春のにおい

立春もすぎて、暦の上では春。
とはいえまだまだ寒い日が続き、先日は大雪がふったばかりだ。
昨日も冷たい風がふいて、からだがちぢこまってしまう寒さだった。
お昼に外へ出て、ひなたのあたたかさを感じたときには、ほんの少し春が近づいたように思う。
ちょっとおひるねしたいなーと、一瞬そんな気分に…。

本当に寝たら風邪をひきそうな気温の中、明日は春を感じに鎌倉へでかけることになった。
企画者によると、梅を見に行く、らしい。

梅の花のあまい香りは、まさに春の匂いだ。
梅の木がある道を通ったときの、あのふわっと香るかんじがわたしは好きだ。
先週放送された アニメ『ちびまる子ちゃん』にも、梅の花の香りをたのしむエピソードがあった。
その ちびまる子ちゃんにでてくる 佐々木のじいさん によると、早朝の咲きたての梅の花がもっとも良い香りなのだとか。

興味深い話だったので少しだけ調べてみると、それは科学的にも証明されているようだ。
ちらっと見た記事では、南高梅の香り成分を解析した研究が紹介されていた。
完全に花が開く開花7日目頃は香気がもっとも強くなり、また1日の中では、朝がもっとも香りが強い時間帯なのだそう。
花の開き具合と気温変化によるものなのだろうか。
佐々木のじいさんが言ったことは、本当のようだ。

このことを知ってしまったら、開花しきった朝の梅の香りが気になってしまう。
うっとりしてしまうような、いい匂いなのだろうと想像している。
佐々木のじいさんは 幸せの香り と表現していた。
アニメの中では、まる子も毎朝梅の盆栽を気にして、その幸せの香りをたのしみにしていた。

明日の集合は早朝ではないが、ほのかにでも春の匂いを感じられるといい。

ふとんからでるのが億劫な季節から、気持ちよくおひるねができそうな、あたたかい季節へ…。
ぽかぽか陽気が待ち遠しい。 (よ)

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