ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

サン・トゥトロップからの眺めとオランジュ近代史

2021-11-06 07:39:19 | フランス物語


再びオランジュのサン・トゥトロップの丘からの眺めです。
中世史に引き続きオランジュの近代史を掲載します。

Les temps modernes
1620 : Maurice de Nassau transforme le château des Princes en une puissante citadelle.

近代
1620年:モーリス・ドゥ・ナッソーは大公の城を強力な城塞に変えます。

1665 : Guillaume III d’Orange. Il deviendra roi d’Angleterre en 1689.

1665年:オランジュのギョーム3世。彼は1689年にイングランドの王になります。

1673 : destruction totale de la citadelle d’Orange sur ordre de Louis XIV. Ruines du château encore visibles sur la colline.

1673年:ルイ14世の命令によるオランジュの城塞の完全な破壊。城の廃墟は今でも丘の上に見えます。

1702 : mort de Guillaume III de Nassau. La Principauté échoit au prince François Louis de Bourbon, de la maison de Conti.

1702年:ナッソーのギョーム3世の死。公国は、コンティ家からフランソワ・ルイ・ドゥ・ブルボン大公に委ねられます。

1703 : prise de possession de la principauté par Louis XIV. Expulsion des protestants.

1703年:ルイ14世による公国の所有。プロテスタントの追放。

1713 : première annexion officielle de la Principauté au Royaume de France par le traité d’Utrecht.

1713年:ユトレヒト条約によるフランス王国への公国の最初の公式併合。

1718 : restitution de la Principauté à Louis-Armand, Prince de Bourbon-Conti.

1718年:公国をブルボンコンティ公ルイ・アルマンに返還

1720 : la peste frappe Orange et fait 550 victimes.

1720年:ペストによりオランジュで550人の犠牲者を出す。

1731 : cession définitive de la Principauté rattachée à la province du Dauphiné sous Louis XV.

1731年:ルイ15世の下でドーフィネ州に併合する公国の最終割譲。

1757 : ouverture de la fabrique de cotonnades imprimées dites "indiennes" des frères Wetter.

1757年:ウェッテル兄弟のいわゆる「インディアン」プリント綿工場の開設。

この年表を読んでいると、ルイ14世などフランスによるオランジュ侵攻という感じがしました。
手元にあった「第2版 ヨーロッパ歴史地図」(原書房)を見ると、1328年の地図から1699年の地図まで、一時外れている時はあるものの、オランジュは教皇領アヴィニョン(ヴェネサン)にへばりつくような形ですが、オランジュが独立した場所として描かれていました。
国の歴史ではなく、街の歴史を眺めていると、また違った視点が出てくるものです。


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