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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

ダイバーシティ

2010-10-19 08:30:29 | 日記
 多様性という言葉を最近よく聞く。生物多様性会議などという国際会議がある。今年10回目の生物多様性条約締約国会議を指してCOP10と呼ぶらしい。生き物会議とも呼ばれている。昨日18日から名古屋で本格的な会合が始まった。29日まで続く。
 地球上に生きる生物の多様性をどうやって守っていこうか、というこれまでにない前向きな会議だ。これから数年を見通した世界の目標を明確に打ち出すことが出来るかどうかが、この会議の成否を分ける結果となる。もし、あいまいでテキトーな目標すらまとまらないようなら、人類を含む地球上のあらゆる生物の存続は危うい。しかし、またしても経済と利益、先に権益を得た者と後を追う者、原産国と利用国などという、最近よく聞くキーワードを発端にする対立がそこかしこに渦巻き、29日にまでに世界を巻き込む合意が得られるかどうかまったく不透明だ。
 日本は古来、和をもって尊しとなす国であったはず。様々な異論が百出する「多様性」の会議をうまくまとめて欲しい。生物の多様性と人間の多様性はまた別に考えなければならない問題かもしれないが、多様でありながら協調して行ける社会はすばらしいと思う。

 「多様性」を英語ではダイバーシティと言う。企業経営の世界ではダイバーシティ・マネジメントなどという言葉で「多様性」よりダイバーシティの方が浸透している感がある。男性も女性も白い人も黒い人も黄色い人も健常者も体が不自由な人も朝早く仕事がしたい人も夕方から仕事を開始したい人も、持続的にうまーくやって行ける組織を作ることは出来ないだろうか、というようなことを考えるマネジメントの方向性を言う。アメリカがダイバーシティ・マネジメントの先進国だと言う。しかし、そのアメリカにしても世界の国々と協調して助け合って行く世界的なダイバーシティ・マネジメントのレベルでは、最近首を傾げたくなる言動が多い。折りしも中国と日本の間は、今、相当にギクシャクしている。その上、COP10が開かれている名古屋と言えば河村市長と市議会が徹底的なケンカ状態になっている場所だ。世界が最も多様性を発揮している時期にかなり熱くなっている場所を選んでCOP10開催となった感じがしなくも無い。つまり、世界の生物の未来は人類の自制によって守られる可能性が少なくなって来ている、ということだ。

 19世紀20世紀は経済を沈滞させないリーダーが世界の良いリーダーだった。しかし、21世紀は評価基準が異なって来ている。真っ暗な状態でもあきらめるなと励ましながら、少ない資源を公平に、納得させて分配する力を持っていなければならない。限られた資源をいかに納得させて配分することができるかが良いリーダーの評価基準になって来ている。市民もひとりひとりが自分がリーダーであるぐらいの自覚を持たなければ、つまり、やらされている感を捨て、自分自身が考えて自分自身が主導していると信じなければ、とてつもなく少ない配分資源に納得などできるはずもない。生き残っていくことが、未来に人類を送り込むことが、自分の自分達の使命だと強く信じることがリーダーにも市民にも求められている。


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