犬神スケキヨ~さざれ石

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参院選を終えて

2016-07-15 10:00:36 | 草莽崛起
7月10日参議院選挙が終わりました。

個人的にはかなり楽しめた選挙でした。

選挙権を得てから選挙も投票も数回経験していますが、これほど楽しんだ選挙は記憶にありません。

それは、我らが青山繁晴氏が出馬したからでしょう。



組織なし、献金なし、水一杯出ないボランティアのみ。
実質的選挙活動はボランティアの方々を除けば3人でした。

青山繁晴氏本人

秘書の清水麻未さん

独立総合研究所社員でご子息
青山大樹さん

ご子息は途中、文春告発の証拠集めの為に東京に戻られたので、後半は青山さんとマミちゃんだけでしたね。

街頭演説だけの選挙戦を貫きました。

私自身、関西圏での演説には数回足を運び応援していました。

明石での練り歩き演説では私自身が動画にまあまあ良い感じで写りこむという感じになってました。
youtubeで探してみてください。

最後の難波高島屋前の演説は後世、間違いなく語り継がれるほどのものでしょう。

地響きがするほどの拍手と歓声!

こんな演説を体験した事はありません。

選挙とはコレだ

この青山繁晴さんの選挙はとにかく遊説のみ。
個人演説会は1回だけ。

組織票は一切ありません。

実際には、自衛隊、海上保安官などの有志がかなり投票したやに聞いてはいますが、しかし組織的なものではありません。

後は、我々支持者のネット配信などです。

ツイキャスの生配信、youtubeの配信、twitterやFacebookによる配信のみです。

それも言わば『勝手連』的なもので、誰かが音頭をとった訳でわありません。

自然発生的に主権者が応援したものです。

演説をみても、いわゆる選挙演説とは一線を画するもので、それは宛ら講演会です。

選挙演説でよく聞く「皆さんのお力で…」とか、「一票を私に!」というものは一切ない。

主張は全て問題提起。

皆さん一緒にやりましょう!

テーマはその一点だったのではないでしょうか?

メタンハイドレートで資源産業を勃興させましょう!

拉致被害者をどうやって取り返すか!

農業をどう大転換させるか!

「国民みんなでやりましょう」

青山繁晴さんの講演会に参加されたことがない方はあまりご存知ないかもわかりませんが、あの演説は普段、青山繁晴さんがなさる講演会そのもです。

つまり我々は選挙戦の18日間、ずっと講演会を聴衆していたのです。

そして、必ず話すことは拉致被害者のことでした。

我々主権者の中にある「拉致被害者はどうしたんだ!」という気持ち。

青山繁晴さんの思い。

ピタッと重なるものでした。

これまで、拉致を話して当選した候補はいません。拉致を選挙公約にした候補もいません。

拉致を口にすれば、むしろ不利に働いていました。

それがハッキリと拉致を口にして当選したのは青山繁晴さんだけです。

実はこれは凄いことなんです!

つまりは『拉致事件』を選挙公約にしても当選できるという事なんです。
むしろ拉致を争点に出来る選挙が、これで成立した記念すべき選挙であり、これが我が国の安全保障が変わる歴史的な出来事なのです。
そして、その拉致事件に関わってきた氏の思いが本物だからこそです。

だから拉致被害者有本恵子さんのお父上である有本明弘さんがなんども演説に駆けつけたのです。
有田芳生に被害者家族が駆けつけたでしょうか?
有権者は騙されません。

そして、本当の意味で我々主権者、有権者、市民が支えた歴史的選挙なのです。

勿論「自民党から出た時点で下駄を履いている」とひはんする人もいます。

しかし明らかに普通の市民が支えたのは事実です。

私は、60万票は取らせたかった。

しかし48万2000票は組織票のないことを考えればブッチギリです。
2位ですが、実質1位です。

自民党比例1位の候補は郵便の組織票だけですから、実質ブッチギリ1位です。

これをみればドアホ野党が言っていた「市民連合」とやらいうやつは一体何なのでしょうかね?
青山繁晴さんは我々市民が支えて当選しましたよ。連合などなくともブッチギリで当選しましたよ。

民進、共産、社民、生活の主張する事柄が如何にインチキで嘘だらけか。
今回ハッキリとしてしまいました。

とすると、今般都知事選挙に立候補した鳥越俊太郎がいかなるものかが理解できようと言うものです。

決して勝ちではない

この度の参院選、マスコミは「与党大勝」と報道していました。

しかし、果たしてそうでしょうか?

