるギャラリーは、日赤医療センター近くの住宅街にある。
一緒に行く友人と恵比寿でランチ。して、気持ちいい秋の午後「歩いて行こう」ということになった。
恵比寿から明治通りを横切り、緩やかな上り坂を高樹町方向に歩く。この道は車の往来も比較的少なく、金木犀の香りが風にのってふんわり流れてくる。
ブラブラ歩いて常磐松の下の信号からまた住宅街の中の小径に入る。
首都高速から少し入っただけなのに、静かで瀟酒な住宅が並んでいる。一軒の家の前で猫が昼寝をしている。その隣りの家の階段を、同じような柄の猫がのっそりと歩いている。
やがて道は日赤商店街にぶつかり、日赤医療センター横に出来た大きなマンションが目の前に出現。建設をめぐって向いの東京女学館の父兄を中心に反対運動が起きていた、そのマンションだ。う~ん、威圧感がある。。。
日赤通りを富士フィルム方向に歩いて、首都高の道路一つ手前の道に入る。
少し歩くと左手にギャラリーイー・エムがあった。住宅街に溶け込んでいて、知らなければギャラリーがあるとは気がつかない。
開催中の藤井英男さんの写真展は、スペイン、ポルトガルの旅で出会った風景を、モノクロの画面に焼き付けた作品。
一つ一つからストーリーが立ち上がり、ひんやりした朝の空気や、打ち付ける波の音や、馬の激しい息遣いが聞こえてくるよう。。。。モノクロの写真の良さ。眼と手と身体と、五感全部を使って対象と対話したところから生まれた写真だ。
帰りは「広尾駅に出よう」と、ギャラリーのオーナーに「そこを右に曲がって、突き当たったら左に。ケヤキ並木を行って一つ目を右に」、「ん、分かった」と、またブラブラと歩き始める。
住宅街の植え込みに、大きな金木犀がある。いい香りだぁ~。壁一面に蔓が覆っている角があって、白いジャスミンの花がポツポツと咲き残っている。
道の突き当たりは、広尾ガーデンヒルズ。
両側のケヤキ並木は梢が高く、きれいに剪定されていて枝は軽やか。葉影の向こうに、部屋の灯りがほんのり見える。緑豊かなガーデンヒルズの一角は、まるで外国のよう(でも、すっごく東京らしい場所だ。豊かだけれど慎ましい)。
ガーデンヒルズを回り込んで歩くと、外苑西通り。
その昔、撮影によく来た麻布スタジオや撮影用に借り出しに来たFOB.CO-OPがあるあたりだ。懐かし~い!
途中には山種美術館があったり、公立・私立の学校があったり、小さなギャラリーがあったり、ひっそりした雰囲気の洒落たカフェもあったりで、やっぱりここは東京!古くからの文化の香りが、街並に染み付き、大気に流れている。
大自然の中よりも、ワタシは、こんな東京の何気ない道をブラブラ歩くのって、好きだなあ~。観光地ではないから、人はいないし、何もない。遠い時代に想いを馳せて、歴史の残照を感じたりしてると、気持ちがゆるゆると広がってくる。
横浜に住んで、もう30年以上。横浜も好きだけど、東京は言うに言われない懐かしさと贅沢感がある。
ここもいいし、目黒駅から庭園美術館を過ぎて白金台を恵比寿(の裏)まで抜ける同じ外苑西通りも好きな道の一つ。同じように静かで、車も人も少なく、緑が多くゆったりした気持ちで歩ける。
涼しくなってきたことでもあり、久しぶりに東京散策にでかけてみようと思った日でありました。
※藤井英男写真展「風に吹かれて~スペイン、ポルトガル編」は、ギャラリーイー・エムにて10月17日(日)まで。
ギャラリーイー・エム/港区西麻布4-17-10 tel.03-3407-5075 http://www.takeuchi-studio.jp/gallery_em/
※恵比寿でランチしたのは、Le Pieds nus(ぴえにゅ)/渋谷区恵比寿1-8-7 三恵エイトビルF tel.03-3449-6797
カジュアルフレンチのランチメニュー、おいしかった!
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