「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。
新型コロナ新規感染者数がかなりの数で推移しています。「不要不急の外出」や「3密の状態」は避けなければなりません。従来のような集合研修はまさに「外出し、3密になる」ため、延期、あるいは中止になることがほとんどです。
当社も、集合研修の代替手段としてオンライン研修に切り替えることが多くなってきました。
一方、こうした状況で集合研修を実施したケースもあります。先日、私が講師を担当した研修について、次に概要をお伝えいたします。
1.人事部研修係からの指示
・ 研修開始前に検温する(37.3℃以上は不参加とする)
・ 机と机の距離の確保(1.8~2.0mでの配置)
・ 研修中のマスク着用(講師も含む)
・ こまめな換気、手洗い
・ 入室時、手のアルコール消毒
・ 休憩時間、昼食時も対人距離を確保する
2. 研修中の様子
講師の講義中はもとより、グループディスカッションでもお互いに1.8m以上の距離を保っていました。各グループにホワイトボードを1枚設置し、討議内容の見える化によってスムーズに進行していました。
3. 受講者の感想(一部)
・ 研修係の方が常に気を配ってくれていたので、安心できた。
・ マスクをしたままのディスカッションだったが問題なくできた。
・ いつもの研修よりも集中できた。そのせいか疲れた。
・ 久しぶりに会った同期と飲みに行けないのが残念だった。
(以下省略)
私が「素晴らしい」と思ったのは、事務局として終始研修をフォローしてくださった研修係の方々の努力です。事務局は、普段の研修では部屋の後ろの方にいて、何かあれば動いてくれる「縁の下の力持ち」です。それが現在のような危機的な状況下で、一転して主役級の活躍を見せていました。
今、こうした集合研修を実施することの是非については議論があると思います。可能であればオンライン研修を検討するべきです。
ただし、「昇格者研修」など、立場が変わって権限・責任が重くなる方々への研修は、集合型で実施された方がより良い結果につながると思います。
「3密」にならない集合研修は実現できます。そのためには事務局を担当してくださる方々の熱意と努力、そして、それに応えて前向きに参加しようとする受講者の姿勢が必要です。
さて、先ほどの研修を終えて3週間が経過しましたが、研修係の方から「経過観察の結果、異常なしと判断します」とのメールが来ました。
ほっとすると同時に「やってよかった」と心から思いました。