私はそうは感じません。

むしろ負けに近い勝ちではないでしょうか?

前回の参院選、自民党は29勝2敗。
今回は21勝11敗。

東北では、秋田以外は一人区惨敗。

福島、沖縄では現職の閣僚が落選。

民進党は前回の17議席から32議席を獲得。

これを見て大勝と思い様がありません。

改憲勢力が3分の2獲得とはいいますが、中身はバラバラ。
与党公明党ですら実際は改憲には慎重で、更に環境権なるものを加筆する事で乗り切りたい考えです。

大阪維新にしても、松井代表は「9条改憲は時期尚早」と発言しています。

保守派の日ころ党は改選議席0。
非改選3議席となってしまいました。

こんなバラバラな改憲勢力では、9条は疎か他の部分でも改憲に至るには厳しいものです。

更に、島尻安伊子候補にしても、そもそも選挙に弱い。
だから閣僚にすえて、必ず来る参院選に備えたのですが甲斐もなく現職閣僚として落選。

その裏で、人寄せパンダの今井絵理子なるドのつく素人を比例で当選させてしまいました。

結果を見れば、野党連合なるアホなものが、東北などを見る限り一応の成果を見せています。

民進党などは議席を大幅に上げています。

アホの岡田は健闘した!どころか「勝った!」とすら思っています。
次の代表選挙にも出馬するつもりです。

共産党は議席をを減らしていますが「負けた」とは口が裂けても言わないでしょう。

今回選挙結果、実際のところ自民党幹部、官邸サイドは危機感を抱いているという話しも漏れ伝わって来ています。

野党連合もある一定の公開を見せた事は事実です。

この中で、例えば衆議院選挙を行えば与党は大敗する恐れもあり、そうなれば改憲どころではありません。

衆議院選挙は政権選択選挙です。

しかし、民進党が岡田のアホを代表に据えている間は与党は安泰です。
このオッサンは国民に人気が無いし、とにかく選挙に弱い。
憲法改正を視野に考えるならば、岡田代表で!
それが本音です。

民進党が、本気で政権を狙うならば代表に、これまた胡散臭い小芝居じみた蓮舫を据えるでしょうがアホの岡田が代表の立場に恋々としているのと今回の獲得議席の伸びを実績として誰にも譲る気はないでしょう。

自民党のこの結果の原因は農村部の支持者離れがあります。

TPPについて反対である事、そして農協改革による農協団体の支持離れによる組織票がなくなたことが東北の敗北に繋がったと思われます。

これはTPPについて、中身はを具体的に示すことが出来ないことなど不利になったと思われます。

しかし日本人は忘れ易いのでしょうか?

TPPは民主党菅直人政権下で決まったこと。

それを血の出る交渉で国益をギリギリで折衝しているのですがねぇ…

さらにアベノミクスの恩恵を感じていない庶民が多いという事です。

このアベノミクスも、金融緩和に頼り過ぎ『クロダノミクス』と揶揄されてしまっていて、庶民にまで恩恵が実感出来ていないのが事実です。

TPPにしても『足腰の強い農業』というスローガンを掲げてはみたものの、農家の多数が足腰が強い農業を理解していません。

これは時間をかけて、農業を輸出産業に押し上げるなどの【農業大転換】を丁寧に説明して行き、農家の理解を得る事が重要です。

しかし、ここにも既得権があり補助金ジャブジャブでやってきた現在の日本の農業の思い込みの壁は厚いものです。
この辺りは、青山繁晴さんに期待する部分でもあるわけです。

