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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

褒める

2010-10-12 08:48:49 | 日記
 ノーベル平和賞に中国の民主活動家で詩人の劉暁波という人が選ばれたという。この方は中国で現在服役中だという。ソ連のサハロフ博士やアウン・サン・スー・チーさん、最近ではオバマ大統領などが、それぞれの国の現政権の思惑を超えてノーベル平和賞に選ばれている。中国政府はさっそく、国民に対し喜ぶなかれというメッセージを送っているようだ。いわく、彼は「中国の法律を犯した犯罪者」、いわく「平和賞への冒とく」と。
 最近の摩擦を経験しているので、ノーベル賞委員会の腹の座った思い切った対応には拍手を送りたくなる。おそらくアジアの多くの国々で同じ思いをしている人が多いのではなかろうか。テレビや新聞でも盛んに話題になった。劉氏には頑張ってもらいたい。と、同時に、ノーベル賞委員会に、特に平和賞の選定委員の方々に、ノーベル賞を贈りたい。日本はこの際、国民栄誉特別賞でもノーベル平和賞選定委員に贈ってみたらどうだろうか。

 このノーベル平和賞のあり方は、いきなり攻撃的な言葉で相手を威嚇したりレアアースの輸出を止めたり、イベントへの参加をキャンセルしたりさせたりする方法とは全く異なる、世界に貢献できる外交アプローチが存在することを強烈に示してくれた。国民を敵に回さず、世界を納得させて「褒める」というのは、うまい作戦だ。日本は世界に誇るべき独自の文化を持っている国だと思っている。当然各国の国民も自国のことをそういう国であると思っている。褒められればうれしくないはずがない。音楽や映画、演劇など文化面の交流を深め、自由であること、人々の心のふれあいが大切であることを訴える作品に賞を贈ってみる。時間はかかるだろうが、敵対する気持ちは薄れて行くだろうし、政府のコントロールも利かなくなってくるだろう。自由のために戦っている人をオープンに支援するという形が取れればそれもいい。政府の介入を抑制し、国民が自由に交流できる環境を作ることができれば日本の企業はそれだけでかなりありがたいはずだ。

 この「褒める」という行為は、愛情をもって「叱る」という行為とともに人を伸ばすキーワードである。学校、企業、地域、国家、どのレベルでも「褒める」という行為の重要さがますます増大しているような気がする。「褒める」ことだけをコンサルするビジネスや「褒める」ことに特化した商品アイデアなどが今後市場に出回るに違いない。企業や国も、戦略的に取引相手先を「褒める」ことをビジネスや外交の一部に取り入れて行くべきだろう。
 「褒める」ことがうまい人や企業や国家は、今後世界の中で重みを増す。何を褒めるのか、どのような方向性である人を褒めるのか、ぶれずに同じ良さを褒め続けられる強い意思を持っていなければならない。挨拶すらできない人が増えている今、人の良い部分をさらりと褒める言葉を使うのはなかなか簡単なことではないかもしれない。だからこそ、褒めることが出来る人は光る。


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株式会社ジェイエスピー
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