昨日は懸案事項である小鹿野町探訪と角上魚類カニ接収の旅に。
夜半から明け方にかけて雨が降っていて天候が心配されたが、夜が明けるとまるでKERKERのマフラーの様に抜ける青空。初秋のプチツーリングに相応しい天候だ。空気が乾いていてすがすがしく、しかし日射しは強いので肌寒いことはなかった(@平地)。
こんなに良い天気なのに全日空の搭乗手続きシステムがダウンしているので、急遽バイクで小鹿野町を目指すことになった。
トランザルプ400VとR1200GSの二台は一路(?)小鹿野町へ。
お手軽ツーリストなら、国道16号~国道299号BP経由で迅速かつ確実なルートを選ぶ。ちょいとひねたライダーは国道299号現道をひたすら走り、付け替えになった、集落を抜け現道の下を通る旧道を走る。
だがとってもひねたライダーはあえて奥武蔵グリーンラインを抜け、正丸峠を目指す。そう、
拙者はとってもひねたライダーである。
刈場坂峠にて
グリーンラインは舗装林道だが、観光林道でもあるので休日ともなると四輪がそこそこ走っている。これが気合いの入ったホットマシンならストレスを感じないのだが、頑張っちゃってるFITとか空気読めないPLATZだったりするので、ライダーとしては困ったりする(しかしFITやPLATZはVITZ同様のショートホイールベースで、気合いを入れれば結構いけるはずだ)。
まぁ、観光で流している人を煽ってもいらついても仕方がないので、ここは
道を譲っていただけるまで我慢するのが大人だ。
途中で味噌おでんを食べるのがグリーンライン通ではあるが、少々出立時間が遅かったこともあり、パス。しかし刈場坂峠で小休止だ。
ここでサンダーが「上田の店が…」とか「軽井沢のパン屋が美味い」とか言い出す。ここで話に乗ってしまうと負けだ。「ちょっとそっこまで」で200Km,300Km走っちゃう人の感覚に合わせると軽井沢では済まないことは明らかだ
(追記:ちょっと軽井沢まで、で刈場坂から130Km、上田だと200Km近くになる)。
それ以上に(長岡を除き)久々に走ると腕が落ちているのを感じていた。なんというか走れていない。感覚が鈍っている。その方が大きい。このあと正丸峠で頭文字Bと頭文字Hになるつもりだったが、あっさりとキャンセルしトンネルを抜ける。
拡幅工事の進む国道140号との交差点を抜けてしばらくすると郊外の道に出る。この先、黒海土BPを通らずに旧道に入れば小鹿野町中心部だ。
中心部には「OGANO」をデザインしバイクのシルエットに模した標識が見えてくる。これが噂の「二輪駐輪場」だ。
素晴らしい和風の駐輪場は気合いが入った作りだ。ここは駐輪場だけではなく、土産物屋兼食堂になっている。
土蔵を改築した店は夏涼しく冬暖かいことが期待される。
屋号を夢鹿蔵という。店内は小綺麗で古風な建築物を上手く手直しして使っている。バイクのリアルなイラストが飾られていて、雰囲気を盛り上げている。
テーブルの数は(駐輪場の収容台数も)それほど多くはないので20人も30人ものマスツーリングでの来店は控えた方が良いだろう。蔵の脇の軒下も駐輪場になっているが、それほどキャパシティーはない。
古代米カレーセット
860円だったかな?
古代米焼きカレー
600円だがランチタイムは+200円でミニサラダとドリンクが付く
川越から二時間半ほどで小鹿野に着いた、といっても途中休憩してるけど。
1時を過ぎていたが遅めの昼食だ。
古代米を激しくアピールしているので、赤い米の古代米カレーを食べてみた。結構美味いぞ。カレーは辛さを選択出来ないのが残念だ。辛いのが好きな拙者としてはもう2ランクぐらい辛くて良いと思った。わらじカツも良いが、古代米もお勧めだ。
なおカレーには+150円で(小)の+200円で(大)のハンバーグをトッピング出来る。カレーセットには小麦粉を練って焼き上げた何物かがついている。
「これは何ですか?」「何でしょうね?」という会話が交わされたことは言うまでもない。
食後サンダーは
特製「手ぬぐい」をゲット。タオルではなく日本手ぬぐいであり、しかも
本染めであるところがポイント。これは小鹿野でしか手に入らない逸品だ。
このあと旧両神村の道の駅に寄って地元の産品を物色する。秩父方面ではこんにゃくが名産品の一つ。他にも茄子とか
巨乳巨峰とか、リンゴなどの農産品や蜂蜜、
謎の木の皮、鹿の角を売っている。鉱物もあり、水晶塊などもあった。
しかしここで我々は、まったく
方向性の定まらない品揃えに圧倒され、まるで攻め入ることも出来ずに退却するのみであった。
このあと県道37号を抜け国道140号に。そして浦山ダムに向かう。県道37号は新道の建設中であるが、後何年かかるのだろう?一向に工事が進んでいない感じがする。現道は趣がある道で気に入っているのだが、生活道路としては不便なのだろう。なお、草むらの中に廃道と化した旧道らしきモノの遺構があった。
浦山ダムの水位がちょっと低い感じだ。これは他のダムもそうだった。これが普通なのかなぁ?でも早明浦ダムほどじゃないけどね。
なお、浦山
ダムの湖水には大きな黒い影があり、巨大なUMAが潜んでいることはほぼ間違いないだろう。
それはそれとして、下流に向かって左岸の周回路は崖崩れで通行止め。ダムサイトから奥へは行けないので、キャンプ場などの施設に入るには右岸から回っていくほかない。復旧にはかなり時間がかかるそうだ。
ところでダムサイトにたむろして、時折り爆音立てて走り回っていた「走り屋」諸君、チキンレースでも催してダム湖に突入してみてはどうかね?きっと盛り上がるしみんな喜ぶと思うよ。
最後は失われた村、浦山の集落を県道73号で抜け、林道広河原逆川線で名栗に抜けた。
さすがに巡洋艦の二台では県道73号の未通区間(登山道区間)は走れない。
広河原逆川線は舗装林道だが、所々荒れた路面や落石、砂などのトラップがある。スクーターやレーサーレプリカでさえもこんなトラップをモノともせず走り、そして有間峠で一休みする。
ところでこの後
角上魚類ふじみ野店に行ったのだが…雨がそぼ降る中、店に着いたのが19時。じつは閉店1時間前だ。店にはほとんど商品がなく、ましてやカニなど無く…
寺泊店の様に「買ったカニをその場で食べる」事を目論んでいたサンダーは大いに落胆。まさかその場で食べるとは想いもしなかった拙者は大いに驚嘆。
結局かに探しの旅は振り出しに戻りましたとさ。