こないだ、西九州新幹線で長崎に行ったのである。
3年ぶりくらいの長崎訪問だったので、なにか土産でも買おうかなと思って、いろいろと物色してみました。一番先に思いつくのは「長崎カステラ」なのですが、いつもカステラでは面白みに欠けます。また、地元でも普通に買えるので今回は少し違うものにしようということで、長崎の土産屋で吟味に吟味を重ねて「びわゼリー」にしました。
1箱に6個入りで2,484円(税込)という、ちょっといいお値段です。メーカーは、茂木一〇香と書いて「もぎひとまるこう」と読みます。
なぜ長崎銘菓でびわゼリーかというと、長崎はびわ生産量で日本一なのです。さらに、茂木地区は日本で最初にびわを植えたところで、びわはここから広まっていきました。長崎といえば江戸時代出島が唯一外国との窓口でした。ネットの記事によると、江戸時代の末期に出島でびわの種を手に入れたM浦さんという方が、その種を茂木に植えたというのが始まりだそうです。我が家にもびわの木が4本あるのですが、プランター植えなので大きくはなりません。そのため実もあまり取れないのですが、夏になると数粒ぐらいは味わうことができます。
このびわゼリーですが、びわの実がまるまる1個ゼリーに包まれています。ほんのり甘いびわの実がとても美味しいです。
メーカーの一〇香は、「一〇香」という焼き菓子も販売しています。これは、江戸中期に中国の僧侶により伝えられた中が空洞の焼き菓子です。最初に食べた時は中が空洞だと知らなかったので、「餡子かなんか入れ忘れたのか?」と思ったほどです。その他、カステラやどら焼きなどの菓子も販売している会社です。
茂木一〇香本家(創業弘化元年)長崎市茂木町1805
弘化元年って西暦だと何年だ?と思って調べてみたら、1845年1月9日からでした。江戸時代の後期ですね。