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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

たまるか

2010-09-15 08:25:57 | 日記
 昭和40年代のことになるが、「泣いてたまるか」という渥美清のテレビドラマがあった。後に映画「男はつらいよ」につながったテレビシリーズである。このころ男達は男子の生き方を、女達は女子の生き方を、それぞれ我慢強く一生懸命生きていた。この頃のキーワードが「泣いてたまるか」とか「負けてたまるか」とか、大変だがここで弱音を吐くわけにはいかないという強い決意がにじむ言葉であった。私もその時代の洗礼を受けた者として、わからない言葉ではない。自分が生きてきた領域はどんなにつらくても守り抜く。家族を養うため、自分の大事にしているものの平和を守るため。

 「負けてたまるか! 若者のための仕事論 」という本が出ている。書いたのは、丹羽宇一郎さんだ。この「負けてたまるか!」という気持ちがどこに向かったものなのか、正直なところこの本を読んでもなかなかわからなかった。しかし、丹羽さんが社会に出て厳しくしごかれた時代を反映するキーワードが「負けてたまるか」だったことは間違いない。深く深く刻まれている言葉だろうと思う。

 アジアの諸外国、特に中国にはこの「負けてたまるか」精神が今まさに国民の隅々に広く行き渡っているように思える。尖閣諸島で日本の海猿が中国漁船の船長を拉致して自分の国に連れて行ってしまった、などという報道でも流れれば国をあげて大変なことになってしまってもおかしくはない。その国の大使として「負けてたまるか」の丹羽さんが就任しており、深夜も含め5回も中国政府から呼び出しを受けたとなれば、これはもうこれでなかなか冷や冷やする展開ではある。中国国内では、かなりオオゴトになってしまっているようで、日本に「原爆を落とせ、ミサイルを撃て」とネットの書き込みが増加するだけでなく、サイバーテロ予告も出始めているらしい。ただ、この手のニュースはネット上に公開されるや否や何らかの理由で削除されてしまう場合が多く、詳しく再確認が出来ない状態になっている。

 民主党が内輪もめのようなことをしている最中に日本を取り囲む世界ではいろいろなことが起きた。菅さんが選ばれた途端秋風が吹いて涼しいというより寒い感じになってしまった。それでも私たちは、何が大切なのか落ち着いてよく考え、将来のための選択を行っていかなければならないだろう。そのためには、発想の転換が必要だろう。とことんやってきた世代を見てきた日本人だからこそ言える柔軟な、新しいキーワードが私たちには必要だ。例えば「負けてたまるか」ではなく「負けるが価値」のような。
 やけに強気で来る友人に、同じような態度で向き合っても良いことはないかもしれない。柔道の国日本だ。相手の力を利用して柔らかく受け流す工夫が欲しい。丹羽さんはじめ新しい日本の内閣がどのように世界と向き合うか、興味深く観察したい。


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株式会社ジェイエスピー
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