YAESUのFT-736(以下736)は、地元のハムショップ(すでに閉店)で1993年頃に買ったものである。SSBやCWでも活躍したが、サテライト機能もついているので、かつてUO-14やVO-52などの低軌道衛星の時代では、衛星経由の通信でも使用した。
736は、144/430MHzのオールモードトランシーバーで、25Wという中途半端な出力の機器である。50/1200MHzは、別途ユニットを購入すると運用することができ、50MHzユニットは新品で、1200MHzユニットは、ネットで中古品を購入し装着した。
電源内蔵のため、AC100Vをそのまま入れられるので、DCケーブルはオプションだった。736は10Wと25W機があり、実質25W機でも50W申請できるようにJARLの登録番号がとられていた。また、25Wで申請する場合の登録番号も別途あったようだ。結構、おおらかな時代だったようです。
20年くらいしたら、1200MHzユニットが故障した。そしてこの数年は、電源SWを入れても、電源が入りづらい状況が続いている。SWオン一発では電源が入らず、何度がSWを入り切りすると入るという状況が続いていた。そして、ついに数十回入り切りしないと、電源ONにならなくなった。
YAESUフェアが行われた時、F岡市内の某ハムショップに行ったら、YAESUの社員がいたので、ついでに736の修理について聞いてみたら、あまりに古い機器は受けつけていないとのこと。理由としては、「部品がない」ということと、「輸送中の振動により、さらに壊れる箇所が増える可能性がある」とのことでした。しかたがないですね・・
736の修理についてネットを見ていたら、電源が入らなかったが、DC13.8Vを直接入力したら動いたという記事を見つけた。そうか、内臓の電源ユニットの故障という可能性もあるな。ということで、DCを直接入れてみようとしたのである。
まず現状は、AC100Vを入力すると、この黒いケーブル経由で本体に電源が供給される。
この6pinコネクタを外すと、DC+13.8Vを入力することができるようになる。
DCケーブル(E-735DC)は、オプション品だ。ネットで探してみたが、かなり古い機器のため、予想通り売っていなかった。オプション品は、使う予定がなくても買っておかないと、後々こういうことになる。
なければ作るか。この6pinコネクタは汎用品なので、手に入るだろう。736の電源部の回路図を探します。取り扱い説明書にありました。(但し、PSユニット自体の回路図はない)これを見ると、①が+13.8V ⑤がGNDのようです。
電源コードに使えそうな赤白(または赤黒)コードの手持ちがないか、ジャンクボックスをひっくり返して探した。
あれ、見慣れないコードを発見。6pinコネクタがついている。もしや・・
736の電源コネクタにさしたら、ぴったりはまった。念のため、テスターで接続を調べてみよう。
コネクタ(オス)側からのVIEWです。①④が、DC+13.8Vで、②⑤がGNDです。
・①がDC+13.8Vで、⑤がGNDということは回路図と合致するが、④と②はNCのはずだが? コネクタからは、4本のケーブルが出ている。
・③と⑥は、AC100V用なので、当然NCとなっている。
・①(DCIN)と⑤(GND)が合っているので、壊れることはないと思い、このコードで+13.8Vを印加してみたら、ばっちり直った。①④の2本のケーブルに+13.8V、②⑤は、どちらもGND側に接続。
やはり、内臓の電源ユニットが不安定になっていたようだ。電源ユニットまでチェックするのは大変だし、DC入力で調子良く動くようになったので、これにて終了とします。
・オプションは後に購入不可になると思い、当時使う予定もなかったが、ついでに買ったものだろう。完全に記憶にございませんでした。
・なぜ、①④と、②⑤がペアになっているかは分かりません。(もしかしたら、コネクタメス側で、パラ接続になっているのかも?)
