【西オーストラリア州海洋博物館とHMASオーベンス】
西オーストラリア州海洋博物館は、フリーマントル駅から徒歩5分くらいの場所にある、港の一角だ。いつもの、トランスパース電車で訪れることにする。
フリーマントルは古い港町なので、駅舎も味わいがあるなぁ。
これも勝手知ったる道で、駅舎を出てすぐに右折⇒しばらくすると踏切があるので渡る⇒港へ出るので左折⇒突き当り。
はい、到着です。
喫茶と、お土産屋までは無料で入れますが、館内を見学するのは15A$です。それと、ここの目玉はHMASオーベンスという、オベロンクラスの通常動力型潜水艦(退役)の内部見学ができることです。ツアーに参加する必要があり、両方だと25A$になります。予約が優先ですが、空きがあればすぐに参加できます。
「入園料と、潜水艦ツアー参加できますか?」
「空きはありますが・・」
その後、怒涛の英語で質問された。
「う~・・」
「ちょっと、待ってね」
「〇〇さーん、受付に~」と館内放送。どうやら、日本語が話せるスタッフがいるようだ。
「こんにちは~、自分は神戸に留学していた〇〇です」と、オージーのお兄ちゃん。
「お~、こんにちは、潜水艦見たいんだけど」
「分かったよ、狭い所とか階段とか大丈夫?」
「全然、オッケーね」
「じゃ、チケット買いに行きましょう」
と、段取りをつけてくれた。助かったぜ、有難う。
「荷物は、コインロッカーに入れてね。カメラは持っていっていいよ。2A$コイン持っている?」
「あります」
「開けたとき、コインは戻ってくるから忘れずにね」
「わっかりました」
「じゃ、ここで待っていたら、案内の人来ます」
「了解でっす」
ボランティアスタッフの、お爺さん登場。
「こんにちは、英語大丈夫?」
「まぁ、少しだけ」
「ゆっくり、しゃべるね」
「助かります」
潜水艦の基本を学んでから、制限エリアに向かいます。どうやって、潜水したり浮上したりするかとか、簡単な模型を使っての説明があります。
これは、魚雷の発射部だけを展示したもの。
ガイドさんについて、ドックに入って行きます。
タラップで、潜水艦の上甲板に上ります。
艦内に入るのですが、ネットがあります。
「このネットは、とても重要なんだよ。なぜだか分かる?」
「う~む、鳥?」
「そう、入られると巣を作られちゃうからね。きっちり閉めてね」
狭いハッチを下りていきます。
ここは、緊急の脱出所。事故が起こった場合などは、これを着て脱出する。
「実際の事故の時は、難しそうですね」
「そう、脱出はとても難しい」
HMASオーベンス号とは、1969年にスコットランドで建造された、通常ディーゼルエンジン型潜水艦である。その後26年間にわたり、冷戦下の海底で任務にあたっていたが、退役後はスクラップを免れ、ここフリーマントルの海事博物館で保管されているのである。
各部署を説明してくれます。潜水艦に関する予備知識は少しあるので、だいたいの意味は理解できます。アクティブソナーとか、ブローとかトルピード、通常型の方が原潜より静かであるとの説明があります。(但し、BATT駆動時)
「ここは、ビジネスクラスね」
「こっちは、エコノミー」
「はっはっはっ」
たまには、笑いを取りながらの説明です。
「トイレ、狭いね。今は、使っちゃだめ」
「ここが指令所で、船の操船をする」
「通信所ね」
「長さは89m、乗員は63名、狭い艦内で生活していた。シャワーは、一週間に一回だけ」
「わっ、臭そう」
「そう、とっても臭かった。でもコックは別、毎日シャワーを使えた」
「なるほど~、誰も臭いコックが作った飯を食べたいとは思わないよなぁ」
「だから、コックは人気の職種だった」
みたいな話も聞けます。今は、C国の潜水艦が周辺の海域に忍び寄ることもあるとか。
↓現役時代の、オーベンスです。
↓詳細は、公式HPを参照下さい。
http://museum.wa.gov.au/museums/maritime/hmas-ovens-maritime-museum
「有難う、もしかしてあなたは、元海軍ですか」
「そう、海軍にいた。でも、潜水艦乗りじゃなかったけどね。任務で、日本にも行ったことあるよ」
楽しい潜水艦ツアーでした。
いやいや、まだ終わってないぞっと。
海事博物館というくらいなので、オーストラリアの船に関する展示もてんこ盛りなのである。
ヨットの操船、大変ですか?
