この画像は、地図の通り、パリのリュクサンブール公園から長く伸びた庭園で、「大探検家マルコ・ポーロとカヴリエ・ドゥ・ラ・サル庭園」(Jardin des Grands Explorateurs Marco Polo et Cavelier de la Salle)と言われています。
さすがにそれでは長過ぎる、ということか、「大探検家庭園」や、「マルコ・ポーロ庭園」という表記も見つけました。
マロニエの並木が、深緑の壁のようにそびえているのが見事です。
そして手前のモニュメントは、「世界四地域噴水」(Fontaine des Quatre-Parties-du-Monde)と呼ばれています。「天文台噴水」(Fontaine de l'Observatoire)または「カルポー噴水」(Fontaine Carpeaux)とも言われています。
天文台というのは、ここから真南に天文台があるからのようで、またカルポーというのは、中心的な設計者であり制作者のカルポーにちなむもののようです。
噴水と言っても、この時は水を吹き出していませんでした。ちょっと寂しいですが、その分、秋のわびさびを感じます。
この噴水は1867年にオスマン男爵がナポレオン 3 世の公式彫刻家ジャン=バティスト・カルポーに依頼し、1874年にダヴィウドによって完成されました。
構造は、一番上にルグラン作の黄道12宮が刻まれた地球儀があり、それをカルポー作の四体の女性像が支えています。彼女達は、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、アジアを象徴しています。噴水名もそこから来ています。
その下の台座を囲む花輪はルイ・ヴィルミノによるものです。
そして周囲をエマニュエル・フレミエ作の馬、イルカ、カメの彫像で囲んでいます。
一番奥にはリュクサンブール宮殿、フランスの上院が小さく映っています。
一度だけ中に入ったことがありますが、内部は宮殿というだけにわかりにくい構造だったなあという印象が残っています。
(パリ市およびUn Jour de Plus à ParisのHPを参考にしました)
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