背筋がピッと真っ直ぐに伸びている人は男も女も格好がいい。颯爽としている感じがする。雪の日の翌日、ああ、かっこいいなぁと思って見ていた颯爽とした人が雪に足を滑らせてコケた。背筋が伸びているからと言って注意深いわけではないのだな、と妙に感慨深い出来事だった。
私はもう随分前から完全に猫背である。たまに改善しようとぐぐぐっと伸ばしてみるがすぐにまるっと丸まってしまう。寒い日などはもう伸ばしようが無い。こんな自分を棚に上げて言うのもなんだが、ビジネスの相手はできるだけ背筋がピッと伸びている姿勢の良い人がいい。猫背の相手だとついつい歪んだ話しの流れになってしまいそうな気分になる。自分自身の気持ちの持ちようではあるのだが、相手がピシッとしてくれていると、こちらも相応にピシッとした姿勢を維持し易いように感じる。
話しは変わるが、江戸時代末期、浦賀にやって来たペリーさんは、どんな姿勢だっただろう。アメリカ東インド艦隊司令官に抜擢され大統領の親書を持って自ら黒船に乗って太平洋を越えて来るぐらいの人なので、相当にプライドも高く冒険心溢れる人だったのではないかと思う。背筋を伸ばし胸を張って多少は野蛮な土人を見下すような意識で日本人を観察してやろうという気分でいたのではなかろうか。
ところが、現れた日本人ときたら、不思議な衣装で不思議なヘアスタイルなだけでなく、誰もかれもみんなピシッとして礼儀正しく、これはあなどれないぞ、という雰囲気を感じたのではないか、と私は思う。
人として尊敬に値する空気というのは確かにあると私は思う。それがなんだかわからないが、長時間一緒にいることによってわかってくる深い味わいだけでなく、背筋や所作の細かなところから、会った刹那ににじみ出て来るものもあるのではないか。その人をそういう立派な人に育てた家族や組織や社会までも、その向こうに感じてしまうそんな良さがある。もしかすると、それはその人が胸に秘めた誇りや愛情と関係しているかもしれない。そういう空気を感じてしまうと、なかなかいい加減な対応はできないものだ。
江戸末期、アメリカもイギリスもフランスもロシアも他のアジアの国々や中国でそうしたように武力で無理やり日本を丸め込むことようなまねをしなかった。東京を初め大都市に住む一般市民を殺し尽くすためだけに爆撃して焼き払い、その上原爆を2発も落としたアメリカから第二次世界大戦終結時に飛来した連合国軍の最高司令官マッカーサーさんも、日本にやって来て日本人と面と向かった途端、ペリーさんが感じたのと同じ空気を感じたのではないかと思う。その感覚がその後の日本の復興に繋がったような気もしている。
ペリーさんの黒船艦隊が現代の浦賀にタイムスリップして今の日本人と会ったら、いったいどう感じるのだろう。実際に走っている外輪船など見たことのない日本人がカメラを抱えてたくさん押しかけるだろう。フラッシュに驚くよりも、その昔の日本人が持っていたような威儀を感じさせないマスコミの傍若無人にイライラさせられることだろう。そもそも猫背が多い。常に手元のスマフォを見て、目の前にいるペリーさんと目を合わせることもしない人が多いのではないか。腹を立てたペリーさんが海上保安庁の船に向かって大砲を打ち込んで来るかもしれない。間に入ったアメリカの最新フリゲート艦に招待されて、母国の若者に会ったら、なんだアメリカ人も同じだったと落胆するのだろうか。みんな手元の電気じかけに操られて猫背になってしまった、と嘆くペリーさんが可哀想だ。
ま、黒人の大統領にはもっと驚いて腰を抜かすだろうけれど。(三)
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株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
私はもう随分前から完全に猫背である。たまに改善しようとぐぐぐっと伸ばしてみるがすぐにまるっと丸まってしまう。寒い日などはもう伸ばしようが無い。こんな自分を棚に上げて言うのもなんだが、ビジネスの相手はできるだけ背筋がピッと伸びている姿勢の良い人がいい。猫背の相手だとついつい歪んだ話しの流れになってしまいそうな気分になる。自分自身の気持ちの持ちようではあるのだが、相手がピシッとしてくれていると、こちらも相応にピシッとした姿勢を維持し易いように感じる。
話しは変わるが、江戸時代末期、浦賀にやって来たペリーさんは、どんな姿勢だっただろう。アメリカ東インド艦隊司令官に抜擢され大統領の親書を持って自ら黒船に乗って太平洋を越えて来るぐらいの人なので、相当にプライドも高く冒険心溢れる人だったのではないかと思う。背筋を伸ばし胸を張って多少は野蛮な土人を見下すような意識で日本人を観察してやろうという気分でいたのではなかろうか。
ところが、現れた日本人ときたら、不思議な衣装で不思議なヘアスタイルなだけでなく、誰もかれもみんなピシッとして礼儀正しく、これはあなどれないぞ、という雰囲気を感じたのではないか、と私は思う。
人として尊敬に値する空気というのは確かにあると私は思う。それがなんだかわからないが、長時間一緒にいることによってわかってくる深い味わいだけでなく、背筋や所作の細かなところから、会った刹那ににじみ出て来るものもあるのではないか。その人をそういう立派な人に育てた家族や組織や社会までも、その向こうに感じてしまうそんな良さがある。もしかすると、それはその人が胸に秘めた誇りや愛情と関係しているかもしれない。そういう空気を感じてしまうと、なかなかいい加減な対応はできないものだ。
江戸末期、アメリカもイギリスもフランスもロシアも他のアジアの国々や中国でそうしたように武力で無理やり日本を丸め込むことようなまねをしなかった。東京を初め大都市に住む一般市民を殺し尽くすためだけに爆撃して焼き払い、その上原爆を2発も落としたアメリカから第二次世界大戦終結時に飛来した連合国軍の最高司令官マッカーサーさんも、日本にやって来て日本人と面と向かった途端、ペリーさんが感じたのと同じ空気を感じたのではないかと思う。その感覚がその後の日本の復興に繋がったような気もしている。
ペリーさんの黒船艦隊が現代の浦賀にタイムスリップして今の日本人と会ったら、いったいどう感じるのだろう。実際に走っている外輪船など見たことのない日本人がカメラを抱えてたくさん押しかけるだろう。フラッシュに驚くよりも、その昔の日本人が持っていたような威儀を感じさせないマスコミの傍若無人にイライラさせられることだろう。そもそも猫背が多い。常に手元のスマフォを見て、目の前にいるペリーさんと目を合わせることもしない人が多いのではないか。腹を立てたペリーさんが海上保安庁の船に向かって大砲を打ち込んで来るかもしれない。間に入ったアメリカの最新フリゲート艦に招待されて、母国の若者に会ったら、なんだアメリカ人も同じだったと落胆するのだろうか。みんな手元の電気じかけに操られて猫背になってしまった、と嘆くペリーさんが可哀想だ。
ま、黒人の大統領にはもっと驚いて腰を抜かすだろうけれど。(三)
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