14年ぶりのBlue Lagoon Resort Hotelだが、先にXで紹介したように最新のホテルの様子を
撮影した動画がSNS上に散見されるので、浦島太郎でビックリする様なことは無い。
コロナ禍で開店休業が長く続いた期間に、施設の全面補修をしたそうで全面的に綺麗になっていた。
空港からホテルに到着すると、既に末永さんがチェックインを済ませてくれていたので直接部屋へ。
各部屋に海外からの客が多くいてコロナ禍はすっかり終わった様だが、日本からの客足は戻っていないとの事。
「コロナ禍っていうよりは円安でしょうねぇ。日本は元気ないですよねぇ」
「直行便があればまだしも、ニューギニア航空は墜落しちゃいましたもんねぇ」などと話す。
※羽田からチューク経由でポートモレスビーへ飛ぶ便があったが2018年に海中に不時着する事故を起こし路線は無くなった。
部屋は前回と同様、そして昨年のYDXC御一行も使った角部屋112号室だ。
基本的な建付けは昔と全く変わらず、調度品が少し変わったのと電気製品が全て中国製に変わっていた。
末永さん曰く「リフォームに中国企業が積極的だったので頼んだわけだが、至る所で故障が出てきて困っている」と。
細かい温度調整が利かないエアコン(お陰で風邪をひいた)。
チューナーは付いておらず日中にダイビング等で撮影したビデオを見るためのTVモニター。
オフフックしても発信音がしない壊れた電話。壁にUSBコンセントが付いていて不思議とこれは生きていた。
部屋に着いて一息入れ、WiFiが繋がることをスマホで確認すると思っていた以上に快適な速さで繋がる。
早速LINEやFacebookなどで到着した旨をお知らせした。WEBを見たら昨日セントレアで送った写真が
DX Worldに掲載されていた。Colありがとう。
Tシャツ、短パンに着替えて早速アンテナ設営に取り掛かかった。アンテナはDX COMMANDER Expeditionで
40m~6mを守備範囲にするマルチバンドの垂直グラスロッドアンテナで、原理は1/4λのGPだ。
良いのは全てのエレメントが独立していて(15mと40mのみ共用)コイルなど一切無い点で、各バンドの調整がとてもやり易い。
詳しいことは昨年の遠征備忘録でも書いたので割愛する。
国内で再三に動作確認と組み立て手順を練習したので、特に問題なく1時間かからずにアンテナ設営できた。
強風でボトムが飛ばされないようにアンカーペグを3本打ち、ステーは3本でまずは立ち上がった。
ラジアルは普段と同じ3mを20本にした。
奥に見えるホテル棟の手前1F角部屋がシャックである。
夜にステー位置が目立つようヤシの実を置いておいた。
機器も昨年と全く同じで変わり映えしない。
FT-991AMを25Wで走らせElecraft KPA500を押して約500W出力とした。
電源はMFJ-4125。この電源は小さくて軽くてなかなか丈夫だ。
ロギングはZ-LOG令和。USBでリグ接続して使った。
PCは先日調達したばかりのモバイルディスプレイを繋ぎ、とても見易くなった。
ヘッドセットはHEILを使ったが、音がこもるというレポートだったので見直した方がいいかもしれない。
あとボイスレコーダー操作のFH-2。
他フットスイッチなどだが、唯一忘れ物をしたのが「マウスパッド」。
機内で貰ったナプキンで代用した。
エレメント長の調整が終わった時のSWR。
40M、ちょっと下に合っているが全域1.5未満なので問題なし。
20m。実用範囲は全て1.5未満に収まり問題なし。
15m。全く問題なし。ちなみにこのアンテナは15mと40mが圧倒的に扱いやすい。
10m。このバンドは元々こんな感じで綺麗に下がり切らない。ラジアルの工夫で解決する様にも思うが
取り敢えず実用範囲が1.5未満なので良しとする。
電話もないテレビも無い環境なのであまり心配することも無いが、万が一に備えてコア材は持ってきたので
取り敢えず入れるだけ入れておいた。(実際問題は一切発生しなかった)
アンテナが準備OKとなり早速電波を出してみる。金曜日だがあっという間に真っ赤っかになる。
初めはいつも自宅で使っているWSJT-Xで運用したが、折角の機会なので使うつもりだったMSHVに途中から切り替えた。
最初は若干使い方を戸惑ったものの、AUTOのMulti answer / Multi stream(最大6)を初めて使うことが出来た。
MSHVについては改めて別記事で書き残しておきたいと思う。
夕暮れ時のシャック運用風景。
さて、準備は全て終わった、ということで晩御飯へ。
14年前と同じくビールとペッパーステーキ(結構美味い)
ここまでは極めて順調、気分よく翌日からのコンテストに備えるはずだったのだが...。