最近よく聞くFTAは Free Trade Agreement の略で、日本では「自由貿易協定」と呼ばれている。協定を結んだ国どうしで、物品の売買やサービスのやりとりに国家として壁を設けず自由に取引できるようにしよう、というものだ。壁は主に税金や量の規制などだ。最近よく聞くようになったのは、お隣韓国がEUとFTAを結んだとか、アメリカと結ぼうとしているという話が聞こえたり、と韓国の躍進がニュースになることが多いからだ。日本も韓国に大きく水をあけられて、ようやくインドとEPAを結んだ。
EPAはEconomic Partnership Agreement の略で、経済連携協定と呼ばれている。貿易だけに特化したのがFTAだとするとEPAは貿易だけでなく、経済全般で二国間の協力体制を深めましょう、という協定だ。韓国とインドは既にEPAを結んでいる。
韓国がFTAなりEPAなりを結んだ国や地域に液晶テレビや自動車を販売する時、相手国の税金がかからない。日本がFTAにしろEPAにしろ、その国と結んでいない場合、日本の製品には税金がかかる。しかも円高である。同じ機能と品質の製品を頑張って同じ値段で輸出しても、輸入した国や地域の中では韓国製品より日本製品のほうが、かなり高いものになってしまう。頑張って同じ値段で輸出しても、と言ったが、その製品の部品が日本への輸入品だった場合、日本に輸入したときに既に関税がかかっており、部品が高いのだから当然それを組み立てた製品は高くなってしまうのだ。韓国が部品を輸入してもFTAを結んでいる相手国が周辺に多く、部品に関税がかからない。そのため製品もおのずと安い。
日本は国家をあげて輸出産業に力を入れている割に、輸入には障壁を作っているために、各国とFTAを結びづらい。アメリカがずっと言い続けてきたのは、日本は自動車を山のようにアメリカに売りつけるが、アメリカの農産物をほとんど買おうとしない、自由化してアメリカの製品を買ってくれ、ということだ。日本は、日本の農業はじめ多くの産業を国家が保護する形で育成し続けてきた。そのために何とか旧来の姿をとどめている産業も多いと思う。しかし、昔ながらの姿を残してしまったために、今現在世界と戦える力を持った形態に移行する機会が失われてしまった、とも言える。平均65.8歳になってしまった農業従事者のみなさんに、今頃になって急に世界と戦いなさいというのは、かなり酷な話しではある。しかし、韓国はじめアジアの競争相手と対等に渡り合うためには、日本は保護主義を考え直さなければならないところに来てしまった。
自由化すると日本の農業は滅んでしまう、という農業関係者は多い。250万人の農業従事者が将来に不安を感じる政策を取れば、当然250万票の票が野党に流れる。与党は自由化に踏み切れず、おのずと各国とのFTA交渉も弾みがつかない。
完全な自由化を行うと宣言してしまえば、多くの国とFTAやEPAを結ぶスピードは速まるだろう。しかし、それは世界と国内との壁が無くなる、ということで、チャンスが大きくなる反面、世界との「競争」という厳しい現実にさらされることになる。
日本の教育は今、完全に内向きだ。世界との「競争」という現実は日本の若者を一時、不幸のどん底に叩き落すかもしれない。それは強い若者が育つ素地と言えなくも無い。
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製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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日本は国家をあげて輸出産業に力を入れている割に、輸入には障壁を作っているために、各国とFTAを結びづらい。アメリカがずっと言い続けてきたのは、日本は自動車を山のようにアメリカに売りつけるが、アメリカの農産物をほとんど買おうとしない、自由化してアメリカの製品を買ってくれ、ということだ。日本は、日本の農業はじめ多くの産業を国家が保護する形で育成し続けてきた。そのために何とか旧来の姿をとどめている産業も多いと思う。しかし、昔ながらの姿を残してしまったために、今現在世界と戦える力を持った形態に移行する機会が失われてしまった、とも言える。平均65.8歳になってしまった農業従事者のみなさんに、今頃になって急に世界と戦いなさいというのは、かなり酷な話しではある。しかし、韓国はじめアジアの競争相手と対等に渡り合うためには、日本は保護主義を考え直さなければならないところに来てしまった。
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