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コミュニケーション研修の選び方

2018年02月25日 | コンサルティング

コミュニケーションとは言葉を使って相手にメッセージを伝えることです。言葉だけではなく、電話やメールによるやり取りもコミュニケーションです。言うまでもなく、誰もが日常的に行っている行為であり、人は呼吸をするように言葉を発し、言葉を受け止め、お互いの意思を伝えあっています。

コミュニケーション研修と聞いて、「いつも自然にやっていることをあえて教育してもらう意味はあるのか?」そう思われた方も多いでしょう。では、1日のうちの多くの時間を費やす仕事の場でのコミュニケーションについて考えてみましょう。

会社で行うあらゆる仕事の目的は(端的に言えば)利益を得ることです。情報のやり取りも、その目的を達成するために行われるものです。仕事を進める上で、誤った情報や誤解を招く表現は損失を生む元ですから、極力排除されなければなりません。

「なにを当たり前のことを大げさに・・・」と思ったかもしれません。ところが、私たちは自覚のあるなしにかかわらず、情報を正しく伝えることが苦手です。

たとえば、どんな会社にも「表現があいまいで、よく聞いていないと内容を誤解してしまう」話し方をする人や「理路整然と話すのだけれど、結局何が言いたいのかよくわからない」人が一人や二人、必ずいるはずです。コミュニケーションが「当たり前」の行為だからこそ、多くの人は「正しく伝わっているかどうか」を気にすることがほとんどないからです。

しかし、仕事の場では情報が正しく伝わらなければ致命的なミスにつながります。その結果、利益を減らしてしまうこともあります。

「職場の人間関係を改善します」、「組織のチームワークを強化します」、「ミスを防いで効率アップをはかります」・・・コミュニケーション研修を行う研修会社のホームページや会社案内によく書かれている「目的」です。

企業の研修担当者、経営者の皆様、こうした文言に出会ったら、ぜひ次のような質問をしてください。

「では、コミュニケーション研修の真の目的はなんですか?」

「利益を得るためです!」という答えが返ってきたら正解です。

きょとんとした顔をして頭の上に「?」が浮かんでいるようだったら、その会社に研修を発注するべきではありません。利益を減らすだけです。

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