DCケーブルを作製される方は、自己責任でお願いします。
【教訓】
・できれば、オプションは買っておけ。
・買ったものは、忘れるな。
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追記
やはり内蔵電源が壊れたままなのは気になるので、修理することにします。マルツパーツで部品手配しましたので、結果は後日ご紹介します。
736は、144/430MHzのオールモードトランシーバーで、25Wという中途半端な出力の機器である。50/1200MHzは、別途ユニットを購入すると運用することができ、50MHzユニットは新品で、1200MHzユニットは、ネットで中古品を購入し装着した。
電源内蔵のため、AC100Vをそのまま入れられるので、DCケーブルはオプションだった。736は10Wと25W機があり、実質25W機でも50W申請できるようにJARLの登録番号がとられていた。また、25Wで申請する場合の登録番号も別途あったようだ。結構、おおらかな時代だったようです。
20年くらいしたら、1200MHzユニットが故障した。そしてこの数年は、電源SWを入れても、電源が入りづらい状況が続いている。SWオン一発では電源が入らず、何度がSWを入り切りすると入るという状況が続いていた。そして、ついに数十回入り切りしないと、電源ONにならなくなった。
YAESUフェアが行われた時、F岡市内の某ハムショップに行ったら、YAESUの社員がいたので、ついでに736の修理について聞いてみたら、あまりに古い機器は受けつけていないとのこと。理由としては、「部品がない」ということと、「輸送中の振動により、さらに壊れる箇所が増える可能性がある」とのことでした。しかたがないですね・・
736の修理についてネットを見ていたら、電源が入らなかったが、DC13.8Vを直接入力したら動いたという記事を見つけた。そうか、内臓の電源ユニットの故障という可能性もあるな。ということで、DCを直接入れてみようとしたのである。
まず現状は、AC100Vを入力すると、この黒いケーブル経由で本体に電源が供給される。
この6pinコネクタを外すと、DC+13.8Vを入力することができるようになる。
DCケーブル(E-735DC)は、オプション品だ。ネットで探してみたが、かなり古い機器のため、予想通り売っていなかった。オプション品は、使う予定がなくても買っておかないと、後々こういうことになる。
なければ作るか。この6pinコネクタは汎用品なので、手に入るだろう。736の電源部の回路図を探します。取り扱い説明書にありました。(但し、PSユニット自体の回路図はない)これを見ると、①が+13.8V ⑤がGNDのようです。
電源コードに使えそうな赤白(または赤黒)コードの手持ちがないか、ジャンクボックスをひっくり返して探した。
あれ、見慣れないコードを発見。6pinコネクタがついている。もしや・・
736の電源コネクタにさしたら、ぴったりはまった。念のため、テスターで接続を調べてみよう。
コネクタ(オス)側からのVIEWです。①④が、DC+13.8Vで、②⑤がGNDです。
・①がDC+13.8Vで、⑤がGNDということは回路図と合致するが、④と②はNCのはずだが? コネクタからは、4本のケーブルが出ている。
・③と⑥は、AC100V用なので、当然NCとなっている。
・①(DCIN)と⑤(GND)が合っているので、壊れることはないと思い、このコードで+13.8Vを印加してみたら、ばっちり直った。①④の2本のケーブルに+13.8V、②⑤は、どちらもGND側に接続。
やはり、内臓の電源ユニットが不安定になっていたようだ。電源ユニットまでチェックするのは大変だし、DC入力で調子良く動くようになったので、これにて終了とします。
・オプションは後に購入不可になると思い、当時使う予定もなかったが、ついでに買ったものだろう。完全に記憶にございませんでした。
・なぜ、①④と、②⑤がペアになっているかは分かりません。(もしかしたら、コネクタメス側で、パラ接続になっているのかも?)
DCケーブルを作製される方は、自己責任でお願いします。
【教訓】
・できれば、オプションは買っておけ。
・買ったものは、忘れるな。
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追記
やはり内蔵電源が壊れたままなのは気になるので、修理することにします。マルツパーツで部品手配しましたので、結果は後日ご紹介します。