これは、スペースシャトルの小型版か?と思ったら、無人誘導のMK8という魚雷のようだ。
船の歴史、なんかも分かります。
ん、これは潜水艦の艦橋の一部みたいだけど。
AE2という、オーストラリアでは有名な潜水艦で、1913年に製造されましたが、戦闘で損傷し結局は自沈したものです。長らく海底にあったものを引き上げ、その一部を展示しています。
↓古いですが、こんな潜水艦だったんですね。
さて次は・・おっと、何故か羊の大群だぁ。
海事博物館は、その日の内であれば一度外に出ても、再入館可能と言われました。なので、昼を食べたければ出てもいいのですが、チケットがあればいいのか、手にスタンプが必要なのかは、聞き忘れました。再入館しなかったし。
この扉は、自動ドアです。さて、自動なので前まで行けば自動で・・開かんがな。え~、どないなってんねん。自動って書いてあんねん。
「そこにボタンがあるから、押すのよ」
「あ、有難う」
「私も教えて貰ったから」あんたも、旅行者やったんやね。
自動ドア⇒ボタンを探せ
つづく
西オーストラリア州海洋博物館は、フリーマントル駅から徒歩5分くらいの場所にある、港の一角だ。いつもの、トランスパース電車で訪れることにする。
フリーマントルは古い港町なので、駅舎も味わいがあるなぁ。
これも勝手知ったる道で、駅舎を出てすぐに右折⇒しばらくすると踏切があるので渡る⇒港へ出るので左折⇒突き当り。
はい、到着です。
喫茶と、お土産屋までは無料で入れますが、館内を見学するのは15A$です。それと、ここの目玉はHMASオーベンスという、オベロンクラスの通常動力型潜水艦(退役)の内部見学ができることです。ツアーに参加する必要があり、両方だと25A$になります。予約が優先ですが、空きがあればすぐに参加できます。
「入園料と、潜水艦ツアー参加できますか?」
「空きはありますが・・」
その後、怒涛の英語で質問された。
「う~・・」
「ちょっと、待ってね」
「〇〇さーん、受付に~」と館内放送。どうやら、日本語が話せるスタッフがいるようだ。
「こんにちは~、自分は神戸に留学していた〇〇です」と、オージーのお兄ちゃん。
「お~、こんにちは、潜水艦見たいんだけど」
「分かったよ、狭い所とか階段とか大丈夫?」
「全然、オッケーね」
「じゃ、チケット買いに行きましょう」
と、段取りをつけてくれた。助かったぜ、有難う。
「荷物は、コインロッカーに入れてね。カメラは持っていっていいよ。2A$コイン持っている?」
「あります」
「開けたとき、コインは戻ってくるから忘れずにね」
「わっかりました」
「じゃ、ここで待っていたら、案内の人来ます」
「了解でっす」
ボランティアスタッフの、お爺さん登場。
「こんにちは、英語大丈夫?」
「まぁ、少しだけ」
「ゆっくり、しゃべるね」
「助かります」
潜水艦の基本を学んでから、制限エリアに向かいます。どうやって、潜水したり浮上したりするかとか、簡単な模型を使っての説明があります。
これは、魚雷の発射部だけを展示したもの。
ガイドさんについて、ドックに入って行きます。
タラップで、潜水艦の上甲板に上ります。
艦内に入るのですが、ネットがあります。
「このネットは、とても重要なんだよ。なぜだか分かる?」
「う~む、鳥?」
「そう、入られると巣を作られちゃうからね。きっちり閉めてね」
狭いハッチを下りていきます。
ここは、緊急の脱出所。事故が起こった場合などは、これを着て脱出する。
「実際の事故の時は、難しそうですね」
「そう、脱出はとても難しい」
HMASオーベンス号とは、1969年にスコットランドで建造された、通常ディーゼルエンジン型潜水艦である。その後26年間にわたり、冷戦下の海底で任務にあたっていたが、退役後はスクラップを免れ、ここフリーマントルの海事博物館で保管されているのである。
各部署を説明してくれます。潜水艦に関する予備知識は少しあるので、だいたいの意味は理解できます。アクティブソナーとか、ブローとかトルピード、通常型の方が原潜より静かであるとの説明があります。(但し、BATT駆動時)
「ここは、ビジネスクラスね」
「こっちは、エコノミー」
「はっはっはっ」
たまには、笑いを取りながらの説明です。
「トイレ、狭いね。今は、使っちゃだめ」
「ここが指令所で、船の操船をする」
「通信所ね」
「長さは89m、乗員は63名、狭い艦内で生活していた。シャワーは、一週間に一回だけ」
「わっ、臭そう」
「そう、とっても臭かった。でもコックは別、毎日シャワーを使えた」
「なるほど~、誰も臭いコックが作った飯を食べたいとは思わないよなぁ」
「だから、コックは人気の職種だった」
みたいな話も聞けます。今は、C国の潜水艦が周辺の海域に忍び寄ることもあるとか。
↓現役時代の、オーベンスです。
↓詳細は、公式HPを参照下さい。
http://museum.wa.gov.au/museums/maritime/hmas-ovens-maritime-museum
「有難う、もしかしてあなたは、元海軍ですか」
「そう、海軍にいた。でも、潜水艦乗りじゃなかったけどね。任務で、日本にも行ったことあるよ」
楽しい潜水艦ツアーでした。
いやいや、まだ終わってないぞっと。
海事博物館というくらいなので、オーストラリアの船に関する展示もてんこ盛りなのである。
ヨットの操船、大変ですか?
これは、スペースシャトルの小型版か?と思ったら、無人誘導のMK8という魚雷のようだ。
船の歴史、なんかも分かります。
ん、これは潜水艦の艦橋の一部みたいだけど。
AE2という、オーストラリアでは有名な潜水艦で、1913年に製造されましたが、戦闘で損傷し結局は自沈したものです。長らく海底にあったものを引き上げ、その一部を展示しています。
↓古いですが、こんな潜水艦だったんですね。
さて次は・・おっと、何故か羊の大群だぁ。
海事博物館は、その日の内であれば一度外に出ても、再入館可能と言われました。なので、昼を食べたければ出てもいいのですが、チケットがあればいいのか、手にスタンプが必要なのかは、聞き忘れました。再入館しなかったし。
この扉は、自動ドアです。さて、自動なので前まで行けば自動で・・開かんがな。え~、どないなってんねん。自動って書いてあんねん。
「そこにボタンがあるから、押すのよ」
「あ、有難う」
「私も教えて貰ったから」あんたも、旅行者やったんやね。
自動ドア⇒ボタンを探せ
つづく