犬神スケキヨ~さざれ石

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古事記を摘んで日本を知る!その27

2015-11-13 20:23:07 | 古事記
毎度一読頂きありがとうございます。

今回は古事記です。

日本人という民族は本来、争いを好みません。

それは日本のオリジナルな民主主義に基づくからです。

我々、日本人は天子の下、民は全て平等な人間だという民主主義です。

世界は全てが支配者の為にあり、人も自然も全て支配者の所有物です。
それが世界の常識です。
富は一人の支配者がブン取る方式です。

日本は「おすそ分け」の文化ですね。

それは天皇を中心に民は皆、天皇陛下の大御宝です。
つまりは天皇の宝なのです。
政を行う者は、この大御宝を天皇陛下からお預かりしているのです。

現代社会なら日本の総理大臣、現在なら安倍晋三総理ですが、この安倍晋三も天皇陛下より大御宝をお預かりしているのです。
このお預かりしている大御宝の幸福を一心に考えなければならないのです。

大御宝の幸福と安全を確保することが最大の仕事です。
その大御宝の安全をどう守るのか?

皆さんはその意味が解りますね?

これは日本の文化であり、歴史であり民族の根幹なのです。

よく保守系の方からも「いや!その昔、日本は民主主義じゃなかった」と仰る方もおられる。
しかし、それこそ間違いです。
敗戦後教育の呪縛でしかありません。

民主主義をよく考えて下さい。

皆んなが思う民主主義は敗戦後教育の中で教えられたものではありませんか?

敗戦後、アメリカ様から教えられた民主主義。

それは白人社会が作った民主主義です。

いわゆるギリシャ型と呼ばれる民主主義です。
それを否定するものではありません。

しかし日本には日本のオリジナルな民主主義があるのです。

この古事記とは、それを知る為の文書でもあるのです。
そこには日本人が共通認識として身につけるべき考え方や作法。
生きる為の術があるのです。

それが日本民族の哲学なのです。

それを、現代社会と融合していくことが我々には必要なのです。

とにかく武器は選ばないと…

前回は偵察に来た「雉を殺せ」となりましたね。
そこまでは良かったのです。

なんせ殺す武器が悪かった…

高天原、つまり天上界から頂いた武器でやってしまいましたから。
そんなもん直ぐバレるでしょ!

普通だって殺人なんて起きたら、先ず遺留品探しでしょ?
遺留品てつまり第一は凶器ですよ。

例えば、銃で撃たれたら弾探してですね、弾が解れば撃った銃が解ります。
それで調べて被疑者なんか出たら、被疑者の家を家宅捜査ですよ。
いわゆる「ガサ入れ」てやつですよ。

テレビの警察24時みたいので見る、アレですよ。

それで同じ弾なり、銃なり出て来たら犯罪立証!

とにかく凶器はよくよく考えて選ばないと後々えらい事になる訳ですよ。

さすがに高天原から頂いたもんでやっちゃったらダメですよ。

こんなもん後の言い訳は支離滅裂になりますよ。

穢れる大事件

これまた、なんと不運な!

雉を射抜いた矢が、雉を貫通してスーン!て上に向かって飛んで行ってしまいました。

そして天上界である高天原に飛んでしまいました。
門の上にいた雉を下から射抜いたら、そりゃ上に向かって飛んで行きます。
角度が悪かった。
てか、この辺りもよく考えてやらないと…

これね、よく考えられた「古事記」の一端を垣間見ますね。

角度的にありえないとかならないんですよね。
門の上にいた雉を下から射抜いた。
だから、矢は上に向かって飛んで高天原にスーン!て感じで。

それで高天原に矢がスポーンと!

天照大御神とか高御産巣日神のとこへ。

神々はびっくりですよ!

「えーっ!」とか、そんな感じでしょ。

皆んなでお茶かなんか飲んでたら、いきなり矢がスパンッ!と。
しかも雉の血がついてます。

これはとんでもない大事件なんですよ。

何故大事件?

どれぐらいの大事件かと言うとですね、宮中では今でも「穢れ」はご法度です。

血は穢れなんです。

特に幕末期の穢れに対する嫌悪はもう尋常ではなかったようです。

御所の中で誰かがですね、ちょい指を切って血が出ると穢れ発生!です。

もうバイオハザードみたいなもんですよ!

血一滴で大事件です。

上の人の首が飛ぶぐらいの大事件です。

血を出した本人も何日間も仕事に復帰できません。

血が出た状態では宮中で仕事なんかさせられませんからね。

その穢れ発生地点なんか、例えば部屋ならしばらく使えません。
別に血が飛び散った訳じゃありませんよ。
血が出ただけです。

しかし血が出た部屋は、清めて清めて清めて清め倒して…てな感じです。

簡単に死ねません

宮中では人が死ぬこともご法度です。

例えば、誰かある人が脳溢血とか心臓発作とかで「ウッ!」とか言って倒れたとします。

普通なら「オイ!大丈夫か!」とか。
「水!救急車!」とかなりますよね?

宮中では違いますよ!

宮中では、ウッ!とか言って人が倒れたら先ず部屋からつまみ出す

中で死なれたら大事件です。
穢れ発生!です。

先ず外に出してから「オイ!大丈夫か!」となる訳ですね。

だから出産も宮中ではありません。
出産も血液を伴いますからね。

ですから、どなたか、例えばお后が妊娠したら実家に帰ります。
そして、出産して暫くしてほとぼりが冷めてから宮中に戻ります。

宮中で誰かが血を流したら本人だけでなく、その部屋にいた人も「君は、ここのとこから距離が幾つだから何日間出てきちゃダメ」とか。
「あ!隣りの部屋の君たちは三日間ね!」とか「その向こうの人は1日でいいよ」とか、とにかく血も浴びてないのに暫く仕事はできません。

それほど血液は恐ろしのです。

宮中では血を流したら絶対ダメ!

高天原も同じです。

そりゃそうです!

天照大御神がおられる訳ですから、非常に清らかな場所なんです。

天照大御神だけじゃなく、全ての神々が大変清らかなんですね。
そういう世界なんです。

そこへ血の付いた矢がスポーン!

「きゃ~!怖いわ~」
なんてレベルではありませんよ。

「ウギャーッ!なんじゃこりー!なんでこんなもんがっ!」
とかいうレベルの話しです。

高天原始まって以来の大事件発生です。

天照大御神、高御産巣日神の二柱は、そりゃドビックリ!ですよ!

次回へ続く…