犬神スケキヨ~さざれ石

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エネルギーその思惑2

2015-02-27 22:28:17 | 草莽崛起
では日本の状況はどうでしょうか。

これも皆さんと一緒に考えてみましょう。

原子力災害

福島原子力災害より原発は現在稼働していません。しかし今年は再稼働していくでしょう。
原発が稼働していなくても電気は足りていると言う主張する人達は今しか見ていません。

電力会社には余力が計算されています。
だいたい発電量の7%ぐらいの余力を見ていますが、実際は現在で言うと3%ぐらいです。
関西電力圏内だけ見ますと昨年夏には3%を切り2.7%にまでなりました。
これはかなり危険な数字で突然使用量が増える事態になればバサッと停電するような数字で、正にギリギリのところでした。

また石油価格の高騰ととっくに寿命が来ている火力発電所を再稼働する為のコストなどにより電気の価格は上昇しています。

それでも黒字

福島の原子力災害収拾に随分コストをかけているはずの東京電力ですが、現在は黒字経営をしています。何故でしょうか?

これは現在稼働中の火力発電所のメンテナンスを先送りにしてコストを抑えているからです。
保守点検をせず回しているのです。

これはかなり危険です。火力発電所には様々パイプがあり、この中を熱い蒸気が流れたりしますが年数と共に配管の厚みが薄くなります。
限界になると破断して蒸気が漏れ出し、その圧力で爆発をする恐れがあります。
こうなれば施設には甚大な被害がでます。

更に作業員にも死傷者が出ます。
そして何より首都圏大停電という更に恐ろしい事態に陥ります。
首都機能が失われたならば一体どんな事になってしまうのか?
考えただけで恐ろしい限りです。

原発

意見は様々ありますが当面は原発を稼働しなければならないと考えます。
エネルギーは常にベストミックスでなければなりません。
その為には当面原発を稼働しなければベストミックスにはなりません。
現在の状況では火力発電所に問題があればいわゆるブラックアウトという事態を招きかねません。現代社会では電気がなければ生きていけません。

しかし現在の原子力発電はいずれ無くなります。必ず無くなります。
こんなデカイくて大袈裟な物ですが、別に原子力が発電している訳ではありませんね。
何をしてらいるかと言えば"湯"を沸かしているだけです。
沸かした湯から蒸気を作り、それを横のタービン建屋に送りその蒸気でタービンを回し発電しています。皆さん御存知ですね。

つまりはこんな大袈裟な、原子力を使ってやっているのはヤカンで湯を沸かしているのと同じです。
こんなもんは30年や50年先まで続きません。
何時迄もあるとすれば人類は全く進歩せず、また技術革新もなく停滞していると言うことなります。そんなことはありえません。

新しい原子力発電の技術が出来ます。
つまり電気は永遠に続きますが発電方法は変わっていく、変わって行かなければなりません。

希望のエネルギー

油やガスを輸入に頼る日本。

しかし希望となることがありますね。
皆さん御存知のメタンハイドレートです。

天然ガスが氷になっているアレです。
先の施政方針演説で安部首相がこれの実用化に言及していましたね。

実用化すれば、エネルギーが元で戦争に突入し凄惨なまでの敗北をした国がエネルギー産出国になのです。
戦後も原油を売って頂けるだけで有り難い!などという外交をやって来た国が産出国になのです。

また新しい火力発電方法のGTCCと組み合わせて使うならば自前資源で電気が作れます。
もちろん既存の火力発電所にも使えます。
家庭で着けるコンロのガスも自前資源です。

更にエネルギー輸入の価格交渉を有利に進めることができます。
実際にメタンハイドレートの実用化を目指しただけでロシアは天然ガスの価格を下げて来たそうです。

そしてアメリカや現在の原油産出国の様にエネルギーで世界を支配する様な事を日本は、日本人はしません。

エネルギーが元で支配される様な国に、例えばベトナムなど常に中国からの脅威に晒されてしまう国や発展途上のアジア諸国に安く安くお分けする。或いは無償でもかまいません。
エネルギーが原因の戦争を抑える事に役立てます。エネルギーの平和利用です。
エネルギーが原因で、それはもうズタボロに負けた日本だからこそできるのです。

欧米とは違う、オリジナルな民主主義を持つ日本だからこそやるのです。
自分の為でなく他者の為に生きる事をする日本オリジナルの民主主義に則り世界の安全保障に貢献することができます。

因みに中国とベトナムはつい最近も軍事衝突がありましたね。
石油採掘の為にベトナム沖に中国が進出したと言われていますが、違います。
実はメタンハイドレートの採掘をしていたのです。

まだまだ分厚く蓋をしている既得権益を打ち破り世界に貢献できる希望のエネルギーメタンハイドレート!