アベノミクスにしても、これは単に『キッカケ』であって、景気回復の全てではありません。

メタンハイドレートなどの、日本には無理だと思われてきたエネルギー産業の勃興。
農業の大転換。
自動車の完全自動車運転。

第3の矢『成長戦略』が足りません。

分野を指定し、道筋を示して成長を促さねばなりません。
足腰が強い経済とは、例えイギリスがEUを離脱しようと影響されない経済。
足腰が強い農業とは、他国とは違う高付加価値の安心安全な日本の農産物こそが出来るのです。

少し考えるならば

この参院選をみて、少し考えなければなりません。

まずは、候補者です。

今回も人寄せパンダの様な候補者がでています。

元アイドル、スピードの今井絵理子などです。

当選後のインタビューを見ていてビックリしました。
とにかく政策的な理念がない。
一体何がしたいのかが全く見えない。
確かに安全保障など難しい問題ではありますが、しかし選挙に出ない私でも多少の意見はありますから、そう考えれば「わからない」では済まされません。

議員になりたいと手を挙げたならば、当選後に「勉強します」では困ります。
年間に我々主権者は血税から幾ら払うのか?
勉強したいなら自費で勉強してから出馬して頂きたいものです。

参議院は解散がありません。
6年間あります。
その6年間に2億数千万の歳費を頂くのです。
もっとしっかり考えて貰わねばなりません。

今回の選挙は、18歳に年齢が引き下げられた選挙です。
その若い人達の票を取り込みたいと、この様な候補者を擁立したのは間違いない。
確かに功を奏したのか当選しました。

しかし何の為に国会へ行くのか?

国の為、国民の為

そういう志の人間だけが本来国政に集うべきです。

人寄せパンダだと知りつつも、安穏とこれを受け入れてしまっている我々主権者の意識にこそ問題があるのだといい加減に気づかなければ日本の将来はありません。

同じ比例に青山繁晴氏と今井絵理子がいる違和感をしっかり考えて行かねばなりません。

しかし立候補することは自由です。
ならば、しっかりと自らの主張、理念、政策を述べて、それを国会国民にどう役立てることができるかぐらいは言えなければなりません。

それがない者が選挙に出る意味は何でしょうか?

今回、日ころなどは改選議席を失いました。
新党改革も議席は0です。
社民党も議席は一つ。

例えば無所属議員などもそうですが、ある程度の数がなければ『質問』すら出来ません。

政党としての要件も満たせなくなった政党や、一人だけの無所属議員。

このような議員の意味を考えなければなりません。

政党政治について、私個人は否定的です。
然し現実には、法案提出にしても、質疑をするにしても数が必要です。
無所属議員や少数政党はどこかと会派を組まねば質問すら出来ません。

はたして、質問すら出来ない議員に6年間歳費を払う意味は?

政党政治を否定的に捉えながら、矛盾する話しになりますが、然しこれが現行法であり現実です。

この法が間違っているのは当然です。
選挙についても、有権者は人を選ぶのであって政党を選ぶのではありません。
憲法上もそうなっているのはにも関わらず、現行法では人を選ぶ事が出来ません。

その間違った法を変えるにも数がなければ変えられません。

衆院で50、参院で20の数で予算案の提出が出来ます。
これが基本です。

法案提出も5人必要ですね。

今の政治、法律を変えるにも数が必要という矛盾を抱えますが然し日本は法治国家です。
現在の法を守らねばなりません。


そして何よりも『国を良くしたい、国を変えたい』と主権者が強く思わねば政治も法律も変えられません。

私は他人から「政治に興味があるひと」とか「政治に詳しい人」などと言われます。

確かにそう見えるでしょうが、しかし違います。

私は政治に興味があるのでもなく、詳しい人でもありません。

私の興味は祖国日本なのです。

祖国を思えば政は考えなければなりません。
ただそれだけです。

政治を考えるとは、祖国を思う、その延長にあるものだと私考えます。