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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

カマダ

2010-09-27 09:03:41 | 日記
 尖閣諸島近海で保安庁の巡視船に体当たりしたとされる漁船の船長が国際問題を理由に釈放された先週金曜日、わが社では来春卒業予定の大学生3人がグループ面接を受けていた。

3人のうち1人の名字が、漢字の読み方をよく間違われそうな字だったことから、間違われた時どう対応するか聞いてみたところ、もうそれで良いと諦めて、そのまま通すと言うことだった。何故か尖閣問題に類似している所があるような気がして、今起きている問題を知っているか聞いてみた。3人のうち1人が知っている、と答えた。国を揺るがす大きな問題だと思っているのはオジサンばかりで、就活中の学生には、知っていても知らなくても自分の目の前にある就職という大問題に比べれば大したことではない。もっとマスコミが騒げばいずれ知ることになるのだろうが、時代のダイナミックな面白さをリアルタイムに楽しむ状況からは完全に取り残されている。もったいない。
 しかしこの数字、世間の情勢を知らない学生3分の2が仮に汎用性がある数字なら、日本人も中国人も半分以上は両国政府が何を言い合っているのかまるで知らないことになる。知らない者同士、国の枠を超えておっとり友好的に付き合って行けるといい。

 それはそれとして、そうですと言えず必ずソースと言ってしまう陛下とあだ名された友人の話しを以前このブログに書いたことがある。その陛下と同じプロジェクトチームにカマダと言う男がいた。名前の漢字を見ると誰もがカマタと呼ぶ。誰も彼もみんなカマタと呼ぶ。そのたび、カマダは「カマダだよ」と言い続けた。会議の席上、宴席の最中、仕事の途中、いかなる時もカマタと話しかけられると「カマダだよ」と返してから話し始める。あまりにスムーズに話しが続いていくので「カマダだよ」に意味があることに初めは気がつかなかった。カマタは「カマダだよ」と言ってから話し始めるクセがあるのかと思っていたほどだ。だがカマダは自分がカマダであってカマタでは無いとずっと主張し続けていたのだ。少し前に終わったうぬぼれ刑事も最後まで「オレはオレだから」と言い続けていたが、カマダも同じだった。
 やけに時間はかかったが、プロジェクトが終わる頃にカマダをカマタと呼ぶ人は1人もいなかったばかりか、知らない人がカマタと呼びかけると周囲にいるチームの全員が「カマダだよ」と声をそろえるまでになっていた。

 カマダが、自分の名前を自分の信じる通りに主張し続ける根気と勇気に皆尊敬の念を持つようになっていたのだと思う。
 少しの努力をあきらめずに根気よく続けることが、やがて大きな力となる。これは誰でも身にしみて知っているくせになかなか実践できない。だから実践している人に出会うと畏敬の念を持たずにはおれない。しかも、それが自分らしくありたいと願う気持ちの現れであれば、なおさら応援したくなる。人も国も気持ちで動いている点は変わらない。根気強くあきらめずに言うべきは言う。大切なことだ。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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