皆さん一緒に考えていきましょう。

エネルギーその思惑1

2015-02-27 21:27:23 | 草莽崛起
またもやボソボソと雑談です。

福島原子力災害から早四年が経とうとしていますね。日本では原発が止まり、日本並びに世界のエネルギーに対する思惑が見え隠れ。

少し皆さんと考えてみましょう。

イラク戦争

2001年9.11同時多発テロがアメリカを襲いました。アメリカ本土を攻撃される経験がほぼ無かったアメリカはパニックになりました。
ブッシュ政権下で起きたテロはその後イラク戦争へと至りました。

大量殺戮兵器があるとしてアメリカは強引に安保理決議を取り付けイラクに侵攻しました。
しかし、その腹の中は石油の確保でした。
同時は世界的にも原油輸入国アメリカにとって油は国の将来を左右する問題です。

これにエネルギーを輸入に頼る日本も乗りました。しかし大量殺戮兵器は無く戦争の大義は曖昧なまま泥沼の戦いになります。

そして遂にアメリカはイラク大統領サダム・フセインを捕らえて処刑しました。

サダム・フセイン

サダム・フセインと言う人物はイスラム教徒です。しかしイスラム教徒の中でも原理主義者ではありません。
いわゆる世俗派と呼ばれるイスラム教徒です。
世俗派とは原理主義とは反対で現社会にうまく溶け込む様な解釈をします。
イスラムでは女性は家族や夫以外の男性とは接触してはいけない、話してもいけないと言う教義があります。しかし世俗派だったサダム・フセインのイラクでは女性の医者、つまり女医が男性患者を診たり或いは手術することもありました。

またこのサダム・フセインと言う人物はテロを許しませんでした。
ですからテロリストを捕まえては処刑したりしていました。

アメリカはその世俗派のサダム・フセインを消してしまいました。
世俗派のサダム・フセインを亡き者にした結果原理主義者がイラクにドッと押し寄せこれがテロへと繋がるのです。
そして自称イスラム国なるものへと繋がる結果になってしまいました。
つまりアメリカ自身が現在のテロリズムを呼び込んだと言えるでしょう。


原油

原油を輸入に頼るアメリカですが、技術革新によりこれ迄コストが合わずに見合わせていたシェールガス、シェールオイルの開発に成功します。そしてリベラルのオバマ大統領が誕生します。アメリカ初の黒人大統領です。

オバマ大統領はイラクからの撤退を公約にしていました。
この撤退の裏にシェールガス、シェールオイルがチラホラ透けて見えます。
タイミングが合ってしまったのか…
このことによりシリアやイラクに広くイスラム国なるテロリストが蔓延ることになりました。

このテロリストが今迄のテロリストと違うのは「国」を名乗り、更にそれまでは破壊していた原油の採掘施設を利用し粗悪だが安価な原油を売り始めた事です。

原油安

昨今の原油安事情は様々な思惑がタイミングを合わせるカタチとなりました。

先ずアメリカ主導のシェールガスオイル。
技術革新で非常に安価に採掘できる様になりました。
これは既存の産油国からすれば面白くありません。自分達がこの利益を独占しておきたいからです。
また、ロシアのクリミア侵攻もこのタイミングで起きました。
更にイスラム国なるテロリストの安価な原油です。どれも潰したい対象です。

その手段が原油増産による価格安です。
シェールガスオイルは1バレル辺りの価格が$50を割るとペイできません。
現在の価格だとだいたい1バレル辺り$50を割り込みます。ですから実際に一社倒産してしまいました。
アメリカという国はあくまで民間企業で成り立つ国ですから利益がなければ潰れてしまうか或いは撤退してしまいます。

ロシアはクリミア侵攻の制裁と言う意味合いもあります。
大した産業もなくエネルギーを輸出する事で利益を上げるロシアには原油安は致命的です。
これによりロシア通貨の暴落に至っています。

テロリスト自称イスラム国は濡れ手に粟の油で利益を上げます。粗悪ですが安い。なので売れる。こんな安いコストで粗悪品を売られては産油国はたまりません。
しかし現在では有志連合の空爆により石油施設が破壊され殆ど機能していません。

協調したのに…

油を輸入に頼る日本はアメリカ主導のイラク戦争に協調した姿勢を取りました。
今後のエネルギー確保という思惑があったからです。
しかし福島原子力災害以降、原発が過度しない為に火力発電を主に発電しています。

この為産油国からは足元を見られ高い値段で買わされているのです。
これは原発に対しての意見は様々あれど、この高い値段で買わされていることは一様に意見の一致を見えます。
国際メジャー石油資本を仲介に産油国の独裁者達に毎年4兆円近くを余分に払っています。
間も無く福島原子力災害より四年ですから16兆円になります。

消費税1%の税収増が2兆円ですから、これを見ると消費増税する必要があったのか甚だ疑問に思います。
原発を使わなくても影響がない!と、繰り返し発言するアホの左翼や共産党志位委員長は一体何を見ているのでしょうか?

更にドイツやフランスなども原油を輸入していますがしっかりと価格交渉をしており、日本の様に高い値段で買わされていません。
ドイツなどは先の大戦では敗戦国となったのです、日本と同じです。
しかし、先のイラク戦争の時にアメリカに反対し参加しなかった国です。
こういう主張する国には産油国も価格交渉をしっかりするのです。

エネルギー確保の為に参加したのに結果は間逆です。これが国際社会なのです。
この辺りが理解できないアホの左翼や共産党とは一体何なのでしょうか?