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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

大吉

2013-01-04 08:52:01 | 日記
 「テレビで見たんだけど、今年の運勢はすごく良さそうだよ」珍しく妻がそんな風に話を切り出した。その番組によると、年間365日のうち断然トップで運勢が良かったのが娘の誕生日で、2位が私の誕生日だったという。晩夏に生まれた人の運勢が良い年なのだろうか。
 占いやくじ引きでは常に大当たりを連発する妻に運勢が良さそうだなどと言われると、本当に当たりそうな気になるから不思議だ。内心ニタニタしながら初詣に出かけた。狙うことなくサッと引いたおみくじだったがこれがまた珍しく「大吉」だった。
 「珍しく」などとさり気なく言ってみたが、嘘である。この神社でおみくじを引き続けて28年目になるが、この私が「大吉」を引くなどということは未だかつて無かったことだ。最強の年でも「小吉」という可愛い運勢だったのである。いよいよ今年は来るのか?来てしまうのか?などと意気込んでみたいところだが、おみくじをよく読んでみると今年のおみくじも内容的には昨年同様、最初はうまくいかないが気に病まずに努力を続けろ、さすればどんどん良くなる、などと書いてある。つまり大きな吉も小さな吉も努力しないとやって来ないばかりか、大小は比較的大きいと自分が感じるかどうかにかかっている、気持ちの持ちようの問題らしい。しかも大吉にもかかわらず待ち人は現れないという。待っていないで自分から探しに行けということなのだろうと読むことにした。その上、裏側には神様は見ているぞ、しっかりしないと大変なことになるぞと半ば脅し文句めいたものまで書かれていて大吉の道も険しいものだと息子と甘酒を分けあいながら感心したものである。
 
 過去の企業を研究した結果、幸運が会社を上昇させた例はあまり無いらしい。逆に幸運があったにもかかわらず幸運をうまく利用することができずに落ち込んでしまった企業の例のほうがはっきりしているようだ。逆に運に見放された逆境企業がそれを跳ねのける工夫をして立ち上がった伝説は数多い。逆境をバネにし幸運を追い風にして更に高く舞い上がる力を持っている企業やプロジェクトが成功する。逆境をバネにするのも幸運を追い風にするのも、タイミングを逃さずに手を打てる準備を怠りなくやってあるから出来ることだ。せめて頭と体はできるだけ柔らかくして置かなければならない。さてこの流れで考えると、私の大吉はどのように作用するのであろうか。とんでもない逆境に襲われ、それを跳ねのける力を試す場を与えられるという皮肉な幸運到来の予感なのだろうか、それとも信じられないような大当たりがドーンと舞い込む、という予言なのだろうか。それとも単に正月の余興に過ぎないのか。
 
 東日本大震災を経験して多くの人が実感した「大吉」は信じられない大当たりの中にあったのではなく、繰り返される普通の生活の中にあった。思いやりの心が通じる人たちが作り上げている日々の輪(和)の中にこそあった。家族とかホームとか「ふるさと」という言葉が伝えてくれるかけがえの無い大切なもの。それこそが大きな災いの対局にある「大吉」の意味なのではなかろうか。運がいいとはつまり、そういう輪(和)を作り上げることができるチャンスが与えられる、ということなのだろうと思う。大切な人達が皆笑顔でこの2013年を過ごしていけるように力いっぱいがんばろう。そう思える幸運こそ「大吉」の正体なのだろう。
 
 私の今年の目標は「そこにいること」だ。1年間同じ所に立って同じように笑っていようと思う。雨が降っても風が吹いても振り返れば私がそこにいればみんな安心してくれるだろう。きっと「大吉」が支えてくれる。
 
 皆様今年もよろしくお願いします。(三)
 
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