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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

3つの危機

2010-09-06 08:47:15 | 日記
 首相がころころ変わることを喜ぶ国民はいない。だが、今こうして国民を翻弄しているのもまた国民自身が選んだ政治家の皆さんだ。どう決着するか、しばらく見守るしかないだろう。
 誰が首相だとしても、800兆円を超える借金を抱えながら国を健全な方向に変えて行くのは容易なことではない。危ない橋は、ますます狭く、あちこちにほころびが見える。様々な国家的な脅威が、目立ちたがりの精神を持っているように我も我もと舞台にあがりたくてうずうずしているようだ。

 数えるときりがない脅威だが長期的な見方でなく、すぐそこにある危機を集約すると3つにまとめることができそうだ。
 金融危機、伝染病危機、食糧危機、この3つだ。食糧危機の部分は自然災害危機と呼び方を変えてもいいかもしれない。誰が首相になっても、この3つの危機に対応する策を早急に打ち出さなければならないだろう。

 円高は、ある意味中国やアジアの競争相手はもちろん、先進諸外国の戦略的な日本たたきの感がある。日本国家1商社として、この事態にどう立ち向かうか、大どんでんがえしを計画して国民に協力を促すほど豪胆なリーダーシップを持つ首相の登場を願いたい。何の策も無ければ、70円前半まで円高が進んだ後、輸出で国を支えている多くの企業が一気に崩壊を始め日本発の世界金融危機が起きることもあり得る。

 帝京大付属病院の多剤耐性菌院内感染は衝撃だった。いずれ来るだろうと思っていたものが日本で起きてしまったのか、という衝撃である。多くの抗生物質が効かない多剤耐性菌、何も、どんな抗生物質も効かないスーパー耐性菌、役者はそろいつつある。
 さらに、鳥から豚に移り、豚の体内で変異して人間に移った新型インフルエンザの脅威。これは、今年の春のパンデミックで終結したわけではない。 日本の大学がインドネシアで大規模に調査した結果によると、豚インフルエンザは豚自身に症状を現していないが、深く静かに拡大と変異を続けており、すでに人間に移りやすいものが生まれていることが発見されたという。暑い夏の免疫力低下を大きな因子にした新型インフルエンザと多剤耐性菌危機はアジアのどこから発生してもおかしくない。特に日本は、伝染病拡大を防ぐ初期対応の遅さにかけては口蹄疫の宮崎県と今回の帝京大を見ても折り紙付きだ。
 円高の主な原因は、日本人が勤勉に働く国民だからだろうと私は考えている。私たちの偉大な先輩方が必死に頑張って勤勉な日本人イメージを世界の人々に植え付けたのだ。伝染病の危機は、勤勉な国民イメージには最大の脅威になりかねない。伝染病危機が発端になって、金融危機が引き起こされる可能性すらあると考えている。
 
 ロシアが小麦の輸出を制限している。世界の小麦在庫は豊富だという情報が即座に出たことで、その影響は小さく抑えられているが、今年の暑さは度を越した。ロシアだけが不作に終わるということは考えられない。アメリカ・オーストラリアなど農産物輸出国が不作となれば、輸入に頼る日本はひとたまりもない。秋から冬にかけて、穀物や野菜など加工食品や飼料の原料になる品目の高騰、入手困難状況が発生することが予想される。つまり、肉や乳製品の高騰へと連鎖するということだ。
 暑さの影響は農産物だけでなく漁獲量の激減にも現れ出している。肉も魚も手に入りにくい状況が発生しつつある。
 これだけで大きな危機だが、日本は今年、大きな台風や地震の大被害を受けていない。温暖化の影響で巨大台風が日本を直撃することになる、というのがスーパーコンピュータによる以前からのシミュレーション結果だった。やって来ないなら、それが一番だが、米の収穫前に大型台風が来ない、とは言えない。
 また、9月4日、ニュージーランドでM7.0の大地震が起きた。不気味な感じがする。大高気圧の下で安定している日本島の大地が、台風という低気圧にさらされた時、どのように変化するのか。何も起きないで欲しいものだ。
 
 これから首相として生きる人は、こうした危機を乗り越え、つらいこと悲しいことに深く共感し、支えあって明るく生きていける、頼もしく強い日本人の国を作って行って欲しい。危機は乗り越えるための試練だと私は思う。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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