犬神スケキヨ~さざれ石

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

福島原発更にの話し

2015-02-16 22:26:28 | 草莽崛起
またまた左翼のプロパガンダ

福島原発災害からまもなく4年が経ちます。
ますます左翼のプロパガンダが激しくなりますね。
そして4年を経ようとしている中で子供の甲状腺ガンが発見された!
と、騒ぎ始めましたね。
待ってましたと言わんばかりの反日マスコミ!
困ったもんです。
科学的、論理的な解釈は全くない。
こんな非科学の感情論で話してはいけません。
皆さんと少し勉強しておきましょう。

甲状腺と甲状腺ガンの話し

甲状腺とは首の前、浅いところにあります。
ホルモンを作る臓器です。
甲状腺ホルモンと言うのはいわゆる活力の源でこれがないと人は活動の度合いが落ちます。
子供の場合は発達障害の原因ともなります。
逆に出過ぎも良くありません。
甲状腺ホルモンにはヨウ素が入っています。

ヨウ素は食物中には少ししかありません。
甲状腺はその中にタンクを作りヨウ素をため込みます。
子供の甲状腺ガンは、日本全体で年間に数人程度しか発病しません。
非常に珍しい病気ですが、多くの場合は治療が成功しますので命を落とすことはありません。

ヨウ素131

自然界にもヨウ素は存在します。
普通のヨウ素は127と呼ばれます。
ヨウ素131は自然界には殆どありません。原子炉の中には大量に存在します。
ヨウ素131は放射線を出しキセノンと言う別の物資に変わります。
甲状腺は127、131の区別なくタンクため込みます。

チェルノブイリ

1986年のチェルノブイリ原発事故で初めて原発事故により甲状腺ガンが多発することがわかりました。
チェルノブイリがあるウクライナはソ連の一部であったことで秘密主義の国家体制の中にありました。
この秘密主義が被害の拡大や基本データが信用出来ないと言う深刻な問題を生みました。
その為に「わからない」と言わざるを得ない話しが出てきます。

このチェルノブイリ事故では大爆発と火災により極めて大量のヨウ素131が大気中に放出されました。
放出されたヨウ素131は周辺地域に落下、牧草に付着。汚染された牧草を食べた牛から搾った牛乳を飲んだ人達がヨウ素131を摂取したと考えられています。
ヨウ素131は甲状腺に取り込まれ、そこから出た放射線が甲状腺ガンを引き起こしました。

どれ程の子供が甲状腺ガンになったのか正確な数字はわかりません。
一説には事故以前の数十倍~百倍以上、数百人~数千人と言われています。
全体の約半数が事故当時5歳以下だった子供達です。
ガンになった子供達がどれだけの量のヨウ素131を摂取したかは信頼出来るデータがありません。甲状腺ガンは治療が上手くいくことが多いのでチェルノブイリの子供達も治療は上手くいっているようです。

福島とチェルノブイリ

福島もチェルノブイリもヨウ素131が大気中に放出された点では同じです。
また、地上に落下し水道水やら野菜、ミルクの汚染など筋書きは同じです。
福島では海にも放出されましたからむしろチェルノブイリより状況は悪く感じますね。
しかし詳細は違います
最大の違いは放出されたヨウ素131の量です。
放射線、放射能は"量"が問題です。
チェルノブイリは広島型原爆の数百個分と極めて大量の放射性物質が放出されました。
チェルノブイリ周辺の子供達がどれ程の量のヨウ素131を摂取したかは正確なデータが曖昧な為にはっきりとわかりません。
しかし、かなりの極めて大量のヨウ素131を摂取したと推測はできます。

福島原発事故は事故直後から詳細な測定が為されています。
さらに、福島県内の原発周辺の子供達は甲状腺放射線量測定が行われ全員が基準値を大幅に下回っています。
基準値は大変厳しいもので基準を多少超えても甲状腺ガンが直ちに増加するとは考えられない少ない量に設定されてあります。

またチェルノブイリは内陸部にあり、日常からヨウ素不足の状態にあったということが考えられます。この地域はヨウ素不足が原因の甲状腺腫という日本ではあまり見られない病気の多発地帯でもあり、ヨウ素不足の甲状腺がヨウ素を取り込もうとヨウ素131をより多く摂取したと考えられます。

実はヨウ素131は原子炉の中にだけあるわけではありません。
病院では広く使われています。
甲状腺の病気を検査したり、治療したりする為にヨウ素131を飲みます。
しかしこれが原因で発がん性を疑われた事はありません。

見かけの増加

福島では、甲状腺検診を子供達全員に行いました。大変よいことなんですが、検診により見かけ上、甲状腺ガンが増加する結果が出てしまいます。

集団検診などを定期的に受けている人々からは検診を受けない人々よりもたくさんのガンが見つかることがあります。
当然の事に思えますよね?
しかしこれは実は理に合わないのです。

ガンは放置すれば死にます。死なない場合もありますが…それはさて置き。
しかし、検診せずとも死因がガンならばいずれは見つかり病気の数は同じになるはずです。

更に検診では早期ガンが見つかるのですから、検診をこまめに受けている人々のガンが原因の死亡率は減るはずです。
だいたいその為の検診なんですからね。
しかし減らないことも多々あります。
検診でガンは沢山見つかるが死因する人は減らない。

この説明には"ガンにも二種類"あり、放置すると死ぬ本物と、放置しても大丈夫な雑魚なガンがあると考えられ、検診では雑魚ばかり引っかかるのでガンが増加したように見えるが実は本物を引っかけるのは難しい。
したがって死亡率は下がらないのです。

検診により甲状腺ガンが多く見つかる場合もありますがそれが福島原発災害の影響かどうかを多角的に、緻密に検討しなければなりません。

どのようなガンが発生しても福島原発災害の影響かどうかは綿密な調査と科学的分析により判断しなくてはなりません。

適当な見た目で"ガンが増加した"とか"鼻血が出た"などは単なる憶測やデマでしかありません。
また感情論で話す事でもありません。

デマや憶測を実しやかに話したりするのは風説の流布という刑事犯罪です。
元livedoor社長ホリエモンはこの罪で懲役を食らったのです。