izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

顧 留馨 著「陳式太極拳」/三代一美 訳~その6

2014-02-03 14:00:34 | 太極拳
特長第五 関節貫通
特長第六 一気呵成
 実質上は一つの特徴だが、二つの段階がある。
 前者は、一拳式内に全身の主要関節が長蛇を形成するように貫通させ、一関節一関節と、次々に通過させる。
 後者は、全套路を練習するとき、一式一式が相連不断、一気呵成で行われ、運動の幅を拡大し、関節関節が鼓動する具体的な要求に到達させる。
  もし関節を貫通できなければ断勁を生じ、勁を断つことは、即ち鼓動というべきものは何も生じない。もし一気呵成ができなければ、連貫さを断ち、即ち各拳式は孤立し、一気鼓動はできない。
  このため、この二点を正しく行わなければ、神気鼓動は得られない。つまりその二つの特徴は関連しているからである。


 特長第七 剛柔相済
 特長第八 快慢相聞
  この二つは、対立している矛盾の統一という特長であり、神気鼓動に至るため、そして技術上必ず備えなければならない特長である。
 この快慢と剛柔が交織一体とならなければ、前述のいくつかの特徴の密接配合と起伏揺動は容易になされない。この二つの特徴の要求は、“柔でしかも慢“、”剛でしかも快“、剛快は押し寄せる波の頭の如く、柔慢は引き返す波の尾の如くであるから、このように相互交織して滔々と絶えぬ動きを形成する。


 この剛柔相済と快慢相聞の作用は、体育上においても気と柔慢に運び、動作を剛快にし、気を体中に行き渡らせ、僅かでも滞ってはいけない。
 また、技撃上においても、動きが速ければ速く従い、緩やかなればそれに従う。人剛ならば我は柔で従い、人柔ならば我は剛で粘り付くことができる。この二つの特徴は、意気運動とそとに現れる神気の揺動をその高峰へ向けていくことができるようになるのである。


 これによって分かること、特点一は、後の七特点を総括したものである。しかし、同時にまた、他の七特点の援助により、実現するものである。
 それぞれの関係は、牡丹と緑葉のようなもので、相助け合い、お互いに制約しながら相進歩するものである。これは拳を学ぶに当たって、必ず知っておかなければならないことである。


 第一の特長を把握するのに便利なように、要領の概括をいくつか下に述べておく。
 (1) 練拳の時は意識は動作に注ぎ、意を以て気を運ぶ。内気がどのように運行しているかのみに意識を集中させてはいけない。
 (2) 練拳の時、動作は順で沈着でなければならず、勁を終点に運ぶ時、それを表さなければならない。
 (3) 外に現れる神気鼓動をしっかり掌握するためには、ぼんやりしないことであり、内在する意気運動を促進させるようにすることである。
 (4) この七つの特長をうまく運用し、それを配合して意識運動を高めていく。
                                              ???2014,2,3

ここまでで第一特長終わり。 
以下、続く。
  


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